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2007'02.25 (Sun)

夢の美術館~大阪コレクションズ

大阪国立国際美術館へ行って「夢の美術館」展と、常設展示室の「ピカソの版画と陶芸」「コレクション展」とひととおり見てきました。
「夢の美術館」は大阪市内3つの美術館の所蔵品を集めて20世紀美術の流れを見つめようというもの。本来私好みの展覧会じゃないんですが「大阪コレクション」という企画自体に面白みを感じてしまって見に行くことにしました。
去年辺りからエコールドパリ関連の展覧会をちょこちょこ見てて20世紀美術ってものにも少しずつ触れるようになってきたんだけど、凄いと言われてるものもどこが凄いのかわかんないし直感的な好みでいいなと思うものがあるという程度の楽しみ方しかできてません。今回もほとんどそんな感じだったけど行く前に想像してたよりは楽しかったです。混雑具合もほどほどで割とゆったり見れたし。個別作品への感想ってのはあんまりないです。なんとなく流れを見てなるほどと思ったという感じか。
ピカソの版画と陶芸は、版画が34点、陶器が14点、油彩画が1点と、そこそこのボリューム。初期から晩年まで幅広く出てたみたいだけどあんまりよくわかんなかったな。陶器はかわいかった。
コレクション展は6つのテーマに分かれて展示されてたけど、この美術館は20世紀の作品を主にコレクションしてるらしいので抽象やらいかにも「現代アート」って感じのが多い。なんとなく面白いなーと思うのからなんだかよくわかんないものまで感想は色々。その中で馴染みのある絵を発見。浜口陽三だ!久しぶりに浜口陽三の版画が見れて嬉しかった。「ざくろ」いいなあ。5年位前に浜口陽三展見に行って以来かな?また展覧会やんないかなあ。しばらく絵の前で浸ってしまった。
鑑賞終了後、図書コーナーに「モダンアートの見かた」という本があったので読んできた。そんなに分厚い本じゃなかったけど読むのに時間がかかって半分くらい読んだところで閉館時間になってしまった。著名な作品を取り上げて解説しながら現代アートの見かたを理解するという趣向らしい。解説を読んでなるほどと思うものもあれば、何でそれが凄いの?と理解できないものまで色々。モダンアートの原点としてセザンヌが取り上げられてて具体的にこの絵の見所はこういうところみたいな説明があるんだけどさっぱり。うーん、それを理解するための基礎みたいなものが自分にはないのかなあ。ま、今はそれでもいいんだけどね。今後もモダンアートを積極的には見に行かないかもしれないけど、たまたま行った先でとか見る機会があれば敬遠せずに見てみようかなと思います。
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2007'02.20 (Tue)

ミュシャ館バージョンアップ予定?

グーグルニュースでこんな記事を発見。
堺市の予算案 建設事業費に363億投入
注目した文章はこれ。

新規事業では、アルフォンス・ミュシャ展示施設整備事業やヒストリックカー展示施設整備事業、認定こども園施設整備事業などに着手する。


もっと詳しく知りたいと思い、堺市のサイトへ飛んだら公式発表資料がありました。
平成19年の予算概要のページの一番下、報道提供資料の中にあったミュシャ関係の文書がこれ。
「アルフォンス・ミュシャ展示施設整備事業」について(PDF 15KB)
うーん、これってつまり現在のミュシャ館が移転するってこと?今より立地条件がよくなればいいなあとは思うけど。民間協力を視野に入れたとかってあたりが微妙に気になる。どうぞいい方向へ進みますように。しばらく堺市から目が離せないかも。
Edit |  21:46 |  ミュシャ一般  |  TB(0)  |  CM(2)   このページの上へ

2007'02.20 (Tue)

あれはシナトラ風だったのか

ビリー・ジョエルの新曲について調べてたらインタビュー記事を発見。
www.people.com
ここに短くだけどレコーディング時のことが書いてあります。50年代みたいにフルオーケストラをバックに録音したんだとかなんとかいう後にシナトラみたいな格好をしたとあります。それってこのジャケット写真の格好だよね。
B000MTFFWCAll My Life
Billy Joel
Sony 2007-02-27

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そういわれてみればそんな雰囲気だけど、私がとっさに思い出したのはこっち。ビング・クロスビーです。
B000BVKXBYA Musical Autobiography
Bing Crosby
Avid 2005-11-07

