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2017'01.07 (Sat)

2016年に見た展覧会

2016年に行った展覧会の記録。
ツイッターからピックアップしたので展覧会名とか開催場所に怪しいところはあるかも。

1月
最後の印象派@岐阜県美
ピカソ天才の秘密+戦後日本のシュルレアリスム+水戸部七絵+常設@愛知県美
キース・へリング+常設@国立歴史博物館(台湾)
当代工芸設計分館(台湾)
物理、他いろいろ@台北市立美術館
2月
国立故宮博物院(台湾)
ミュシャが旅した世界 後期@堺市
命をめぐる物語+常設@山梨県美術館
クリスタルミュージアム(山梨)
袖珍博物館(台湾)
CROSS@台北当代芸術館
ハンドタトゥー他@国立台湾博物館
国父記念館(台湾)
中正記念堂(台湾)
不定的年代@二二八記念館(台湾)
3月
画家の詩、詩人の絵@姫路
ビアズリーと日本+常設@滋賀県美
4月
エドワード・ゴーリーの優雅な秘密@伊丹
ミュシャとコスチューム@堺市
ROSE ROSE ROSE@高島屋史料館
ポスターで魅せる「高島屋の懐かしHISTORY」@高島屋ダイニングメゾン
5月
恩地孝四郎+謄写版+常設@和歌山近美
大鎖国展@岡崎市美博
アール・ヌーヴォーの装飾磁器@岐阜県現代陶芸美
コレクション展@小磯
こどもとファッション@神戸ファッション美
文字の博覧会@LIXIL
ミュシャ展+常設@長崎県美
我が名は鶴亭+南蛮美術と古地図+画家が見た風景(コレクション)@神戸市博
6月
具体美術協会一九五〇年代@芦屋
谷崎潤一郎記念館
長谷川三郎と菅井汲 抽象への眼差し@BBプラザ
1945年±5年+中西勝+黒のひみつ+常設@兵庫県美
イングリッシュガーデン+江戸の植物画+近代京都の姿+常設@京都文博
近代大阪職人図鑑+指定文化財+常設@大阪歴博
明和電機ナンセンスマシーン@グランフロント
宮川香山@東洋陶磁美術館
7月
1945±5@兵庫県美
競演!オリエントと中南米@岡山市立オリエント美術館
原田直次郎+三宅克己+常設@岡山県美術館
常設@岡山県立博物館
ミュシャのアトリエ@堺市
チェコのグラフィックデザイン@京都工繊
上島鳳山と近代大阪の画家たち@泉屋博古館
仙台の祭りと年中行事@仙台市歴史民俗資料館
イチ押し収蔵品 主役・わき役キャラクター大集合!+常設@仙台市博物館
科学で楽しむ怪異考 妖怪古生物@阪大
8月
ビカリアとみずなみの化石たち@瑞浪市化石博物館
&その周辺施設いろいろ
ミュシャ展@清須市はるひ
ルノワールの時代@名古屋ボストン
藤田嗣治+つなぐ×つつむ×つかむ 無視覚流鑑賞の極意@兵庫県美
9月
ダリ版画展+アートと考古学@京都文博
アンフォルメルと日本の美術+七彩に集った作家たち@京近美
チェコ絵本をめぐる旅@芦屋
和田英作@小磯
フランスの風景 樹をめぐる物語+ミセレーレ+土屋輝雄+常設@岐阜県美
ジュリア・マーガレットキャメロン@三菱一号館
メッケネムとドイツ初期銅版画+常設@国立西洋
おいしい広告―欧米と日本の飲食物のポスターを中心に―」「くすりと化粧のアラカルト」@京都工繊
10月
松方コレクション@神戸市博
見世物大博覧会@民博
吉原治良の挑戦@芦屋
絵葉書にみる日本と中国:1894-1945@立命館平和
刺繍と天鵞絨@清水三年坂
ウィリアム・ホガース”描かれた道徳”の分析@伊丹
11月
WASHI 紙のみぞ知る用と美@LIXIL
ブルガリ@阪急
小寺鳩甫と酒井七馬+養老孟司・宮崎駿ふたり展@京都国際マンガミュージアム
マリー・ローランサン@えきKYOTO
関西大学のちから@関西大学
初代尼崎市長櫻井忠剛の事績@尼信会館
関西大学のちから@大阪歴博
内国博で地域振興!?明治の夢、大大阪を拓く@池田市立歴史民俗資料館
12月
描かれた花々@小磯
再発見!小寺鳩甫@伊丹
ホキ美術館名品展@阪急
色の博物誌@目黒
小田野直武と秋田蘭画@サントリー
身体をめぐる商品史+常設@国立歴史民俗博物館
日本画との対話、自然と人間@BBプラザ
ポンペイの壁画、ハナヤ勘兵衛、彫刻大集合@兵庫県美
驚きの明治工藝@細見
招き猫博覧会@高島屋
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2017'01.07 (Sat)

