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2005'11.19 (Sat)

大満足のスラブ叙事詩セミナー

昨日東京から帰ってきたのが日付が変わる頃だったので、ミュシャ展とはしごするのは断念して午前中はゆっくり休んで、午後から神戸へ出かけました。ミュシャ展は明日か23日に行こう。
神戸では阪急のサービスセンターに寄って前売り券とラガールカードをゲット。


係員さんが親切にラガールカードでも割引あるよって教えてくれたけど、前売り券も欲しかったんだもの。別に前売り券を買っても損にはならないのでいいんです。パンフレットもサントリーに置いてあったのとちょっと違ってたのでついでに貰ってきました。違いはサイズが一回り大きいのと、ぺラッとした紙1枚なところくらいですが。比較のために並べて撮ってみました。下の2枚がサントリーので、一番上(右)のが阪急のです。
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駅にポスターも貼ってありました。しかし「会場までのお出かけは、便利な阪急電鉄で!!」って大阪港まで阪急は乗り入れてないでしょうに。
電車の中でも激写!(人が少なかったので…)
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そういえば、サントリーのHPでミュシャ展特製グッズが紹介されてますね。あれ、なんか増えてません?クッキーボックスは絶対買うぞー。カレンダーはどうかなあ。携帯の画面を隠すやつってどうなんだろう。
ところで、またまたアレなタイミングで展示即売会やってるんですねえ。梅田で。カレンダーもらえるらしいDMが届いてたので行ってみようかどうか考え中。一度この目で確かめようと行ってみたけど、もう少しよく観察してみたいなあと思って。カレンダーにつられてることも否定はしません(笑)

さて、肝心のセミナーですが、とても面白かったです。前半は大学院生の人のスラブ叙事詩について調べたことの発表とそれについての島田紀夫先生の講評、後半はスラブ叙事詩以前のミュシャについて島田先生が語ってくれました。
大学院生の方は実際にチェコまでスラブ叙事詩を見に行ったそうですが、そこで貰ってきたと思われる解説書のコピーを頂けたのがラッキー。あとでゆっくり読みます。
発表では、ミュシャがスラブ叙事詩の構想を抱き始めた頃から、実際に着手して完成させるまでを時代を追って説明してくれました。まだまだスラブ叙事詩について解明されていないことも多くて、これからの研究が期待されます。あと、展示に関するぶっちゃけ話も面白かったです。チェコの片田舎のお城に展示されていることは周知のとおりですが、展示のされ方はかなり適当らしいこと、並べ方は時代順でもなければテーマごとに分けられてもいない、絵の大きさに対して展示スペースが十分でないために全貌が見渡せないこと、特に上の方がはっきり見えない、カメラで撮影するにもスペースの関係で全体をしっかり納めることができない、といった話でした。また、歴史画とか説明的な絵画というのは20世紀の美術界から見ると時代遅れで、芸術的な評価というのはどうなされるべきなのか、といったこともお話されていました。
後半はミュシャのパリ時代、特にサラ・ベルナールを描いた作品についての島田先生のお話でした。まずミュシャはジスモンダで一夜にして成功したシンデレラ・ボーイのように語られてきているけれども、実際はそうではなかったという証拠があるというお話。ミュシャがジスモンダのポスターを頼まれたとき、実はジスモンダはそれ以前にも上演されていて、その再演のためのポスターだったんですね。そして、最初の上演時にミュシャが描いたその舞台に関するデッサンが何枚か残っています。さらにはもっと前のサラ・ベルナールの舞台「クレオパトラ」のデッサンも残っています。つまり、例のクリスマスにポスターを依頼される前からミュシャはサラと何らかの繋がりがあったし、ジスモンダの舞台の内容にも精通していたということです。これは別につい最近わかったことではなくてもう20年くらい前からわかってることなんですけど、どうしても伝説的なエピソードの方が広まってるために、いまだにあまり知られてないような気がします。
あとは他のサラのポスターについて軽く解説をしてくれました。その中で、サラの百合の冠をかぶったポスターが日本で「明星」という雑誌に流用されてたという件で、ミュシャの息子ジリ・ミュシャ(イージー・ムハ)がそれを見て大変喜んだという話をされていました。「著作権侵害だ!」だなんて野暮なことを言わないジリに非常に好感を持ちました。
それから、ポスターで成功する前にミュシャは挿絵画家としてある程度の成功を収めています。挿絵というのは文章を絵で説明するもの。ポスターは宣伝したいものを絵で説明するもの。そして、スラブ叙事詩も民族の歴史を絵で説明するもの。一見パリ時代とチェコ時代ではまったく違うことをやっているように見えても実は共通点があったというお話しが、今回一番心に残りました。
2004年にも島田先生はこの会でセミナーを開いていて、そのときにもスラブ叙事詩がお題だったようで、その資料もコピーして貰ってしまいました。これがなかなかしっかりとした解説で、それぞれの絵に何が描かれているか勉強になります。でも私は基本的な知識がないのでぱっと読んだだけではあまり理解できませんでした…勉強しましょう。
そして今回もミーハー丸出しでサインもらっちゃいました。こんなこともあろうかとしっかり島田先生の著書を持っていくあたり、実は狙ってたってことがバレバレですね。
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