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上のだとちょっとカジュアルなので、もう少しパリッとした格好はたとえばこんなのとか。
B00018HTGYVery Best of Bing Crosby
Bing Crosby
Spectrum 2004-02-02

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シナトラだとこの辺のイメージなのかな。
B0002LGUWEHits: Platinum Collection
Frank Sinatra
Emi 2004-08-16

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B000002K9CThe Concert Sinatra
Frank Sinatra
Warner Bros. 1990-10-25

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あんまりシナトラには詳しくないんだけど、よく帽子かぶってたんだろうか?
ちなみにビングは帽子とパイプたばこがトレードマークだった人です。よく帽子をかぶってた理由はハゲを隠すため。一応スターだし人前に出るときはマナー(?)としてヘアピース(かつら)をつけてたらしいんだけど、カツラ嫌いだったためにつけなくて済むように帽子をかぶることが多かったんだって。そういうことが頭にあるからビリーが帽子かぶってるあの写真を見た瞬間、もしやビリーも?と思ってしまったことは秘密です。(もしかしなくても上のインタビュー記事内にある写真から判断するに結構きてると思いますが…)
シナトラの生え際または後頭部の危機についてのエピソードは聞いたことないけど、そういうネタはあるのかしら。
それはさておき、前述のインタビューの最後にビリーお気に入りのラブソングが5曲挙げられてます。その中に"One for the Road"があるのに注目。きゃー、私もお気に入りの曲だわ。でもシナトラの歌としてなのね。私にとってはアステアの曲なんだけどなー。ビリーくらいの世代だとシナトラの方が馴染み深いんだろうなあ。って、私はビリーよりもずっと年下なんですが。なんでビリーよりも年寄りくさい趣味なんだろう。おかしいな。
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2007'02.18 (Sun)

び、ビリー・ジョエルの新曲が!

なんとなくブックマークの整理をしてまして、ビリーの公式サイトwww.billyjoel.com内の最新情報ページへブックマークしてたのがリンク切れになってたので、トップページへ遡ってみたらなんだか新しくなってるような?しかも聞き覚えのないメロディが流れてるし…
最新情報のところを見たら、"River of Dreams"以来、初めて作って録音したポップソングがリリースされるという記述が!
1993年以来かあ。長かった。その間に出たのはライブアルバムかベスト盤くらいだったもんね。あとは、ぱっとしなかったクラシックアルバムがあっただけ(ビリーは作曲のみで演奏は本職のクラシックピアニスト)。
アマゾン見たらシングルが出るらしい。これは買いか?デジタルダウンロードもあるらしいけど。
B000MTFFWCAll My Life
Billy Joel
Sony 2007-02-27

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公式サイトでまるごと試聴できます。だから買わなくてもとりあえず聞くことは可能。
果たしてこれが復活の第一歩となるのか。なったら嬉しいんだけどなー。
プロデュースがフィル・ラモーンというのもいいねえ。70年代にはこの人のプロデュースでビリーも快進撃続けてたわけだし。ベタだけど売れ線路線の人って印象。去年出たトニー・ベネットのデュエッツもこの人だ。
でもひとつ気になることが。プレスリリースによるとこの曲は奥さんに捧げる曲なんだとか。うわー、またかい。過去にもやってるよね。昔の奥さん相手に。それで後々複雑なことになるんだからやめときゃいいのにと思ってしまいつつも、他人のインスピレーションの元にいちゃもんつけるのは野暮ってもんなんですかねー。
アップタウンガールのPVも今となっては見るのも複雑だし。リバーオブドリームスのジャケ絵も当時の奥さんの筆になるんだよな、たしか。是非この曲は消したい過去にならないことを祈ります(本人がそれらの過去を消したいと思ってるかどうかは知らん)。余計なお世話?