2015年に見た展覧会

2015年に行った展覧会の記録。
展覧会名とか開催場所は色々省略されている。


1月
ミュシャが彩る物語@堺
与謝野晶子文学館移転前の特別展示
新印象派@ハルカス
芹沢銈介@高島屋
2月
シャレにしてオツ@伊丹
日本の写真史を飾った写真家の「私の1枚」@伊丹
月映@和歌山 前期
ホドラー@兵庫県美
阪神淡路大震災から20年@兵庫県美
月映@和歌山 後期
高野山 祈りの美@大阪高島屋
高岡徳太郎@大阪高島屋
3月
チューリヒ美術館@神戸市博
横尾忠則 大涅槃展
阪神間スタイル@神戸ファッション美
衣服にできること@神戸ファッション美
ロイヤルアカデミー@愛知県美
4月
ベストオブザベスト@ブリヂストン
ボンボニエール@学習院
お茶@切手の博物館
大阪万博1970デザインプロジェクト@MOMAT
 MOMATコレクション
科学開講!京大コレクションによる教育事始@LIXIL銀座
5月
ガレドームラリック@大一美術館
世界に挑んだ明治の美 宮川香山とアールヌーヴォー@ヤマザキマザック
月映@愛知県美
超絶刺繍@神戸ファッション美
魔女の秘密@天保山
クラブ式広告展@クラブコスメチックス
磯江毅@広島県美
コレクション展 工芸、民芸@広島県美
6月
ミュシャとラリック@箱根ラリック美
セザンヌ 近代絵画の父になるまで@ポーラ美術館
日本近代洋画@講談社野間美術館
橘小夢、高畠華宵@弥生美術館
夢二 詩と絵のおくりもの@夢二美術館
山口小夜子 未来を着る人@東京現美
 東京現美のコレクション展
7月
昔も今も、こんぴらさん@ハルカス
ミュシャの花冠@堺
高松次郎 制作の軌跡@大阪国立国際美
アクセサリーミュージアム
アールデコの邸宅美術館@庭園美術館
エリックサティとその時代@Bunkamura
8月
正延正敏展@西宮大谷
阪神間で活躍したグラフィックデザイナー 今竹七郎を中心に@西宮大谷
泉茂の版画紀行@BB美
船越桂 私の中のスフィンクス@兵庫県美
手で見る造形 手塚愛子@兵庫県美
芦屋モダンクロニクル@芦屋市美博
日韓近代美術家のまなざし@岐阜県美
ダブルインパクト 明治ニッポンの美@名古屋ボストン
芸術植物園@愛知県美
飯山由貴@愛知県美
画家と戦争@名古屋市美
アールヌーヴォーのガラス デュッセルドルフ美術館 ゲルダケプフコレクション@パナ汐
衣服が語る戦争@文化服飾学園
画鬼暁斎@三菱一号館
9月
小林一三 夢とそろばん@阪急うめだ
スサノヲの到来@松濤美
これからの美術館辞典@MOMAT
MOMATコレクション
 誰がためにたたかう?
 事物 1970年代の日本の写真と美術を考えるキーワード
鉄道遺構再発見@LIXIL銀座
超絶技巧!明治工芸の粋@岐阜県現代陶芸美
吉田喜彦とうつくしいものたち
小さな藤田嗣治展@岐阜県美
 常設展示 佐藤慶次郎
20世紀日本美術再見 1940年代@三重県美
10月
デジタル×ファッション@神戸ファッション美
富士ゼロックスアートスペース
五姓田義松@神奈川県歴博
神奈川県立歴史博物館の常設展
コレクション展 戦後と美術 新版画@横浜美術館
宮川香山眞葛ミュージアム
温泉と文芸と鉄道@新橋鉄道歴史展示室
月映@東京ステーションギャラリー
ユトリロとヴァラドン@えきKYOTO
11月
伝説の洋画家たち 二科100年展@大阪市美
国立美術館巡回展 洋画の大樹が根付くまで@小磯記念
日本衣装絵巻@神戸ファッション美
世界を変えた書物展@グランフロント
ミュシャと世紀末の幻想@堺
ベストセレクション@町田市立国際版画美術館
 恩地孝四郎とその周辺
日影丈吉と雑誌宝石の作家たち@町田文学館
藤田嗣治、全所蔵作品展示 てぶくろ、ろくぶて@MOMAT
浮世絵から写真へ@江戸博
市民からのおくりもの2015@江戸博
旅と芸術@埼玉県美
縫い その造形と魅力@うらわ美
伊東深水が見た像@伊勢半紅ミュージアム
12月
鴨居玲 踊り候え 展@伊丹
英国の夢 ラファエル前派展@名古屋市美
谷中安規展 版画大行進!@兵庫県美
ジョルジュ・モランディ展 終わりなき変奏@兵庫県美
薬草の植物誌@LIXIL大阪
ミュシャの旅した世界@堺
アールヌーヴォーを彩ったミュシャ@利晶の杜
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2017'01.07 (Sat)

2013年末~2014年に見た展覧会(感想を上げられなかった分)

ブログに感想を上げなくなってから以降、2013年終盤から2014年に見た展覧会の記録。
ツイッターから抜粋。たぶん抜けはない、はず。

2013年
10月
知られざるミュシャ展@名古屋松坂屋
11月
ヴィクトリア時代の室内装飾‐女性たちのユートピア‐@リクシル
ゲンビ New era for creations - 現代美術懇談会の軌跡1952-1957@芦屋市立美術博物館
タカシマヤ・グラフィック・ヒストリー「ポスター100年展」@高島屋史料館
横尾忠則 肖像図鑑@横尾忠則現代美術館
兵庫・神戸の仲間たち+現代陶芸@BBプラザ
横尾忠則 感応する風景@兵庫県美
薄白色の余韻 小林且典@同ギャラリー
昭和モダン 絵画と文学 1926-1936+常設@兵庫県美
京都市美術館開館80周年記念 竹内栖鳳展 近代日本画の巨人+常設@京都市美
レオナール・フジタとパリ 1913-1931@えきKYOTO
ハイレッドセンター+ホセ・ガダルーペ・ポサダ(諷刺画)+常設@名古屋市美
白髪一雄@尼崎市総合文化センター
リサとガスパール@阪急うめだ
12月
ブルーノ・タウトの工芸@LIXILギャラリー大阪
目・耳・WAR-総動員体制と戦意高揚-+常設@立命館大学国際平和ミュージアム
美の跫音(あしおと)-1952年のパリ・ローマ・フィレンツェ-+浅井忠の眼-パリの街角を飾ったポスター-@堂本印象美術館
クヴィエタ・パツォウスカーとチェコの絵本展@えきKYOTO
丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展 線の魔術師 || The Magic of Lines@伊丹


