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2007'07.30 (Mon)

夏の歌

暑い時期に聞きたくなる曲、それはガーシュインの「サマータイム」。
私はガーシュインの大ファンなんですが、10年以上前から「歌もの」に特化してCDを集めてました。最近はあんまり増えてないけど、最初の頃は凄い勢いで増やしてたなあ。100枚以上持ってるよ。色んな人のガーシュインソングブック。
ある程度ポリシーを持って集めてまして、基本は1枚まるごとガーシュイン。LPの再発等で2in1とかだと半分だけガーシュインとかもあり。アルバムのタイトルがガーシュインだけど数曲別の人の曲が入ってるのも許容範囲。基本が歌ものなのでインストオンリーは除外。歌とインスト混合はあり。最近はその辺の境目はなくなりつつあるんだけど、最初の頃はそうしてた。そうでもしないときりがないからね。たまたまインストだけのCDを買ったことがあったんだけど、歌ものほど楽しめなかったというのもある。クラシック系のCDもほとんど持ってないなー。歴史的録音(初演と同時期のものとか)はあるけど。
んで、サマータイムは50種類以上持ってる。その中でお気に入りはこのCDに入ってるもの。
B00000DBX8By George (& Ira): Red Hot on Gershwin
Various Artists
Polygram 1998-10-27

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このCDには4つもサマータイムが入ってたりする。えーと思うかもしれないけど、これが各者各様で面白いんだな。
特にビリー・スチュアートとジャニス・ジョプリンが凄いです。これが同じ曲なの?ってくらい全然別物。
どの曲が誰の演奏かはこちらの日本盤の情報で確認してください。試聴は上の輸入盤で。
B00005FK6Dレッド・ホット・オン・ガーシュウィン
オムニバス サラ・ボーン ビリー・ホリデイ
ユニバーサルクラシック 1998-10-07

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サマータイムってのは一応オリジナルの設定では子守唄のはずなんですが。ジャニス・ジョプリンはいわゆるジャニス節ってやつなんでしょうか、シャウトしてます。魂の叫びです。こんなんじゃ子供は眠れない…。
ビリー・スチュワートって人のことはこの曲以外全然知らないんだけど、前にちらっと調べたときに引っかかった情報では若くして亡くなってるとか書いてあったような。調べてみたらこんなCDが出てるらしい。
B000002O4OOne More Time: The Chess Years
Billy Stewart
Chess 1990-10-17

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んで、この人のサマータイムはなんというのかなー、ちょっとレゲエっぽいような、ラテンのノリっぽいような、舌巻きまくりな歌唱です。これも眠気は吹っ飛びそうだよなあ。
あとはスタン・ゲッツのけだるいサマータイムと、チャーリー・パーカーの正統派アレンジだなーという雰囲気のサマータイムも入ってます。
最初の方にインストはあんまり好きじゃないと書いたけど、このCDは別格で、歌ものとインストが半々くらいだけどアルバムまるごと気に入ってます。でもこれって廃盤っぽいんだよなー。アマゾンだと一応日本盤は入手可能っぽいけど「3~5週間」って表記は信用していいんだろうか。まあ中古でもよければ手に入るみたいですが。
他に面白いアレンジっていうとアーロン・ネヴィルとかかなあ。ビリー・ホリデイのも面白い。今風アレンジではボビー・ウーマックというのもあったりするけど、面白いかと言われると微妙。私の好みではない。異国風なCaetano Velosoという人もいるけど、どこの人だろ?訛りがあるので英語圏の人じゃなさそうかなーと思ってる。名前もそんな感じだ。Nara Leaoという人のポルトガル語っぽいのもある。リナ・ホーンのもかっこよくて好き。有名どころではピーター・ガブリエルとかレイ・チャールズもあるよ。
一応正統派となるとソプラノで歌ってるやつなんだろうけど、あんまりそっち系はちゃんと聞いてないので誰がいいとかはわかんない。オリジナルキャストのアン・ブラウンがいいかな?オールマンリバー(ショウボート)で有名なポール・ロブソンのもあったりする。
そんなサマータイムばっかりを集めたCDもあったりするんだけど、さすがにこれはやりすぎかと。まあ面白いアレンジと出会える楽しみもあるんですが。
B0009J8DBUサマータイム
オムニバス マントヴァーニ アン・ブラウン
ユニバーサルクラシック 2005-07-06

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2007'07.28 (Sat)

