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2008'09.28 (Sun)

生活と芸術~アーツ&クラフツ展~ウィリアム・モリスから民芸まで

京都国立近代美術館で開催中のアーツ&クラフツ展に行ってきた。京都市美術館がちょっと消化不良だったので、こっちには期待して行った。
いつもならさっさと感想をアップするのに遅くなったのは民芸についてちょっと考えたかったから。もう少し調べてから書こうと思ったんだけど結局たいして追求できなかったので、もういいやと勝手な解釈のまま書いちゃうけど、間違ってたらすいません。
さて、モリスの展覧会は何度か行ってるんだけど、今回はモリス周辺だけじゃないっぽいので新しい発見があるかなと思って行ってみた。いやー、やっぱり楽しいわー。
やっぱりね、工芸品っていいよ。見ていて楽しいんだもの。今回はイギリスを中心にヨーロッパ(ウィーン、ドイツ、ノルウェーなどの北欧周辺)と日本というところもなんとなく面白い。
ステンドグラスとかフリーズか壁飾りみたいなやつで、英語で何か書いてあるのを読むのも楽しい。といってもフォントがちょっと読みにくかったり、英語も少し古い英語なので解読するのは大変なんだけど、ロセッティのステンドグラスは騎士物語なのね~とか思いつつ見てた。
ちょうど最近読んでる本でモリスのレッドハウスのことが書かれていて、仲間同士で家の壁やら家具やらに絵を描いたりして楽しみながら家を作っていたというのを読んでたから、今回展示されてた家具にも絵が描かれたものがあって、こんな感じだったのかなーと想像してみたり。
本の装丁も綺麗だったなー。モリスの本はもちろんだけど、他の人ですっごく綺麗な表紙があった。テキスタイルと一緒に展示されてたコーナーは作品保護のためだとは思うけど照明が暗すぎだ。
ヨーロッパの食器もよかったなあ。モリスよりは新しい時代のものなんだけど、それでも100年近くも前のなのに、かっこいいんだよね。レトロでかっこいいとかじゃなくて、普通にスタイリッシュ。ベッドとか机や椅子のデザインも素敵。今でも北欧デザインって人気だけど、こういう歴史があるんだよなあ。ケルトとかヴァイキングな模様も面白いよね。
日本の民芸はまあそれなりにって感じか。以前、万博公園にある民芸館に行ったときの方がインパクトあったなあ。あれのせいで民芸=下手っぴだけど味わいがある、というイメージが定着してしまった。いわゆる美術工芸品みたいな職人技なんてなくて、素朴と言えば聞こえがいいけどぱちもんっぽいうさんくささとか、全然かっこよくない泥臭さとか生活臭が漂ってくる感じ。倉敷民芸館のアレはすごいよー。朝鮮の民画なんてもう降参ってくらいどうしようもなさが漂ってるんだけど、気が付くとはまってる自分がいた。なんだろうなあ、昔でいうと貴族の家とか偉い武家さんの家とかにあるものじゃなくて、もっと庶民的で田舎の民家にありそうなものっていうのかな。絵とかの飾るものにしろ、家具とか食器とかの生活用品にしろ、現代作られたものでその辺にあるものとなると微妙だけど、何十年とか百年以上前のものとなると、出来が悪くてもそれはそれでなんだかいいじゃないって思えてしまうのは何かに騙されてるんだろうか…。
スリップウェアいいよね。バーナードリーチも面白い。この辺で出てくる日本人作家についてはまだまだ理解が及んでなくてよくわからない。
三國荘の再現展示はどうなんでしょうか。センサー鳴りまくりだったのには苦笑。ちょっと身を乗り出して覗き込んだくらいで引っかかっちゃう。サントリーの山崎山荘美術館は行ったことあるけど、三國荘ってあそこにあるの?関係がありそうなことはわかったけど、詳しくはわからない。調べればいいのか。