2014年
1月
あなたの肖像 工藤哲巳回顧展@国立国際美術館
上前智祐展 ―時を刻む― 点描・マッチ・縫い・版画+大阪府20世紀美術コレクションによる『具体』作家展@大阪府立 江之子島文化芸術創造センター/enoco
熱情と冷静のアヴァンギャルド@dddギャラリー
2月
具体円熟/終幕+芦屋ライフスタイル劇場@芦屋
フルーツ・オブ・パッション ポンピドゥー・センター・コレクション展+奥田善巳+常設@兵庫県立美術館
物質(モノ)と美術+人間と宇宙のドラマ:吹田文明・堀井英男・長岡國人@和歌山県立近代美術館
テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢@森アーツセンターギャラリー
ウィン・バロック@フジフィルムスクエア
ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900@三菱一号館美術館
水辺のアルカディア ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界@Bunkamura ザ・ミュージアム
アートに生きた画家たち -日本画に観る〈雪・月・花〉/洋画に観る〈人〉-@BBプラザ
ターナー展@兵庫県美
ウールの衣服@神戸ファッション美術館
失われた風景を求めて(ハナヤ勘兵衛、中山岩太他)@神戸ゆかりの美術館
3月
ミュシャが見たパリ 時代を映すポスター +堺のゆかりびとたち@堺市
川瀬巴水@高島屋なんば
暮らしと美術と高島屋@京都高島屋
島成園と近代大阪女性画展@堺市
お蔵出しミュシャコレクション@堺市
グルスキー+ニコッとシェー+常設@国立国際
版画について考える 101年目の宿題+モノクロームの世界+常設@和歌山近美
4月
京都ゆかりの美術家たち@高島屋史料館
きらめく日本画コレクション(大阪市のコレクションを中心に)@高島屋大阪店
ばらのペア団扇特集@なんばダイニングメゾン
プライベートユートピア ここだけの場所 ─ ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在@伊丹市
5月
コレクション展(ミュシャの花飾りをつけた娘(油彩))@岐阜県美
Future Beauty+チェコポスター+常設@京都近美
恋する美人画@京都市美
コレクション名品選@細見美術館
描かれたチャイナドレス@ブリヂストン美術館
日本のポスターと消費文化+吉村順三@京都工繊
ちょっとパリまで、ず~っとパリで+中国の青銅器@泉屋古博館
青春の熱き鼓動・滞欧作品 第1期 明治から大正初期@星野画廊
武井武雄の世界@高島屋
岸田吟香・劉生・麗子展 知られざる精神の系譜+常設(ダムに沈んだ町他)@岡山県美
常設@岡山県立博物館
工芸染織@高島屋岡山
6月
クラブ化粧品のよそおい展~明治末から大正・昭和初期のスキンケア・メイク~@クラブコスメチックス
Beauty History, Beauty Forever 時代に磨かれる「からだ」美(京都服飾文化研究財団 ワコール)@阪急うめだ
上方の浮世絵+常設@大阪歴史博物館
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション@あべのハルカス
ミュシャお蔵出しコレクション 後期@堺市
ファッションの玉手箱+フェリシモコスプレ衣装@神戸ファッション美術館
KOBE ARTISTS MUSEUM Collection ―洋画・日本画・版画・彫刻 55人の美術家たち―」@神戸ゆかり
もーやんとえっちゃん@BBプラザ
官展にみる近代美術+常設@兵庫県美
7月
挑戦する日本画:1950~70年代の画家たち+常設@名古屋市美術館
光風会100回展記念 洋画家たちの青春 ー白馬会から光風会へー@松坂屋美術館
松坂屋史料室
没後90年 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展+常設@京都文化博物館
バルビゾン派への道 山寺 後藤美術館コレクション展@えきKYOTO
中澤弘光展+常設@三重県立美術館
8月
浪漫図案~明治・大正・昭和の商業デザイン~@大阪くらしの今昔館
具体、海を渡る@芦屋市美術博物館
3人の妻@谷崎潤一郎記念館
武井武雄展@難波高島屋
奇なるものへの挑戦+常設@岐阜県博物館
パスキン+常設@岐阜県美術館
指輪展(橋本コレクション)+常設@国立西洋美術館
ヴァロットン@三菱一号館美術館
絵葉書世界~オペラとジャポニズム~@銀座十字屋
バレエリュス衣装展@国立新美術館
オルセー美術館展@国立新美術館
ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画+常設@ヤマザキマザック美術館
フォートリエ+ドイツとオーストリアの雑誌とデザイン+高橋節郎+常設@豊田市美術館
うるしの近代+常設(秦テルヲの戦中絵日記、ヨシダミノル特集他)@京都国立近美
デミタスコスモス@細見美術館
9月
ベル・エポックを生きた夢二とロートレック@京都高島屋
ミュシャスタイル@堺市
晶子さんからのおくりもの@堺市
デュフィ@あべのハルカス
世界のファッション@神戸ファッション美術館
エトランゼの旅物語展@神戸ゆかりの美術館
ねこ展(岩合光昭)@阪急うめだ
宝塚歌劇100年展+常設@兵庫県美
10月
熊谷守一 守一のいる場所+常設@岐阜
11月
ホイッスラー展+常設@京近美
生誕120年 川西英回顧展@小磯記念美術館
ファッション史の愉しみ@神戸ファッション美術館
並河七宝記念館
ボストン美術館 華麗なるジャポニスム@京都市美
神尾勇治コレクション 仙厓と鍋島 美と向き合う、美を愉しむ@細見美術館
四谷シモン@西宮市大谷記念美術館
12月
サントリーポスターコレクションに見るベルエポックのポスター@京都工芸繊維大学
ルネ・ラリック 香りと装いの美(北澤美術館)@えきKYOTO
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2014'04.22 (Tue)

伊丹市立美術館THE COLLECTION 2013

2013年10月末に伊丹市立美術館のコレクション展プレスリリース・pdf)に行ってきた。
Room1:◯△□(まる・さんかく・しかく)
Room2:around“PUNCH”19世紀イギリスの挿絵と絵本

まずは、Room1:◯△□(まる・さんかく・しかく)。
泉茂の大型作品が!雲形定規の作品と、もうひとつ大きいの。初期の小型の銅版画もあった。こんなん持ってるんだなあ。
菅井汲の十二星座があった。少し前に芦屋で見たような?
伊丹といえば風刺画のイメージで、この辺の現代美術系が揃ってるのは知らなかった。
たぶん海外の作家で名前は忘れたけど遠目には一色(こげ茶?)に見えるけど、近づくと斜め格子状(だったと思う)に線が引かれている絵があって、それは見てて面白かった。ああいう絵ってじっと眺めてるとトリップしそうになる。
日本人作家で○や□を手で持ち上げるような彫刻が面白かった。入れ子状になってるやつ。これ、ロビーの片隅にあるのでなんとなくは見た記憶があるんだけど、そういうことを表現してたのか…。ひとつめを見てなるほどと思ってからふたつめを見つけて、対になってるような表現が面白かった。
いいなと思ったのは久保晃の油彩画。抽象画というのか、幾何学的ではあるんだけれど、なんと表現していいのかわからない、発光してるみたいだった、赤い絵。他にも何枚かあって、綿棒だったかなんだかで画面をこするか叩くかしてマチエールに拘っていたとかいう解説があったけど、その効果なのかな?ただベタ塗りしただけではない独特の雰囲気が出ていたように思う。難しいことはさておき、気に入ったということです。
前半は前半で楽しかったけど、後半が濃かった。