*17:30追記
上記公式サイトに歌詞が載ってたので聞きながら読んでみた。
うわー、ベタすぎる。
これ、本人の作詞作曲だから余計にそう感じちゃうんだろうなあ。あくまで歌なのよー、創作なのよー、と思ってみても。
ケチばっかりつけてすいません。いい曲だとは思うんだけど。つい余計なことばかり思い浮かべてしまいます。うう、汚れてるなあ。
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2007'02.14 (Wed)

My Funny Valentine

バレンタインで思い出す、チョコの思い出。
何年か前にたぶんバレンタイン向けと思われるチョコレートがサントリーミュージアムで売られてて、パッケージがミュシャだったので買ってしまったことが。チョコといってもサントリーのウィスキーを使ったボンボンで、強いお酒が苦手な私は食べられなかったので、中身だけ親にあげてたなあ。


さらに昔、やっぱりミュシャの絵で箱入りチョコレートケーキがあって、中身だけ当時付き合ってた人にあげて箱は返してもらったことも。
cake.jpg

恋は終わっても箱は残る…というのは「The song is ended」のパロディのつもりなんですが、ほとんど誰にもわかんないよなー。アーヴィング・バーリンの曲でサッチモとミルスブラザースが歌ってるのを持っててお気に入り。ガーシュインが「They can't take that away from me」で引用してたり、ザッツエンタテインメント3でジーン・ケリーが引用してたり、知る人ぞ知る名曲なのかな?
今年は目立ったミュシャ関係のチョコ菓子が出てるかどうかは不明。
チョコレートとは関係ないけど、マイ・ファニー・バレンタインという曲が好き。でも割と最近までこれがロジャース&ハートの曲だとは知らなかった。私としたことが。
むかーし、ミランダセックスガーデンという恐ろしい名前のバンド(最初は女の子3人組のコーラスグループだったけど、メンバーチェンジで音楽性もだいぶ変わった)がありまして、たぶんデビュー曲の「Gush Forth My Tears」という曲が気に入って、しばらく追っかけてたんですが、どのアルバムだったかに入ってたマイ・ファニー・バレンタインが妖しくて好きでした。
*探したら見つかったけど中古のみらしい。
B000003Z62Suspiria
Miranda Sex Garden
Mute 1993-03-30

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1stアルバムと2ndアルバムで全然方向性が違ってて結局その後どうなったのか知らなかったんだけど、調べてみたら2000年まではCD出してたらしい。このサイト(たぶん公式)によると一応まだ存続はしてるのかな?
MSG(勝手に略)の創立メンバーの人が新たに作ったらしいMediaeval Baebesというグループ(写真を見た感じは美人揃いだわー)のMySpaceがあったので覗いてみたら、あら、これは初期のMSGにちょっと近いかも。でもCDの方は入手不可のものが多いようで。とりあえずこれは手に入るっぽい。
B00004X0QPUndrentide
The Mediaeval Baebes
RCA Victor 2000-09-12

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MSGのアルバムもとっくに入手不可になってるのかと思ったらそうでもないのね。私が最初に惹かれた曲が入ってるやつはまだ手に入るらしい。
B000003Z5LMadra
Miranda Sex Garden
Mute 1991-08-06

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マイ・ファニー・バレンタインの話に戻すと、この曲はスタンダード化してるので歌ってる人は多数。うちにはビング・クロスビーが歌ってたりシナトラが歌ってたりロッド・スチュワートが歌ってたりするのがある。って男ばっか。
この曲に出てくるバレンタインってのは恋人に対する呼びかけだそうです。そういえばニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの曲にもバレンタイン・ガールっていう曲があったな。ビー・マイ・バレンタインとか言っちゃうの。このあたりからの推測で、英語ではバレンタイン=恋人って意味にもなるのかなと思ってます。
でもこの曲、歌詞をよく読んでみるとかなりひどいこと言ってます。
オリジナルはジュディ・ガーランドの映画なんですね。これをジュディが歌うところ見てみたいなー。オズの魔法使いと同じ年の映画らしいのできっと可愛かったんだろうなあ。で、歌われる相手はミッキー・ルーニーと。うーん、ロレンツ・ハートがどういう気持ちでこれを作詞したのか激しく気になる。
<訂正>ジュディの映画じゃなくて、その映画の元になったブロードウェイミュージカルがオリジナル。映画では使われなかったそうです。<訂正終わり>
後年、シナトラ主演で映画化された「Pal Joey(夜の豹)」でも取り上げられてたけど歌ってるのはキム・ノヴァク(口パク)だし、劇中リハでさらっと歌われるだけなので印象は薄い。舞台セットがやたらラブリーだったのはおぼえてる。
もひとつファニーつながりで好きな曲というと、ガーシュインの「Funny Face」って曲がある。アステア主演の舞台で、後年ストーリーが改変されて映画化もされました。
B00000472JFunny Face (1957 Film)
Roger Edens Roger/ Gershe, Leonard Edens George Gershwin
Verve 1996-04-23