でも民芸ってデザイン運動とはちょっと違うよねえ?アーツ&クラフツに近いものはもともと日本に根付いてたと思うし。大多数の視線が京都とか江戸のような都または他の地方都市に集中していたものを(庶民といっても町民レベル)、農村とか田舎の地方に根付いてる文化とか風習に目を向けて見たってことなのかなあと理解してるんだけど、違うんだろうか。
以前民芸館で見たのはゲテモノっぽいもの以外に、普通の民家で使ってそうな食器とか、菓子屋さんで実際に使われていた和菓子用の型とか、その辺の飲み屋さんで出てきそうなお猪口とか、一般家庭で使うために作られたお皿とか、床の間に飾るような壷とか皿じゃなくて「使用する」ことが前提のものが多くて、それも生活の中にデザインを持ち込もうと特定の誰かが意図して作ったものじゃなくて、結果として「美」を見出した人がいただけのものとか、草の根レベルでささやかに楽しんで作られたものとか、そういうイメージなんだよなあ。「用の美」とか言うけど、意識してそれを追求したわけじゃないからそこまで研ぎ澄まされたものでもないし、あくまで庶民のものだから豪華さもないし。でも民芸運動はアーツ&クラフツに影響を受けてるんだっけ?ああ、もっと勉強しないとダメだわ。
常設展示もなかなか。ミニ特集で下村良之介がまとめて展示されてた。この人の絵はよくここで展示されてるから見たことはあったんだけど、今回初めていいと思った。特に小部屋に入れてあった鳥の絵シリーズの中で、月明を翔く(琥)がよかったなー。壁沿いに端から順番に見ていったんだけど、この絵の前に来た瞬間に目を奪われた。しばらく佇んじゃったよ。
長谷川潔のミニ特集もよかった。マニエールノワールもいいけど、木版画もいいよねー。この人の木版って、後の月映に通じる雰囲気があるような。
写真特集もなかなか。前に見たことある作品もあったんだけど、昔の写真ってなんでこんなに雰囲気があるんだろう。
企画展示に合わせたコレクション展示もあったけど、うーん、この辺って見てて楽しくはあるんだけど、民芸の理念(ってほどのものなのかわかんないけど)を考えると、作家名を意識せずに見たいなーと思ってしまう。ホントの民芸って名も知れぬ人のへたれ作品を愛するってことじゃないのだろうか。または本来は飾る目的ではなく「使う」ことが肝心なものの中に美を見出すとか。解釈間違ってる?
普段からよく展示されてる現代美術とか近代の日本画とか洋画とかもあって、いつものやつねーとか思いつつ流して見てたんだけど、出口の近くに、つい先日見ていいなーと思ったばかりの菅野聖子の作品があって喜んだ。大阪で見たのは色使いも線もシンプルだったけど、ここにあったのはカラフル!はっきりとはわからないけど規則性があるんだろうなということを念頭において見ると楽しいことこの上ない。正方形のキャンバスに同心円が描かれてるんだけど、微妙にずれてるというかまんまるじゃなくて、ラインに合わせて視線をめぐらしてるうちに妙に楽しくなってくる。
通常のミュージアムショップとは別にグッズ売り場ができてた。これのせいでいつもなら展示室まで上がる階段がふさがれててちょっとなーと思った。エレベータでしか上がれないのは窮屈。エレベータ前は狭いし。その売店ではモリス商会がんばりすぎ。V&Aのジュエリーはかわいかったなあ。
図録が立派だった。ちょっとお高かったけど買っちゃった。あとでゆっくり眺めよう。
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2008'09.24 (Wed)