Room2:around“PUNCH”19世紀イギリスの挿絵と絵本
パンチで活躍した作家を紹介するというのが中心テーマだったのかな?でも見てるとまるでクルックシャンク展かのようなクルックシャンク率の高い展示だった。前半分はほとんどクルックシャンクだったような。ホガース率は低かった。
画家と作家の力関係が面白かった。どっちが強い?という話があって、画家の力が強いときは挿絵に合わせて文章を変えさせたとかいうこともあったらしい。オリバー・ツイストではチャールズ・ディケンズと揉めたとか。読む側の立場で考えても挿絵の印象って強いからなあ。
後日見た横尾忠則展でも挿絵に文章が引きずられるという話があったし、完全に文章と独立しちゃってる挿絵もあるし、単なる文章の説明を超えた存在になることだってあるんだよね。
クルックシャンクは童話を改変して教訓話にしちゃうとかいうやりかたが批判されたりもしたとか。お酒はダメよーみたいな。
今回は風刺画も出てたけど、絵本とか子供向けの挿絵が多かったかな?風刺画家だと思ってた人が児童画(絵本、挿絵)をやっていたり、その逆もあったり。分野というか方向性がかなり違う気がするけど、両立できるものなのか。時代の移り変わりによる影響なのだろうか?
アリスの挿絵で有名なジョン・テニエルの絵も出てたけど、あの人は確か挿絵画家よりも風刺画家であることに重きを置いてたって聞いたことがあるような…。
後半は、有力作家を何人か、作品を数点~十数点くらいずつで紹介。ここが結構面白かったんだけど、じっくり読んでると時間が足りない…。いい加減、閉館時間になってしまうので、泣く泣く飛ばしながら見ていった。
リチャード・ドイルも興味あるんだけどまとめて見る機会が欲しいなあ。
パンチ&ジュディについてももっとちゃんと読みたかったなー。解説だけじゃなくて展示されている書籍の内容もじっくり読めたら楽しそうだったのに。日本に紹介された例も確か置いてあったと思ったんだけど、でも文章は英語だった気がするし、あれ、なんだったっけ?
しかし、あらすじだけ読むとおそろしい話だ…。これが大人気になるって、西洋人のセンスは謎だ。
ただ、気づいてみると確かにパンチ&ジュディはポピュラーだったのねとわかる。ミュシャの絵にも出てくるし。
最後の方でラスキンが出てきて、アーツアンドクラフツのメンバー、ラファエル前派と言うべきか、その辺もちらっと。
ウォルター・クレインが何枚か出ていた。正方形の本かわいい。(後日LIXILギャラリーで見た内容と少しかぶってた。)
ケイト・グリーナウェイはラスキンに手ほどきされて云々ってあったけど、そういえば前見たラファエル前派ドラマに出てきた若い子はもしかしてこの人だったんだろうか、なんて考えたり。(ドラマではリジーから乗り換えた風に見えた。そう見せてた?)もうちょっとこの辺の人間関係も詳しく知りたいなー。
その後にアーサー・ラッカムも。ラッカムの活躍した時代はさらに後なのかな?アールヌーヴォーの影響が云々書いてあった。ラッカムとアールヌーヴォーって結びつけて考えたことなかったけど、そう言われてみると多少そういうところはあるのかな?

パンチ&ジュディについて、なんか本でも出てないかな?と思って調べたら、ミステリー小説が出てきた。カーター・ディクスンって懐かしい…。
4150704139パンチとジュディ (ハヤカワ・ミステリ文庫 クラシック・セレクション)
カーター・ディクスン 白須 清美
早川書房 2004-03-24

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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2014'04.16 (Wed)

青山熊治展

昨年10月後半に、姫路市立美術館の開館30周年特別企画展、青山熊治展へ行ってきた。
青山熊治の名前はなんとなく知ってる程度。和歌山県美で見たんだっけな。兵庫県ゆかりの人ということで(生野町出身)、姫路市立美術館はもちろん、兵庫県美や丹陽信金の所蔵品も多かった。
http://www.tanyo-shinkin.co.jp/kouken/culture_aoyamakumajiten.html
http://www.city.himeji.lg.jp/art/digital_museum/kyodo/yukari/aoyama/index.html
http://www.artm.pref.hyogo.jp/2002-2008old/collection/hiroba/aoyama.html
結構大きな賞を幾つか取ってて、生前はそれなりに有名だったっぽいけど、今はあんまり…よね。実際、賞を取った絵を見ても、うーん、どうなんだろ、という感じだった。単に馴染みのない系統だからよくわかんないだけかもしれないけど。
白馬会の末期(最後だっけ?)に賞を取っているとかで、ちょっと知ってるところに繋がってはいる。炭鉱夫の絵(老鉱夫)なんかは、プロレタリア的?とか思ったり。金仏もそれに近いのだろうか。
北海道でアイヌを描いたり、九州で大学の壁画の仕事したり、北から南まで色んなところで仕事をした人のよう。
絵画修行すべくヨーロッパへ旅立つ…というところは当時の画家と同じなんだけど、陸路で行こうとしたところがちょっと違う。鉄道で西へ向かうも戦争の影響でモスクワで足止めとか。現地で絵の勉強も出来たようなので無駄ではなかったようだけど。
ようやくフランスへたどり着くもお金がなくてきこりをしていたとか、色々あるんだなあ。帰国するためのお金もなくて9年くらい滞在したとか。大正時代をほぼまるまるヨーロッパで過ごしたことになる。
このヨーロッパ滞在中にも日本から援助の手は差し伸べられていたようで、パトロンの名前として芝川照吉が挙がってた。あら、こんなところで…。
帰国後もしばらくは大作を描くことがなかったそうだけど、久々の大作でまた賞を取ったとか。その作品も展示されてたけど、やっぱり、うーん。ちょっとシャヴァンヌっぽいのかなあ。壁画っぽいというか。色使いも淡め。高原とか雨後とかその辺、牛の絵とか、こういう絵の見方はよくわからない。
現存しない作品も結構あるらしく、写真パネルの展示も少しあった。
晩年は南画の影響も…という説明もあった。最晩年の投網とか、確かにそれっぽいなと思ったけど、この辺の味わいはまだまだよくわからないわ。
で、47歳で急逝。長生きしてたら本格的な南画描いてたりしたのかも?洋画の人でも結構そういう人いるしね。
図録の巻末資料が充実してて、ファンだったら絶対買ってただろうなあと思いつつ、専門外なので…(なんの専門だ)
先週の石垣栄太郎も資料的価値のある図録だなあと思ったし、こういう企画した人たちの思いが感じられる企画展っていいなあと思う。
展覧会の様子
芝川照吉蒐集図録

んで、この人の先輩で同郷人として、和田三造、白瀧幾之助という人がいる。この二人の特別展が何年か前にここであったらしい。見たかった…。
和田三造はよく和田英作とごっちゃになるんだけど、「南風」の人。兵庫県美に壁画だったかなにかあったよね。特別展の図録があって、中を見ていたら楽しそうなので買っちゃった。(青山熊治を差し置いて)
絵画だけじゃなくて色んな分野で仕事してるんだよね。そういう人が好きだから、和田三造にも興味津々。
和歌山のときも思ったけど、今はあんまり栄えてるイメージのないところでも、ある時代には文化的にも進んでいたりしたんだなあと、解説を読みながら思ったのでした。その要因が鉱山開発だったのが幾野ってことなのかな?