大正シック@尼崎

尼崎市総合文化センター美術ホールというところで開催中の大正シック展へ行ってきました。
これはホノルル美術館所蔵の大正時代の日本の美術品を紹介する展覧会で、ちょっと前に東京の庭園美術館でやってるのを小耳に挟んでいいなーと思ってたんだけど、東京まで遠征するのはなあと思ってたら関西に巡回すると知って楽しみにしてたんです。
今展覧会で一番の目玉はやっぱり中村大三郎の「婦女」(モデル:入江たか子)でしょう。めちゃくちゃかわいかったー。たぶん同じ作者の絵のはずだけど京都市美術館にあるピアノを弾く女の人の絵もすごくかわいいんだよねー。あとは橋口五葉とか山川秀峰とか榎本千花俊とか垣内青葉の美人画も綺麗だったなー。
いわゆる日本画(絹本着色)や木版画が多くて油彩画はなかった。これは外国のコレクションだからかなあ。なんとなく外国人の好む日本の絵ってそういうのじゃないのかなと思う。浮世絵からの流れというか。でもまだ大正時代の日本の絵ってのは海外でも評価が定まっていないらしく、最近になってさかんに注目されるようになってきたらしいです。
大正時代というとモガ、モボの時代、女性の社会進出がめざましい時代で、美人画にもそういう時代の空気が感じられて面白かったです。
美人画以外では、着物や工芸品も素敵。アールデコだなあというすっきりしたデザインやモダンなデザインが面白かった。絵の中の女性の服装も意外と近代的で全然古臭くないんだよなー。
会場がちょっと地味なせいか、初日の夕方前くらいに行ったけど思いっきりすいてました。私もこんなところに美術ホールがあるなんて知らなかったしな。でも、ホノルル美術館所蔵品ということで、なかなかお目にかかる機会もないだろうし、大正時代の美人画に興味がある人は行った方がいいよ!
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2007'07.16 (Mon)

フィラデルフィア美術館展

京都市美術館でこの週末から始まったフィラデルフィア美術館展に行ってきた。
印象派とかピカソとかマティスとか日本人受けしそうなキャッチーな内容で宣伝してるので混むかなーと思いながら行ってみた。
案の定、なかなかの盛況具合で。でもまあゆっくり見て回ればそれなりに近寄って見れるくらいの余裕はあった。
サブタイトルが「印象派と20世紀の美術」ということで、印象派の少し前のコローやクールベやマネがあって(第1章)、次に印象派~ポスト印象派(第2章)、んでキュビズムやエコールドパリが出てきて(第3章)、シュルレアリスムがちょこっとあって(第4章)、最後にアメリカ美術で締め(第5章)という内容だった。
1~4章がジャンル(or時代)ごとに分けてあったのに対して、最後の5章はアメリカの中で1~4章を通観するみたいな感じだった。アメリカの画家さんたちは知ってる名前は少なかった。オキーフとワイエスとサージェントくらいかな。
見所は…何なんだろうなあ。ダイジェスト的な内容だから正直まとまりはあんまりない。印象派周辺はそこそこ数はあるけど20世紀の美術になるとキュビズムとその影響を受けた作品は多めだったけどそれ以外はほとんどないしシュールレアリスムもほんの数点あるだけ。それ以外の前衛は期待できない。エコールドパリもユトリロやモディリアーニがちょろっとあるだけ。個別の作品でお気に入りを見つけるのが正しい楽しみ方か。あとはアメリカにおける美術館の成り立ちを解説読んでへーと思うくらい?(別に展覧会へ行かなくても調べりゃわかるけど)
というわけで私は、クールベの「スペインの女」はかっこいいなあとかルノワールは初期の方が好きだなあとかモネは晩年が濃いなあとかピサロは爽やかでいいなあとか思ったりキュビズムのおさらいをしてみたりセザンヌに目を慣らそうとしてみたりしてました。
前回ここでやってた「大エルミタージュ展」のときもそうだったけど、エントランスがやたら凝ってるのはなんなんだろう。あとお土産ショップ広っ。展覧会特製グッズが山ほどあった。
なんとなく上下左右がよくわからない絵ばっかりポストカードを買ってしまった。例外もあるけど。