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バレンタインとはまーったく関係ないけどね。
なんだか今日は脱線しまくりだな。これでおしまい。
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2007'02.12 (Mon)

ヘミングウェイと京都御所の障壁画

日曜日は京都の伊勢丹と国立博物館に行ってきました。お目当ては「ヘミングウェイの愛した街~1920年代巴里の画家たち展」。ついでに、あちこちでポスターやチラシで見かけて目に付いていた「京都御所障壁画展」が京都駅から割と近いようだったので行ってきました。
今回は大山崎(山崎)で阪急からJRに乗り換えるという経路で行ってみました。山崎といえばアサヒビール大山崎山荘美術館があるんですが、今回は余裕がないのでパス。でも駅前からシャトルバスが出てるし結構行きやすそうなのでそのうち一回行ってみたいな。
ヘミングウェイ~はまだ始まったばかりの展覧会でしたが、まずまずの人の入り。大混雑ってほどでもなくて、じっくり見られる程度に余裕はありました。
最初にヘミングウェイゆかりの場所がパリの街の地図とともに紹介されていて、関連人物表みたいなものも貼ってありました。ヘミングウェイは読んだことないし、「老人と海」の映画を見たくらいの知識しかありません。でも今回の展覧会で顔はばっちり憶えました。肖像画とか彫刻とかたくさん出てたので。
その後、エコールドパリの画家たちが順次紹介されてました。展覧会のタイトルには「1920年代巴里」なんてあるけど、制作年代は1910年代のもあり、1930年代以降のもあり、という感じで必ずしも1920年代だけを取り上げた展示じゃなかったです。
最初の方にシャガール、パスキン、キスリングあたりが数点ずつ並んでて、次のコーナーでフジタが数点、ユトリロ周辺が数点(シュザンヌ・ヴァラドンの絵はカーテンの柄が…)、モディリアーニは地味なのが1点(まだスタイルを確立する前っぽい)。あと名前忘れたけど多めに展示されてる人がいた。デュフィは1点しかなかったし、前にも見たことがあるような…。大丸でやってたデュフィ展でかな。ヴラマンクはチラシに載ってるやつじゃない冬の雪道を描いた作品が印象に残った。後半にローランサンがまとまってあったっけ。ピカソとかブラックもあったけどいわゆるわかりやすいキュビズムのやつではなかった。でもブラックのは一応キュビズムに入るのかな?セザンヌもあったなあ。最後の方に少しだけどバレエ・リュス関連のものがあって、今年の夏に京都国立近代美術館でやる展覧会(見に行くつもり)の予習みたいだわと思いつつ見てきました。衣装や舞台のデザイン画が十数点かな。ローランサン、ミロ、レジェなど。
全体の感想は、それなりに面白かったんだけど、なぜかインパクトに欠けるような。去年から続けて見てるから飽きてきたのだろうか。今回の展示はヘミングウェイとの関連を軸に展開されてるので、ヘミングウェイのファンなら楽しめるんだろうか。
そんなわけで図録はパス。展示作品リストみたいな紙も置いてなかったので全部記憶で書いてます。こういうときにリストがあると便利なのになー。
出口にいつものようにグッズショップがあるんですが、図録が置いてあるところに、京都では40点くらい展示されてない作品があるよと注意書きが。またかよ!ミュシャ展のときと同じだー。ショップにポストカードが置いてある中にマン・レイの作品がたくさんあって、こんなの展示されてなかったよなーと思ってたら、そういうことだったのか。図録と注意書きを見比べると写真作品はほとんどカットされちゃったらしい。写真以外ではモディリアーニやパスキン、シャガール、キスリング、ピカソなどの作品も展示されなかったものがあって、それ見たかったのにーというのが幾つも。
この展覧会は今後、広島(ひろしま美術館)と東京(高島屋)と金沢(21世紀美術館)へ巡回するようです。きっと他所では全作品展示されるんでしょう。
そんなこんなで消化不良な気分のまま伊勢丹を出ました。
障壁画展は京都国立博物館というところでやってるんですが、初めて行く場所でどうやって行くか決めてませんでした。下調べしたところ電車だと遠回り。バスがあるけどバス停は激混み。三十三間堂の前ってこともあって観光客が多いのかな。徒歩だとちょっと時間かかるけど、なんだか気分がモヤモヤしてたので、こういうときは歩くに限る!ということで歩いてみました(たまに歩きたい気分になることがあるんです)。京都はそんなに歩き慣れてるわけじゃないけど、道がわかりやすいからねー。迷わず辿り着けました。
障壁画展はあちこちで宣伝されてるせいか混んでました。でも展示作品が多くて会場も広いのでみんな疲れちゃうのか後半は比較的隙間があって見やすかったです。休憩用の椅子で寝てる人もいた。
障壁画ってのはつまり襖に描かれた絵で、京都御所の中はこんな襖に囲まれた部屋だらけってことなんですね。実際の部屋の様子を撮った写真もあったけど、一方向から見た写真だけなので、中に入って四方囲まれた状態を実感できないです。
照明の関係で、チラシに載ってるほど金ぴかな雰囲気は感じられなかったです。でもほとんど(全部かな?)の襖に金彩が施されてるので光のあて具合ではすごいことになるんだろうなあ。うまく想像できないけど…。
チラシやチケットに使われてる鳳凰の絵はさすがに綺麗でした。他に印象に残ったのが虎の絵。動きが猫みたいだなーと。同じネコ科だけど、それにしても猫っぽい。
あと面白いなーと思ったのが板の戸に描かれた絵。杉の板らしいんだけど、こげ茶色の木目をそのまま背景に利用してました。雪景色を描いたのが特に綺麗だったな。
せっかくなので常設展(平常展示館)も覗いてきました。これがかなり広くて一周するのも大変でした。でも頑張って途中休憩を入れつつ全部見てきました。
新春特集陳列ということで、神像と蒔絵&螺鈿が特集されてました。
神像ってのは仏像みたいなものなんだけど、時代によって色々違うみたいで、詳しくないのでコメントは控えますが、一番でっかいやつが印象に残ってる。
蒔絵と螺鈿は綺麗だったー。アールヌーヴォーだーとか思ってみたり。螺鈿細工はどちらかといえばアールデコに近いかな。こちらは日本向けじゃなくて南蛮向けの輸出品だったらしいんですが、幾何学模様がなんともモダン。
他にも小特集が色々あって、その中では中国の近代絵画が面白かったな。小さな部屋に十数点程度だったけど、印象派風あり、ゴッホ風ありで、中国にもそういう流れがあったのかと新たな発見。いや、あって当たり前なのかもしれないけど、なかなか見聞きする機会がないから知らなかったです。
あとは巨大な龍の絵が大迫力。涅槃図も面白かったなあ。
とにかく広くてたくさん展示されてるから、なんとなく全部見たってだけで全然消化しきれてないけど、まあそれはそれで。
常設だけなら500円で見れるらしい。しかも月に何度か無料開放もしてるらしい。私は特別展のチケットだったから1000円(前売り)だったけど、これだけ見れたら十分お得だよなーと思いました。
帰りは河原町阪急まで歩いて、まっすぐ帰宅。さすがにこれだけ歩いたら疲れたので寄り道はなしで。
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2007'02.10 (Sat)