特別展とは別に、コレクションギャラリーでは「夜想曲(ノクターン) 夜を想う」を開催。
非常に小規模な展示。全部で十数点くらいかな?だけど今回は特に好きな雰囲気の絵が多くて楽しかった。

もうひとつ、これまで開催した展覧会のポスター展を通路の壁でやっていた。壁一面に貼ってあったのを見て、京近美でも同じことやってたなーと思い出した。こちらは30周年、あちらは50周年だっけ?
姫路も微妙に遠いからなかなか気軽には来れないんだけど、見たかったなーという展覧会も多い。開催された時点ではあまり興味を持ってなかったというのもあるんだけど。県庁所在地でもない市立でこれだけ充実してるのも凄いよなあ。さすが姫路というべきか。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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2014'04.15 (Tue)

日本ポルトガル交流470周年記念特別展 ICOCU/異国―南蛮とキリシタンの美術― 大阪・南蛮文化館コレクションより

半年も前の話を今更…と思いつつ、2013年10月中旬の話。
堺市博物館で開催していたICOCU展へ、南蛮屏風と初期洋風画を目当てに行ってきた。神戸市立博物館で見た「南蛮美術の光と影」展と被る作品も多かったけど、あのときなかったものも展示されてたし楽しかった。あの時得た知識を加味して見れたのがよかったのかも。
神戸市博で見て以来、南蛮文化館には一度行ってみたいなと思いつつ、開いてる期間が限られてるので常に意識してないとなかなか…。普段どんな感じで展示してるのかもよくわからないし、こぢんまりとしたところの可能性もあるし。今回は「特別展」ってことで、たっぷり見れそうだし、思い立って行くことにした。南蛮文化館の所蔵品を中心に、堺市の所蔵品も交えつつの展示。
堺市所蔵の洋風画が出ていた。女性の絵で、南蛮文化館の女性像と似ている。ふたつ並べて展示されてたけど、堺のやつの方がより個性的というのか、マニエリスムから逸脱はしてないけど、ちょっと雰囲気違うなーって感じ。
エナメル細工の十字架も綺麗だったなあ。神戸市博では小さい身に着けるものとか聖遺物を見た記憶はあるけど、今回出てたみたいなカラフルな十字架はなかったような…。
ザビエルって教科書に載ってたからよく知ってるけど、日本でだけじゃなくて有名な人なのね。しかし宣教師の人とかの布教に対する熱意ってなんなんだろうなあ。なんでそこまでして…と思う。
マリア像がいろいろあった。小さいもの。かわいい。しかし何か(蛇?)を踏みつけにしてる像って、キリスト教的には意味があるんだろうけど、優しいマリア様のイメージが…。
輸出用の螺鈿細工はいつ見ても豪華。今回、日本で作られたもの以外に、インドだっけな?別のアジア系の国で作られて西洋に輸出されていたものもあって、似てるけど全然違うなーと思いつつ眺めてた。
南蛮ものとして、神戸市博では見なかったものとして、カルタが面白かった。
図録も充実。博物館的な解説が楽しい。過去の図録も並んでたけど、ここで南蛮系の展示を何度かやってるんだなあ。一番興味があるのは初期洋風画だけど、南蛮文化の受容だったり、日本からの輸出品だったり、東西の交流の痕跡を見るのも楽しいよね。
キリシタン関連の展示があるせいか、シスターの方々を数人見かけた。

企画展示の手前で常設展もやっていて、ガイドしてくれるというので聞いてみた。おっちゃんおもろかった。古墳ってそういうものだったのか、とか、位置関係とか方向とか、いろいろあるのね。堺は大和の入り口、みたいな。戦後の開発で幾つもの古墳が潰されちゃったというのは残念。元古墳だったところが今は住宅地になっているところも多いようで、知らずに住んでる人もいるんだろうけど、知ったらどんな気持ちなんだろうなあ。
古墳の中におわす人はいったい…という謎も興味深い。大人の事情というやつなのか。
世界遺産(だっけ?)に登録したいと頑張ってるらしい話とか。詳細は忘れちゃったけど世が世なら(そんな表現ではない)重文になっててもおかしくないという仏像(だっけな?)があったり。
おっちゃんの口ぶりから堺と大阪の関係に思いを馳せたり。今の関係があれなのもそういった歴史的経緯が関係しているのだろうか、なんて。(地元の人には常識なんだろうか?でも曖昧な印象で語ると誤解を招きそうなので適当にお茶を濁しておく。)

博物館に着いたとき、エントランス前(屋外)で古楽器の演奏会をやっていた。時間があれば聴きたかったけど、展示を見てる時間がなくなりそうだったのでやめておいた。

せっかく堺に来たんだから、ミュシャ館にも寄ってきた。「ミュシャの横顔」展の後期。前期も見てるから特に目新しいこともなかったんだけど、展示替えもあったし。いつ見てもよいものです。さらっと与謝野晶子記念館も眺めつつ。
今回こそ!ということで、アンケート記入して、DM希望出しといた。(後日、ハガキが届いてほくほくしてる。)

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2014'02.02 (Sun)