芸術都市パリの100年展

秋分の日の京都に「芸術都市パリの100年展」を見に行ってきた。
春か初夏ごろに告知を見て以来楽しみにしていた展覧会だったんだけど…うーん、なんかいまひとつポイントが絞りきれてない印象。個々に面白い作品はあったんだけど、トータルとして見るとまとまりがないような。作品の貸し出し元は結構いいところばっかりなんだけど。
人が多くて人の頭越しに見てたりして、ひとつずつじっくり見れなかったからというのもあるかも。並んで待って近寄って見るだけの時間的余裕もなかったし。後半はそこまで混雑してなかったんだけど、入り口付近は狭いわ。京都市美って天井は高いんだけど人が動ける面積はあんまり広くないような気がする。それに前半は絵の前に柵が立ててあってあんまり近寄れないようになってたし、ガラスケースの中に入ってるのも多かったし。やっぱり時間に余裕を持って行かないとダメだなあ。
私の関心は主に19世紀末~20世紀初頭で、その時代を知るために色んな展覧会に行ってみてるけど、そうするとだんだん新たな発見が少なくなってくるジレンマ。もちろんまだまだすべてを知り尽くしてるわけじゃないから、今回の展覧会だって見方によってはもっと楽しめたかもしれないんだけど、できなくて残念。
実は10日ほど前に高階秀爾氏の講演会があったんだよな。行きたいと思ってたんだけど都合が合わなくて行けず。どんなお話だったのかなあ。
時間がなかった理由は京都市美に到着したのが2時ごろだというのに、お向かいの京都国立近美にも行こうと思ってたから。どっちも5時閉館で、近美の方が時間かかりそうだからこっちは1時間で切り上げなくちゃいけなくて…。朝早く出かけてりゃ余裕だったんだけどね。自業自得ってことで。
でもブログ書くために内容を思い出してるうちに、なんだかんだで結構楽しんでたんじゃ…と思えてきた。ブログを書くのってそういう効果もあるんだな。と今さらながら思った。
さて、展示内容を思い出しつつ感想をたらたらと書いてみる。
最初の方はパリの風景が並んでて、展示されてる作品の時代がだいたい1830~1930年くらいだったので、その100年の間にパリがどんな風に変化していったかを描写する展覧会なのかな?と思ったんだけど、途中からそんなの関係なさそうな作品展示になってくる。
個別におおっと思った作品は風景だとシニャックのやつかな。点描というのとはちょっと違うような気がするけど筆触分割だっけ、あれ好きだわー。
肖像画ではリッセルベルグが面白かった。こちらはまさに点描。
写真はエッフェル塔の建築途中が面白かったかな。基礎を作ってるところからあって、当たり前のことだけどあれだけでっかい塔を建てるには基礎もしっかりしてないとダメなんだろうなあと思ったり。作りかけの塔の向こうに宮殿が見えてる構図が面白かったり。塔の近くに自由の女神がいたり。
エッフェルと言えば以前古書店でエッフェル塔に関する展覧会の図録があって、面白そうー欲しいーと思ったけど分厚くて、そのときは他に欲しい本もあったので買えなかったのが心残り。
夜の景色を撮った写真も面白かった。ナダールの写真もよかった。ゾラの写真があったのが意外で面白かった。
物語の挿絵ってことでノートルダムドパリのコーナーはまあまあ面白かったかな。前にジーナ・ロロブリジータとアンソニー・クイン主演の映画を見てるんで、だいたいの内容は知ってるけど、原作は読んでないから原作にしかないシーンとかはよくわかんない。