ウィリアムつながりで

梅田の紀伊国屋書店に寄ったら「世界のトランプ展」をやってました。
この催し、年に何回かやってるみたいで、毎回だいたい出てるものは同じなんだけど、つい覗いてしまいます。(ちなみに前回は去年の6月に行ってます。それ以外にもときどき目撃してる)
今回はミュシャのトランプがたくさん目立つところに並べてありました。でも目新しいのはないので私はパス。
色んなトランプが出てるけど、表は普通のトランプで裏面にイラストが入ってるだけというのも結構あって、注意しないと開けてみてがっかりということになります。ミュシャのトランプにもそういうのがあります。その辺の確認は売り場に置いてあるカタログをチェックすれば書いてあるんですが、そのカタログもわかりにくいので知らずに買っちゃう人もいるんだろうなあ。
で、今回私が買ったのはウィリアム・ブレイクがシェイクスピア作品を描いたもの。ウィリアム・シェイクスピアをウィリアム・ブレイクが描いたのね~とウィリアム繋がりに面白さを感じて買ってしまいました。最近ちょっと変な理由でシェイクスピアの本を買ったところだったし、ブレイクにも興味はあるしね。トランプコレクターってわけじゃないんだけど、何故か見かけると欲しくなって何か買っちゃうんだよなあ。
でもこのトランプ、1枚ずつ全部違う絵なのかと思ってたら、変則的な絵柄の分け方になってて全部で10種類くらいしか絵が使われてなくて、ちょっと騙された気分。ちゃんとカタログ見たつもりだったんだけどなあ。でも箱の裏がこんなだと騙されるよね?とちゃんと確認しなかった自分を擁護してみる。
07-02-10_22-11.jpg