石垣栄太郎と香山小鳥

2013年10月中旬に和歌山県美でやっていた石垣栄太郎展およびコレクション展を見てきた。

石垣栄太郎はなんとなく見覚えはあるけど、はっきり名前と作品が一致するところまでいってなかった。
京都国立近美の馬の絵(「鞭打つ」)を見て、あの絵の人か!と思った。未来派っぽい絵。
東京の国立近美にも何枚かあるらしい。
(↑どちらも和歌山には来てなかった。京都のは写真パネルが展示されていた。)
この人はアメリカで活動してた人で、思想を持った人だっただけに、時局に翻弄された人だったんだなあ、というのが感想。
和歌山からアメリカへ渡った人は多いんだろうか?この美術館では和歌山出身者を集めてるから目立つけど、他の地方はどうだったんだろう?
石垣栄太郎の場合、父親が先にアメリカへ出稼ぎに行っていて、誘われて渡米したのがはじまり。
最初はサンフランシスコにいて、色々あってニューヨークへ。その色々ってのがまあ、ほんとに色々な感じ。不倫の末の駆け落ちみたいな。10歳くらい年上なんだっけ?その相手とは結局別れちゃって結婚したのが若い子ってのがなあ…。その奥さんの尽力で現在地元に記念館があるわけだから、悪いことばかりではないんだろうけど。(私は知らなかったんだけど、石垣綾子って結構有名らしい?)
その年上の彼女は芸術家だったらしく、その人が制作した彫刻も展示されていた。ちょっとロダンっぽいような、象徴主義的な作風、らしい。
石垣の作風が未来派っぽいように、ご本人の思想的にも社会主義(共産主義?イマイチ差がわかってない)に心酔して労働者目線の絵画なんかを描いたりしてたようで。力強い壁画もあったり、社会問題を取り上げたような題材もあったり。社会風刺的な絵もあった。といってもそんなにどぎつくなくてユーモアがあってちょっと楽しい感じの。
もちろん深刻な絵もあって、KKKとか怖いわー。
で、まあ、社会主義もスターリンだっけ?のやり口とかが問題になってくると、社会主義に疑念を抱くようになって、制作活動にも翳りが見えたり、政情の関係で壁画作成中にプロジェクトから外されたり、第二次世界大戦のあおりで思うように制作できなくなったり、戦後もその流れは止まらず、赤狩りで国外追放のような形で帰国したり、と、なかなかに大変な人生。
戦後はあまり目立った作品制作もなく、比較的若いうちに亡くなってしまったそうな。
館内にあった図録を少し眺めてきたんだけど、資料をまとめようという意思を感じられるよい図録になっていた。
そこで興味深かったのが、アメリカから帰国する際、ゆっくり荷物をまとめる時間もなく急がされたせいで、絵を枠から外すのにもナイフで切り取ってたとか、持ち帰れた作品にも限りがあったとか、そんなこんなで帰国後に過去の作品に手を入れていた可能性があるとか、再制作していたかもしれないとか、まだ不明確な部分も多いようで。
全貌はともかく一部の作品はある程度知られてる作家だと思うのに、研究はまだまだなんだなあ。たぶんそういう人は多いんだろうなあ。
背景はさておき、展示されてた作品の中では鉛筆で描かれた絵が面白かったな。

そして今回の一番の目的、香山小鳥特集へ!
と、その前に、まずは「コレクション展、秋」を。
前回も見たような?という作品もあったけど、ここのコレクションは楽しい。ここ1年とちょっとくらいの間に4回来てるのかな?毎度楽しんでるけど、これを何年も続けたらどうなるかはなんとも…。(なんてことを考えてしまったのは、最近ここの来館者数の少なさが話題になってたから。)
郷土の作家はもちろんのこと、アメリカの現代美術も結構面白いんだけどね。こないだ関西コレクションズで見た作品と再会したり。脚線美が素敵なあれとか。Remember Meとか。
田中恭吉の油彩画も見れたし、満足。
で、「香山小鳥 ゆめのかげ」展ですよ。
田中恭吉、恩地孝四郎、藤森静雄との関係、もちろんそこには夢二の影もあって、伊上凡骨も出てくるし、あの時代の重要人物だーと思いつつ、鑑賞。
あの人たちの書簡(絵葉書)を読んでると、微笑ましいよね。夢さまとか呼んじゃったりして。
北原白秋に影響を受けて、出たばかりの本の装丁を真似したっぽい絵を葉書に描いて送ってたり。
香山小鳥は田中恭吉よりもさらに短命で、残した作品もごく少数。だから今回の展示も周辺人物の文章だったり葉書だったりの関連資料が多めで、本人の作品も試作のようなものとか、さらっと描いたスケッチ的なものだったり。だからなかなか作品で評価というのは難しいんだけど、その周辺人物たちの香山小鳥に注ぐ情熱というか、気持ちというか、それが凄く響く展示だった。
作品が後世に残るのは、遺したいと想う人の気持ちが大きいんだよなあと、しみじみ。それはこの美術館の展示内容にも現れているなと。
最後の方は、これまで小鳥作と言われていたけれど、実は違うんじゃないかという疑義が生じた作品なども。
そして、出口にミニ冊子が置いてあった。コレクション展に図録は難しいのはわかってるから小冊子でも嬉しい。
しみじみしつつも、恭吉は小鳥さんに紹介された女の子に一目ぼれしたけどすぐふられちゃったり(既に婚約者がいたとかそんな理由で)、実は小悪魔なんじゃないかと誰かが言ってたなあみたいな話も思い出したりしてた。

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2014'01.30 (Thu)

オディロン・ルドン 夢の起源

2013年10月初頭の話。岐阜県美術館で開催していたルドン展に行ってきた。
岐阜県美のルドンコレクション展は前にも見たことあるし、岐阜県美も何度か行ってるし、目新しいことはないのかな?と最初は思ってたけど、ボルドー美術館からもたくさん来てるらしいと知って、それなら…と行くことに。(他に近くに行く予定があったからというのもある。)
ルドンの影響源として、ブレスダンは有名だけど、今回は他に植物学者クラヴォーの植物画もあったり。
ブレスダンの絵も何度か見てるわけですが、善きサマリア人(かな?)がなんだか大きく感じて、よく見るとボルドー美術館所蔵となっていた。(いつも見てるのは岐阜県美のコレクション。)サイズ違いの版があるってことなのかな?
ロビー(ホール?)のワークショップコーナーに拡大パネルがあって、さらに細かく見ることもできて面白かった。
ルドンの絵は同じようなモチーフを繰り返し利用することがあって、今回もアポロンの絵が何枚か並んでて面白かった。
ルドンへの影響源ということで、当時の時代背景の説明もあって、なるほどと感心した。
ひとつは植物学で、これはアールヌーヴォーにもちょっと関連するよね。作品としての現れ方には随分と違うものがあるけれど…。ミュシャ的なパターン化された装飾もあるし、ガレ的な自然の表現もある。アーツアンドクラフツも植物と密接に関わってる。学術的な植物画も好きだし、ルドンみたいに幻想方向に突き抜けるのも面白いし、装飾として花開くのも楽しい。関心の持ち方は人それぞれなのかもしれないけど、自然科学や科学技術の発展という共通する背景があるんだとしたら面白い。
もうひとつ、世紀末には深海ブームがあったらしい。その解説を読んで、ルドンに捧げる仏陀の絵を思い出した。(常設展示室にあった。)仏陀といえば京都近美のアレもあったなあ。
これは土田麦僊旧蔵品で、もうひとつ、大原美術館所蔵の作品もほぼリアルタイムで日本に入ってきたルドン作品だとかで、それを一緒に見ることができるのは不思議な感じ。
深海ネタに戻ると、直接の関連は不明だけど、青木繁のわだつみのいろこの宮とか、レーピンのサトコとか、海中の図が思い浮かんだ。アールヌーヴォーは海とか水のモチーフも多いし、何か関連あるのかな?
ちなみにルドンと深海の関係は、海中の風景というよりは、海中生物の方に重点が置かれてたのかな?
それに対する賛美であれ、反動であれ、同時代の美術に影響を与えていたのかもしれないということを知ると、他の同時代の作家の絵に対しても見る目が変わったり、視野が広がるのが楽しいな。
と、ルドンの感想が少なめなことの言い訳をしてみたり。
ルドンの兄弟も画家だったり音楽家だったりしたということで、楽譜が展示されてたり演奏が流れてたり。絵は前にも見たことあったっけなあ?音楽は初めて。
ルドンの故郷としてペイルルバードという名前は何度も目にしてたけど、ボルドーという意識は全然なかった。生まれはボルドーで育ちはペイルルバードってことなのね。