モローの絵は興味深かった。未完成品が多かったので、うわーきれーとか迫力~とかいう感激はなかったけど、こんな風に描くのか…と興味がわいた。レダの白鳥はえろいよね。
彫刻は特別にインパクトがある作品はなかったけど、マイヨールをちょっとだけまとめて見れたのはよかったかな。ロダンはいつものロダンだしなー。好きだけど目新しさがない。ブルーデルはジャンヌ・アヴリルの肖像が面白かった。
田園コーナーはあんまり記憶に残ってない。馬の絵が面白かったけどここだっけ?ここでは雅宴画を取り上げて欲しかったよー。モンティセリでもいいし、ヴァトーでもいいし(これは時代が違う?)、他の人でもいいからさー。
室内装飾画のコーナーは面白かったけど、元ネタがわからないと苦しい…という絵があった。モーリス・ドニはよかったな。輪郭を白で描くのか…。藤島武二も大好きだったというピュヴィス・ド・シャヴァンヌも出てたけど、この人はいわゆるタブロー作品はあんまりないんだろうか。今まで生で見たのは全部、壁画とかの下書きっぽいのばっかりだ。実物見てみたいなー。
入り口にその時代に活躍した著名人の写真や年表があったけど、そこにサラ・ベルナールの写真も!もしかして展示にも関係あるのかなあと期待したけど、サラに関係しそうな絵はなかった。ちっ。
サブタイトルが『ルノワール、セザンヌ、ユトリロの生きた1830~1930年』ってことだったけど、その3人はそんなに比重が高くなかったような。ルノワールはポスターに使われてるやつよりももう1枚の方が好きかな。前に別の展覧会で見たもっと小さい女の子の肖像画と雰囲気が似てるような…。セザンヌは相変わらずよくわからない。今回のは比較的好きかなと思ったけど、なんでだろうなあ、なかなかすっと入ってこないわ。修行が足りない?ユトリロはいつものユトリロって感じ。前にユトリロメインの展覧会でだったと思うけど、引き込まれるような構図のがあって、おおっと思ったけど、それ以外って特に好きでも嫌いでもないしなあ。ユトリロの名前を聞くと昔々見たサスペンスドラマを思い出す。内容は全然覚えてないけどたぶん画商かなにかが事件に絡んでて、ユトリロの名前と作風をそこで覚えたような…。かーちゃんのヴァランドンは相変わらず濃い。この人も他の展覧会で見たのがインパクト強くて、今回のも面白かったんだけど、新たにどうこうってのはないかな?あ、でも肖像画(息子だったり恋人だったり)はちょっと面白いかも。サティってこんなところに顔出してるんだ…とかね。音楽を聴いたイメージではもっと柔和そうな雰囲気かと思ってたけど変わった人だったっぽいと最近知ったところだったしタイムリーかなと。
あれ、そういえばドーミエの名前を解説パネルかどこかで見たはずなのに作品を見た記憶がない…と思って作品リストを見ると載ってない。売店で図録をぱらぱらとめくってみたら展示されてなかったものがたくさんあったような気がする。あんまりまじめに見てないのでそこにドーミエがあったかどうかはわからないけど、そういうことかなあ。
さらに思い返してみると、ポスターアートは全然なかったなあ。アールヌーヴォー系はほとんどなかったし、象徴主義も控えめ。印象主義が強かったわけでもないし、エコールドパリ臭も弱かったし、考えてみると不思議な展覧会だ。作家の出身地をしっかり把握してないんだけど、フランス人中心だったんだろうか。あー、なんか消化不良な感じだから、もう一回内容を確認したいなあ。図録買っとけばよかったかな。