適当な写真が撮れなかったんだけど、カンディンスキー、ピカソ、モネ、サージェント、クレーです。売り場でモネは横向きに置いてあるし、ピカソは上下逆に置いてあるし、売ってる方もよくわかってない?
んで、本日の京都は祇園祭の宵山だったわけですが。帰りに祇園の辺りを通ってみようかなーと思ったんだけど、雨だったから全然見ずに帰ってきてしまった。ニュース見てみるとすごい混雑だったみたいだし、まあいいかー。一人であんな人ごみをさ迷うのもアレだし。浴衣姿の人がいっぱいいた。

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2007'07.15 (Sun)

ミニティアラ

ティアラ展で買ったミニティアラ作成キットを組み立ててみました。


ワイヤーにビーズを通して曲げたりひねったりするだけなので比較的簡単なのかな。
でも左右対称に作るのは難しい…
細かいところで失敗してるなーという部分はあるけどおおむね満足。
かわいいかわいい。
所要時間は1時間くらい。
大きさは手のひらサイズ。

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2007'07.12 (Thu)

もっと知りたいミュシャ

先日、ミュシャの本が出るかもという話をしましたが、出版社のサイトに情報が出ました!
東京美術
8月27日発売予定らしいよ。わーい。ミュシャの本が出るのは久しぶりなので楽しみ。
この出版社の本といえば「すぐわかる」シリーズのアールヌーヴォーの本を持ってます。本屋でこの表紙を見てつい。
4808707454すぐわかる 作家別 アール・ヌーヴォー[アール・デコ]の美術
岡部 昌幸
東京美術 2003-10

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とりあえず有名どころは押さえてあるし、名前を聞いてもぴんとこない人がどんな作風なのか参照するのに便利かと。あくまで入門書なので突っ込んで知りたい人向けではないけどね。
ところで同じシリーズでこんな本も出てるんだ。表紙がサラ・ベルナールだったから反応しちゃったよ。
4808707799すぐわかる作家別写真の見かた
岡部 昌幸
東京美術 2005-02

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写真はそんなに詳しくないけどちょっと中身見てみたいなあ。

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2007'07.03 (Tue)

描かれたことば、オールドノリタケ

京都国立近代美術館へ行ったあとは、京都市美術館のコレクション展と細見美術館のオールドノリタケ展を見てきた。「舞台芸術の世界」のチケットを持ってたらどちらの美術館も入場料が割引になったのでラッキー。
京都市美術館では「描かれたことば」というテーマで美術館のコレクションを90点弱展示してました。絵の中に色んなシチュエーションで文字が描かれることがあるんだけど、それを幾つかのパターンに分けて紹介。すべて日本人作家で、近代以降の作品がほとんど。絵の中に描かれたモチーフの中に現れる文字、表現様式としての文字、署名をいかに絵に紛れ込ませるか、書画、物語を描いた絵画、会話が聞こえてきそうな絵、というようなテーマに分かれていて、そういう見方もあるのかーとなかなか面白かったです。北野恒富の「いとさんこいさん」がかわいかったー。竹内栖鳳の「酔興」とか「うな辺」もかわいい。美人画や動物画はなごむわー。
オールドノリタケは二人の女性コレクターが集めた作品を展示してました。陶器とか磁器の世界はそんなに詳しくないのでもともとそういうデザインが多いのかコレクターの趣味が出てるのかわからないけど、レースみたいな模様が入ってたりピンクの花柄だったり、かわいいお姫様気分なものが多かったような。色んな技法があるんだなあとか、当時の裏話が面白いなあとか(輸出用に化粧小物とかコーヒーカップとかの日本ではあまりなじみがなくて使われ方がよくわからないものを作るのは大変だったらしい)ガレっぽいのとかウェッジウッド風とか異国風デザインとか顧客の好みをリサーチして色々やってたんだなあとか、いわゆる「芸術」とは違う工芸の世界って面白いよねーと思いつつ見てました。
その後、四条河原町まで行く途中に紀伊国屋書店があったので入ってみた。美術書コーナーに面白そうな本があって買いそうになって踏みとどまった。日本のアンティーク絵葉書の本で、最近人気らしい小林かいちが表紙。中身は絵葉書作家の人たちを簡単に紹介するもの。少し前に小林かいちの画集を見かけていいなーと思ってたんだけど、こういう本も面白そうだな。いつか買ってしまいそう。
4863060181アンティーク絵はがきの誘惑
山田俊幸
産経新聞出版 2007-06-27

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4336048509小林かいちの世界―まぼろしの京都アール・デコ
小林 かいち 山田 俊幸 永山 多貴子
国書刊行会 2007-06