コレクション展も見てきた。山本芳翠たくさん見れた。ルドンもあった。
ルドンの屏風(衝立っぽいやつ)も展示されてた。たしか象徴派展のときにも見たなあ。あのときはガラスケースの中だったけど今回は生身でどーん。大胆な…。
最後の方が地元の工芸コーナーになってて郡上紬と紋紗が面白かった。
郡上紬については又聞きだけど、身内の知り合いに郡上出身の人がいて、その人によると、おろしたては生地が硬いのでしばらくは寝巻きとして着用して、なじんできたら訪問着にしてたとかなんとか。
紋紗はあれが織って出した模様だなんて思えないくらいすごかった。何をどうしたらああなるんだ…。作家の土屋順紀という人はまだ50代なのに人間国宝になってるし、よっぽど凄い人なんだなあ。

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2013'12.01 (Sun)

生誕130年 橋本関雪展 ―豪腕画人 関雪登場―

兵庫県立美術館で開催していた橋本関雪展を見てきた。9月末のこと。
橋本関雪は唐犬図と木蘭を知ってるくらいで、あまり詳しい経歴とかまで頭に入っていなかったんだけど、何故か前売り券を買ってしまって、見に行った。動物画は気になるし、せっかくなんで見たいなーというくらいの軽い気持ち。(動物画といえば去年、京都でやった山口華楊展に行き損ねたのをいまだに悔やんでいる。今年は竹内栖鳳やるのでこれは絶対行く!)
会場に入ると、すぐのところに金山平三の旧蔵品というものが。関雪と金山は同年生まれらしく、同郷。美校時代に多少付き合いはあったみたいだけど、それより関雪は金山平三の父親と懇意にしていたという話が不思議だった。
展示を見てると若くして画才を発揮するも家庭の都合で10代後半からしばらくは大変だったらしいという漠然とした情報しかなくて、どの程度の苦労だったかはわからない。(会場内に置いてあった図録を見てみたけど全部は読めないし、少し読んでみただけでは具体的にどんな生活をしていたのかはよくわからなかった。)でも25で文展に入選して以降は特に暮らしに困った風な説明はなかったし、幾つも別荘建てたりして、生活は安定していたような印象。
両親や祖父母が教養人で本人も漢学とか漢詩とか詳しくて、中国の故事とか儒学の知識も豊富だったようで、そういう素養に基づいた絵を描いていたりするんだけど、南画って難しいんだよな…。精神性が云々言われてもよーわからん。(この文章自体が知識がないことバレバレな書き方だ。)
で、まあそんな生い立ちだから若い頃から大人との付き合いがあったのかなあ?というところで、金山平三エピソードに戻るわけです。父親と付き合いがあったから、その息子の平三のことを、同い年と聞いて意外だった、もっと年下かと思ってたとか言ってたらしい。
13歳のときの作品が展示されてたんだけど、上手すぎる…。
活動期間は1900年ごろから1940頃まで(1945年没)。
唐犬図と木蘭は見たことがあって、それは近代日本画、現代風(と言っても昭和初期だけど)といった文脈で取り上げられてたような気がする。(具体的に何の展覧会で見たのかはよく憶えてないんだけど。木蘭は確かここ、兵庫県美で見たはず。)
それを思えば不思議ではないんだけど、金山平三と同い年というのを聞いて、ちょっとだけびっくりした。近代的ではありつつも、題材は中国の故事だったり、南画とか割と古風(という表現が適切かは不明だけど)な絵を描いてたりもするから、あんまり昭和のイメージがなかった。61で亡くなったので、長生きしてればもう少し近い年代の人って意識も持てたのかな?(80として昭和40年ごろまで活動してた可能性も…)
竹内栖鳳に師事したけど、ほどなくして袂を分かったとか。京都に別荘を建てて画室を構えてたらしいけど、いわゆる京都画壇とは距離を置いてたらしいとか、そんなエピソードも。終戦間際に亡くなったために没後の回顧展などで画業をまとめられる機会がなかったせいで、記録や資料の整理なども進まなかったらしい。
(そういや竹内栖鳳も、京都の美術館によく行ってる身からすると十分知名度あるように思えてたけど、全国区では案外知られてない作家らしい。最近の回顧展で一躍脚光を浴びてるようなことを誰かが言ってた。)
ということで、久々の大回顧展なんだそうで。
展示作品のキャプションを見てたら、姫路市立美術館所蔵のが幾つかあった。関雪の父親は明石藩の人だったらしいけど、姫路は遠いような?そうでもないのか?
そういう背景を鑑みつつ、作品の感想など。
最初にそんなに最近の人という気がしていなかったという感想を抱いたように、比較的正統派というか、古風というか、新古典派とか呼んだりもするらしい、そんな作風が多い印象。
割と繊細な線で描かれた絵が多いのかな?と思いながら見てたら、「南国」という絵でびっくりした。色も派手だし線も力強い。こんな絵も描くのねー。
古風と言いつつも、たぶん日本画の伝統から行くと今風ではあるのかな。その今風が大正時代だったり昭和初期だったりするから、今見ると古風に見えるってだけで。
登場人物がその時代の現代人ではなく、歴史上の人物だったり仙人だったりするから、あまり時代を感じないのかな。洋装の人物なんかが出てくるといかにもな時代性を感じるんだろうけど。(大正ロマン、昭和モダン、とか呼ばれるタイプの日本画とか、あるよね。)
ひとつ、ちょっと雰囲気が違うなと思った人物画があった。三幅対の掛軸。真ん中に木があって左右に男女が描かれてる。これも中国の古い言い伝えみたいなのだったと思う。親孝行がどうのっていう。ぱっと見たときはただ、不思議な感じがしただけだったんだけど、後で解説を読んだら宗教画的、キリスト教っぽい、みたいな説明があって、なるほどと思った。女性が赤ん坊を抱いているのは聖母子っぽくも見える。確かにちょっと西洋っぽい香りがしないでもない。
山水図的なのは、完全に南画の領域だったなあ。南画がわかるようになる日が来るのだろうか…ってくらい疎い世界だ。
落款がたくさんあった。自分では彫らなかったらしいけど、腕の立つ彫師?を招いて彫らせてたらしい。相当な拘りがあったようで。
写実といえば動物画なのだろうか。
唐犬図のモデルは洋犬(ボルゾイとか、あとは名前忘れた)で、モデルにするために何匹か取り寄せたものの、相次いで病死するという悲しい裏話も。展示室の最後に写真パネルが何枚か展示されていて、その中に洋犬と一緒に写ったものがあったけど、そのときの犬なのかな?
他にも猿とか狸とかいろいろいた。これは現代目線から見てるからかも知れないけど、すごーく自然に馴染んでる。写実的に描くのは近代以降のやり方だけど、それが日本画として自然に見えるというか。「リアルすぎて妙な感じ」とかそういうのがない。当時の感覚としては新しかったのかな?
最晩年は戦争に関連する絵もあったり。
売店は、ちょっと地味目だったかな?
竹内栖鳳の班猫グッズが幅を利かせてた。栖鳳との間の確執は実際どんなもんだったのかわからないけど(展覧会ではあまり深く突っ込んでなかった)、うーん。
うーんとか言いつつ、班猫のミニクリアファイルとか買っちゃったんだけど。橋本関雪のも買ったよ。姫路市所蔵の可愛い子(作品名忘れた)のチケット入れ。
ブログ書きつつ読んでた関連リンク。
京都ゆかりの作家
http://www.kyotodeasobo.com/art/artist/hashimoto-kansetsu/hashimoto-kansetsu.html
白沙村荘・橋本関雪記念館
http://wagen-memo.jugem.jp/?eid=473
画廊のサイト
http://www.tor-gallery.com/gallery/2013/06/1306291f/