絵札はエースならシェイクスピアの肖像、キングは真夏の夜の夢、みたいに種類ごとに同じ絵になってて、それ以外の数字の札はハートならマクベス、ダイヤならお気に召すまま、とスートごとに同じ絵が使われてます。
いつもここのフェアで買い物するとトランプで作ったしおりをくれるんですが、今回はぱっと目に付いたのを適当に貰ってきて、後でよく見たら目の錯覚で遊ぶ絵柄でした。
07-02-10_21-45.jpg

カードの下部に「The columns are straight in this checkerboard pattern. Tilt the card away from you to see.」と書いてあるのを読むまで気付いてませんでした。
チェッカーボード模様は線がまっすぐひいてあるのに、そこにちょっと手を加えるだけで線が曲がってるみたいに見えるってやつです。けっこう有名なネタ?
このトランプ欲しいなあ。他の絵も見てみたい。と思わせられるのはお店の策にはまってる?
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2007'02.04 (Sun)

揺らぐ近代と雪月花

今日は珍しく日本画家の絵をたくさん見てきました。
京都国立近代美術館の「揺らぐ近代~日本画と洋画のはざまに」と、細見美術館の「雪・月・花」展を。
揺らぐ~はちょうどヨーロッパでいうアールヌーヴォーの時期あたりから現代までの日本画と洋画の間で揺らいでいた日本の画家たちの軌跡を描いた展覧会。
特別展示の方は現代まではカバーしてないんですけど、コレクションギャラリーでほとんど現代といっていい時代(20~30年前)まであったので、一応そういうことにしておきます。
日本的な題材を西洋的な技法で描いてみたり、日本画の画材で西洋風な題材を描いてみたり、日本画とか洋画とかを超えた何かを作り出そうともがいてみたり、色々あるんだなあというのが大雑把な感想。
重要文化財でもある狩野芳崖の悲母観音は綺麗でしたねー。これは前期(今日まで)のみの展示だったので見れてよかったです。装飾の描き方がモローを思い出させたり、ミュシャ中毒的視点ではやっぱりミュシャも思い出してみたり。影響を受けてるとまでは思ってないですけどね。平面的な部分と立体的な部分が混在してるところが似てるかなと。他にもそういう感じの絵はあったけどタイトルとか作家名まで憶えてないです。
あと印象に残ってるのは野生的な鶏の絵とか、竜巻の海を描写したでっかい絵とか、ライオンを描いた掛け軸とかかな。観音を描いたものは何点かあって、それぞれ面白い書き方がされていて、挑戦しがいのあるテーマだったのかなあと思ったり。
で、テーマとはあんまり関係ないところで、熊谷守一の絵がよかったです。この人は以前、岐阜県美術館で何枚か見たことあって名前は憶えてたんだけど、今回見た絵はかわいいものが多くていいなーと思った。
岐阜県美術館といえばあそこにある山本芳翠の浦島図っていう絵も和洋折衷的で怪しかったなあ。ちょうど今回のテーマにもぴったりだし、一緒に展示されてたら面白かったのに。
コレクションギャラリーの方では第二次世界大戦頃のパンリアルとか歴程とかいう運動についてのコーナーがちょっと面白かった。前衛的な運動で抽象的な絵が多いのであんまり絵を見てどうこうは思わなかったんだけど(抽象は苦手なものが多い)その意気込みとかが面白いなーと思った。時代も時代なのであまり大成しなかったみたいですが。こういう運動ってたぶん意味はあるんだろうけど、どうも苦手。重いと感じてしまうからなのかなあと自己分析してますが、自分にはそういうものを受け取るキャパがないってことなのかも。
細見美術館は2~3年前にその存在を知って、そのうち一回行ってみたいなあと思ってたので、ついでに寄ってみました。今回行くために調べるまで正確な場所を知らなかったんだけど、今まで何回も前を通ってる建物でした。あれがそうだったのか。
ちょっと変わった美術館で、出入り口は自動ドアだし、監視員みたいな人はいないし、展示室から展示室への移動が一旦屋外へ出るようになってるし、チケットがなくてシールでした。今日はウールニットの服だったので貼る場所に困った。
現在の企画展示は雪月花とお雛様ということで、雪や月や花を題材にした日本画がたくさん並んでました。古いお雛様も幾つか並んでた。面白かったけど、これで1000円ってちょっと高いかなあという気がした。私は割引券があったので800円で見れたけど。
時代的には揺らぐ~よりも古くて、江戸時代の作品が多かった。普段あんまり好んで日本画を見ることってないんだけど、違和感なく受け入れられるのが不思議な感じ。本質的なところは変わってないってことなのかな。
出口の売店で今は亡き京都書院の文庫本を発見。「明治・大正詩集の装幀」って本が面白そうだから買ったんだけど、後で立ち寄った古本屋で私が買ったのより綺麗な状態のが半額で売っててがっくり。まあいいけどさー。
帰り道、二条通をふらふらと歩いてたら、古本屋が何件かあったので立ち寄りました。そこで見つけたこんな本。
483870934X美術館感傷旅行―45通の手紙
海野 弘
マガジンハウス 1997-12