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2008'09.21 (Sun)

女性画家の大阪~美人画と前衛の20世紀

大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室で開催中の展覧会に行ってきた。
大阪の女性画家を集めた展覧会ってことだけど、女性だからどうこうってんじゃなくて、単純に好みの時代ということもあったしね。やっぱり明治大正昭和って時代の流れが好きなんだよな~。
私はフェミニストではないけど、周囲は男性ばっかりという環境に長くいて、「女性ならではの観点で」みたいな期待をされることにちょっと抵抗があるので、なるべくそういう見方はしないようにしたかったけど、つい、これ以前の時代はほとんど女性芸術家なんていなくて、男性視点の作品しか残ってないんだよね?ってことは…なんてことを考えそうになってしまった。
関西地方とひと括りにしちゃいがちだけど、大阪と京都と神戸とでは全然雰囲気が違うんだよな~というのは、10年近く過ごしてみてわかったこと。神戸はそうでもないけど、大阪と京都の間にはなんとなく対抗心みたいなものが見られるような…。お互いプライド高そうで。今の人がそうなのかはわからないけど、その時代の美術界を見てるとね。
洋画よりも、伝統的な日本画の世界で先に女性画家が活躍してたってのは面白いなあ。とはいえ画家の修行をできるのはやっぱりある程度裕福であったり、環境に恵まれてないと難しいんだろうなあと思った。結婚するとなかなか両立が難しいとか、画業に専念して独身を貫いただとか、そんなのが多い。でも名前は忘れちゃったけど旦那さんが理解がある上に経済力もあって充実した画家生活を送ることが出来た人もいるみたい。
そういう苦労話はさておき、面白かったのは、名坂有子の「作品」というタイトルの絵。たしか石膏か何かに同心円状の線を引いて、その上に塗料を吹き付けているとかいう作り方だと書いてあったと思うんだけど、ぱっと見た感じは写真みたいに見えるのによく見ると違ってて、微妙に光を反射して見る方向を変えることで立体感がわかるというか、説明が難しいなあ、とにかく面白かった。
山沢栄子の「What I am doing」シリーズもよかった。写真なんだけど、ちょっと抽象画風味?単純にきれいなのと、何を撮影したらこうなるんだろうとか、見てていろいろ面白かった。この人は60歳くらいまで写真スタジオをやっていて、それを畳んでから写真家(芸術家?)として活動し始めたそうで、それから80代までずっと作品を発表し続けてたそうだ。すごいなー。
菅野聖子って人の作品も面白かったな。キャンバスに何らかの規則に基づいた線が引かれているだけなんだけど、その規則性が不思議なリズムを感じさせて、見ていて楽しい。この人はその後、物理学とか数学の世界に進んだとかなんとか書いてあったけど、あの世界もわかんない人にはさっぱりだけど、美しい世界なんだってねえ。
期間の前半と後半で展示替えがあるみたいだけど、2回目も行く?主に日本画が15点くらい入れ替わるみたいだけど、どうしようかなー。

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2008'09.20 (Sat)

美の壺でアンティーク絵はがき

金曜日に放送されたNHKの「美の壺」のテーマがアンティーク絵はがきだったので録画してみた。
公式サイトで放送内容(バックナンバー)が紹介されてます。)
まず最初に日本の絵はがきの世界でアールヌーヴォー様式が流行ったという話から入って、藤島武二の「三光」が紹介されてた。そこから影響源としてミュシャの絵も少し。
ミュシャはこれだけ?と思ったらいけません。その前に、たくさんの絵はがきが画面いっぱいに映されたときに、よく見るとミュシャも何枚かあったんだよー。個人的にはミュシャが絵はがきの世界で果たした役割も大きめに扱って欲しかったけど(デザイン的な影響ってだけじゃなくて)、話が広がりすぎちゃうから無理だったのかな。
武二のこの絵はがきは、こないだ実物を見たんだけど、やっぱり生で見ないと良さがわかりにくいなーと思った。他の絵はがきでもそうなんだけどね。テレビとか本とかで見るのも面白いけど、生で見る良さはなんともいえない。細かいところまでじっくり見れるからねー。発色の良さとか、線の細やかさとか、立体感とか。絵はがきといえども昔のものは今と違って手間隙かけて作られてるから高級めのものは質感が違うし、大衆向けのものでも生で見るとなんというか時代を感じたり味があったりして面白いんだよね。
そのあと美人絵はがきとか絵はがきのデザインの面白さを取り上げてたけど、それだけじゃない、ユーモア絵はがきとかも取り上げて欲しかったなあ。
美術絵はがきを期待してたのに、途中から写真絵はがきに話題が移ってしまった。
コロタイプ印刷の説明が面白かったな。これって要は写真を現像するのと似たようなことをやってるってことかなあ。新聞写真との違いを説明してたけど、あれはオフセットとは違うんだよということなんだろうか。あんまり詳しくないところなので的外れなこと書いてるかも。
コレクターが続々と出てくるのも面白かった。この辺の分野ってきっと専門的な研究機関よりも個人コレクターの方が熱心でずっと詳しい人が多いんだろうなあ。
見ていてなんとなく思ったのは、写真絵はがきとただの写真の違いって何なんだろう?ってこと。番組で取り上げられてたのは明治大正昭和初期くらいだと思うけど、今は気軽に個人が写真を撮れる時代だけど、昔はそうじゃなくて、景色とかを人に見せたいと思ったら誰かが撮影した写真を利用する=絵はがきを買って送るってことになったのかなあ。一部の人しか利用できなかった「写真撮影」では記録写真的なものしかなくて、大衆的な写真っていうと結局「絵はがき」がほとんどだったってことなんだろうか。そして、普通の写真は個人的なものだけど、絵はがきはコレクションする人がいて、後世に残るということなんだろうか。
うーん、あんまり考えがまとまってないけど、この辺でおわり。