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それから、東京美術の「もっと知りたい」シリーズという本があってガレとかクリムトとかあるからどんなだろうと手に取ってみたらカバーの折り返し部分に今後の刊行予定があって、そこにミュシャの名前が!出版社のサイトには何も情報がないので時期も詳細も不明だけど、予告どおり出るといいな。
おまけで、ミュシャに似た名前の化粧品メーカーが韓国にあるらしいと以前から風の噂で聞いてたんですが、京都でお店を発見!三条河原町付近だったかな。MISSHAと書いてミシャと読むらしい。漢字だと美思?
http://www.misshajp.com/
http://www.missha.co.jp/
これがそうか!とようやく判明したわけですが。小さなお店だったし買う気もないので中には入らず。名前が似てるってだけでミュシャと関係があるわけでもないし。

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2007'07.02 (Mon)

軽めの展覧会散策@京都岡崎

少し前に京都へ「舞台芸術の世界」展を見に行きました。そのチケットにはシビル・ハイネンの「Look!」展の入場券も付いていたんだけど、その日はまだ開催前で見れませんでした。そのときに7/1にロシア・アヴァンギャルドの講演会があるって書いてあったので、せっかくだしまた行こうかなと思って、日曜日に行ってきた。
「Look!」はテキスタイルアートというらしい。うーん、よくわかんなかったけど、なんでも体験してみないとね。会場はちょっと変わってて、白い人工芝みたいなカーペットがひいてあるところに靴を脱いで(スリッパ履いて)上がるようになってた。展示されてるのは黒いゴムシートみたいなもので作られたオブジェ。それに金箔みたいなのがはってあったり穴が開いてたりひねってあったり、あと牛か何かの毛皮みたいなのもあった。そういうものが壁に釘で打ちつけてあったり天井からぶら下がってたり床に転がしてあったり。思わず触りたくなるような展示だったんだけど、しっかり「Look!」のあとに「not touch」と書いてあって触れなかった。つまんないの。
講演会はロシア演劇を研究してるらしい大阪の大学の先生が講師だった。バレエとか演劇に詳しくないとディアギレフたちの何がどう凄かったのかわかんないんだけど、それ以前のバレエとはかなり違うことをやってのけてたらしいです。私の理解がどこまで正しいかは怪しいのでこれ以降の話はまともに受け取らないでね!
まず19世紀の演劇界というのは総合芸術というものには至ってなくて、あくまで俳優が主役、舞台装置はある程度パターンが決まっていてその使いまわしだった。名場面をいいとこ取りで演じるようなことも多かった。舞台を額縁のように見立てたものもあった(活人画ってやつと似たようなイメージ?)。バレエリュスに代表されるロシアのバレエが初めて画家と密接に繋がりを持って、その舞台だけのために舞台デザインをさせるようになったところが画期的だったのかな。「芸術世界派」と呼ばれる人たちがそういうことをやってて、それに対して未来派ってのが出てきたり、構成主義が出てきたりした。最初は絵画的な舞台だったのが、次第に建築的な舞台になっていった。とかなんとか。あとは民族的な問題とかの話もあったけど、そこまで頭がついていかなかったのでパス。
ロシアについては東欧世界の勉強をしてくうちにまたぶち当たることもあるだろうから(スラヴ叙事詩のお勉強は亀の歩みだけど)、少しずつ近づいていければいいなと思ってます。
んで、売店でなぜか「揺らぐ近代」展の図録を買ってしまった。今のところマイブームが日本の近代洋画でして、最近は高階秀爾氏の「日本近代美術史論」を読んでるんだけど、ふと売店で高橋由一と狩野芳崖の本を見つけて手に取ってみたら先の本の内容について触れてる部分があって、これは!と思ったんだけど購入には至らず。その後この図録を見つけて読んでたらさっきの本と同じ人が書いてるみたいで、なんでかこっちをレジに持っていってしまった。この展覧会を見た時点ではまだまだ知らない名前が多くてぴんとこなかったところが少しわかるようになってるのが嬉しくて。
機会があればこの本も読んでみたいな。
4623045617狩野芳崖・高橋由一―日本画も西洋画も帰する処は同一の処
古田 亮
ミネルヴァ書房 2006-02

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こっちの本は40年も前に書かれた本だけど結構面白い。
4480089896日本近代美術史論
高階 秀爾
筑摩書房 2006-06

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その後、京都市美術館のコレクション展と、細見美術館のオールドノリタケ展を見てきた。
つづく。

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