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海野弘が日本全国の美術館を訪ね歩いてそれぞれについて語るというもの。何で買っちゃったかというと堺のミュシャ館(この本が書かれた当時はミュシャギャラリー堺という名前で別の場所にあった)も載ってたから。そんなに大きいところばかりじゃなくて地方の小ぶりな美術館も取り上げられててなかなか面白そうです。(まだ読んでない)
何をしに行ってもミュシャと繋げて帰ってくる辺り、我ながら感心します。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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2007'02.03 (Sat)

古いミュシャの本と謎のサイン

今日は大阪へ出かけたついでに通りすがりの古本屋に立ち寄ってみました。
前にも来たことのあるお店で、古い展覧会の図録なんかも置いてあったので、何か面白いものないかなーと気まぐれに覗いてみただけなんですが、珍しいミュシャの本を見つけてしまいました。


この本を見つける前にスタンラン展の図録を見つけて面白そうだなあと思ったり、ジャン・ギャバンのムックを見つけてかっこいーと心の中で叫んだりしてたんですが、この本を見つけたときが一番目が輝いていたと思います。
古い本なので状態もかなり悪いですが、それでもJiri Muchaの書いたミュシャの本だから欲しかったんだもの。迷わずお買い上げ決定。
クレジット表記部分によると、この本は1971年に"Alphonse Mucha Posters and Photographs"というタイトルで出版され、1972年に再版、1974年に"Second enlarged edition"(拡張版?)と進化を遂げた模様。
150ページくらいのハードカバーで、イラストは163点あって、うち40がカラーです。
収録されてる図版的にはそれほど珍しいものもないんですが、ナチュールのめっきバージョンの写真が正面と横顔と載ってるところは嬉しいかも。あとは多少珍しいかもな下絵や写真があるかなあ。スラヴ叙事詩も白黒だけどたくさん載ってて解説も書いてあります。あとは頑張って英語を読むだけ。いつになるかは未定ですが。
この本は一番最後のページに謎のサイン入りでして。Tommyって書いてあるのかなあと思うんだけど、一体なんなんでしょ。
07-02-03_21-32~00.jpg

サインの上に¥6,500なんて書いてあって焦ったけど、このお店がつけた値段は¥2,000でした。ほっとしたわ。
もう1冊、同じサインが入った本を見つけてしまって、そちらはアールヌーヴォーの本で、装丁も似た雰囲気。表紙はミュシャだったけど中身はミュシャ率も高くなかったし、状態も悪かったし、まあいいやと置いてきました。きっと同じ人が手放したんだろうなあ。
最近は古本もネットで気軽に買えるようになってレアな本も探しやすくなったけど、たまにはこうやって店舗も覗いてみないとダメね。思いがけない出会いがあるから。
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