常設展示は前に見てたのでパス。一部入替もあるから時間があれば見たかったけど、無理だった。
入場するときに、11月からの展覧会のチケット貰った。行こうと思ってたやつなので嬉しい。(クールスポット関連の特典だったと思う…。クラコレのときにも配布してたらしいけど、私が行ったときはまだそのキャンペーンやってなかったので貰えなかった。)
少しだけ時間があったのでライブラリに寄ってみた。
主に他館の展覧会の情報収集(ポスターがたくさん貼ってある)だったんだけど、そういえば奥の方に貴重な美術書を展示してることがあったなあと思って奥まで行ってみたら、加藤太郎が!ガラスケースに版画集を並べてあった。そこの解説を読んで知ったんだけど、加藤太郎は結核で亡くなっていて、兄弟も相次いで同じ病で亡くなったため、後に残された兄弟の奥さんが家を建て替えるときに納屋ごと焼き払ってしまったとかで、ほとんど作品が残っていないらしい(詳細はうろ覚え)。だから残っている作品もわずかなんだとか。私も葉っぱの木版画くらいしか知らなくて、でも印象に残っていたんだけど、そんな事情があったとは…。事情が事情だけに仕方ないと思うけど、辛いね…。

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2013'11.11 (Mon)

画業40年記念「黒井健 絵本原画の世界」展~物語との出会い~

9月末の話。
阪急うめだのギャラリーでやっていた黒井健展を見た。(阪急百貨店の告知 その1その2
昔、「詩とメルヘン」とか「MOE」とかの雑誌をよく見てた頃に、この人の絵も目にしてたんじゃないかな。それで何となく名前は憶えてた。あとはまあ、会場が行きやすい場所にあって遅い時間でも開いてるからという理由で、通りすがりにふらっと寄ってみた。
代表作は「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」なのかな?ころわんとかいうシリーズもあるらしいけどよく知らない。絵本以外に大人向けの挿絵なんかも描いているらしい。
ごんぎつねも手ぶくろ~もお話は知ってるけど、この人の絵本で読んだことがあるかどうかは不明。教科書に出てきた記憶はあるので、絵本では読んでないのかも?
絵の横に制作秘話的なコメントが書いてあって、そこで、当たり前なのかもしれないけど、ちゃんと取材して描いてるんだなーというところにへえとなった。確かに文章で情景を説明するのと違って、絵は誤魔化しがきかないからね。「手ぶくろを買いに」では昭和の町並みを表現するのに苦労したとか。原作ではっきり時代が限定されてたのかわからないけど、原作が書かれた時代を意識したってことなのかな?
絵本の内容と制作技法が合わなくて何年も棚上げにしてた作品があったとか、絵本を作るのにも色んな苦労があるんだなあと思った。
技法は色鉛筆がメインなのかな?他にオイルパステルを使ってるとか、布でぼかしてるとか、そんな説明があったような。なんとなく水彩とかパステルで描いているのかなと安直に考えてたけど、試行錯誤の上の技法なんだなあ。
若い頃、数だけこなしてたときは、必死で仕事してたのに、ふと気がつくとそれらの本は全然お店に並んでなかったとかいうエピソードも。じっくり作品に取り組むようになってからは、構想から完成まで何年もかかるものもあったりするらしい。
絵以外に、絵を元にした人形とかの小物が展示されてた。作ったのは多分他の人。
新美南吉の自筆原稿が展示されててびびった。
インタビュー映像とかも流れてたけど時間がなかったのであまり見ていない。会場に入ったのは閉場まで1時間もないくらいの時間だったかな?会場に入るときに係員の人に、DVDが○分くらいあるので興味があれば先にご覧になるとよいですよ、みたいに言ってくれたんだけど、絵と解説をじっくり見る方を優先したので…
グッズ売り場には複製画も売られていた。ジークレーだったかな?こういうのを見るとついお値段をチェックしてしまう…。サイズが大きくなると急に値段が上がるなあとか。
参考リンク:
http://www.kenoffice.jp/
http://mi-te.jp/contents/cafe/1-1-130/

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