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2008'09.16 (Tue)

印象派の巨匠ピサロ展

ちょっと近くを通りかかったので、京都駅ビル(伊勢丹)の美術館「えき」でやってたピサロ展を見てきた。
副題に「家族と仲間たち」とあって、ピサロの作品だけじゃなくて、ピサロに影響を与えたバルビゾン派の画家たちや、ピサロの子孫の作品などいろいろあった。ミレーとかクールベとかコローとかドービニーとか。
印象派の絵はそれなりに見てるのでピサロの名前は当然知ってるけど、どんな画風だっけ?というと曖昧な記憶…。点描画もやってるけどそれだけじゃないんだよね、というのを今回実感してきました。
ポスターにも使われてる点描画はもちろんよかったけど、一番いいなーと思ったのが版画。アクアチント、ドライポイント、エッチングなど複数の技法をミックスして作ったという版画が面白くて。売店で図録を斜め読みしたら、ピサロは生活のために水彩画を描くことはあったけど、版画に関しては完全に趣味で自分のためにまたは身近な人のために制作してたので小部数しか刷ってないらしいとか書いてあった。(没後に子孫が大部数刷ったものもあるらしいが質は落ちるとか)
息子さんと共同制作した木版画も面白かったな。なにかの挿絵だったんだけど、えーと、ダフニスとクロエだっけ?下絵が父親で版を起こすのが息子。
リュシアンだっけな?息子の作品で挿絵の仕事がけっこうよかったらしいという解説があったけど展示されてたのが2点くらいしかなくて、なかなか素敵だったのでもっと見てみたかったなと思った。
子供や孫も画家になって優れた作品を残しているっていうのを見て、2~3年前に行った川崎小虎と東山魁夷展を思い出した。あそこもそういう家系なんだよね。そういう風に続くところもあれば、一代限りのところもあったり、いろいろあるようだ。

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2008'09.09 (Tue)

2009年のカレンダー

このページは2009年用のカレンダー紹介ページです。最新のカレンダー特集はこちら!

今年もやってまいりました、カレンダーの季節が。夏真っ盛りなうちからアマゾンでは輸入カレンダーの予約が始まってたけど。
ってことで、毎年恒例のカレンダーチェックをしてみよう。今のところアマゾンに出てるのは3種類。
おなじみTeNeues社は、ポピー(ひなげしの女とも言う?)、椿姫、ムーズ河ビール、モエエシャンドン(ドライアンペリアル)、JOB(金髪)、顔が怪しいアレ(何年か前にもどこかのカレンダーに使われてた)、バラ、フラワー(果物と花の連作の片割れ)、カルチェラタン(年配の方)、ダンス、ジスモンダ、冬(1896年の四季)。
3832728015Mucha 2009 Calendar (Grid Calendar)
TeNeues Publishing Group
Te Neues Pub Group (Cal) 2008-08

by G-Tools

毎度のことながらタイトルは適当。だって統一されたタイトルってないみたいなんだもん(本によって表記が違う)。図柄はアマゾンに飛んでもらうと見本が出てます。ちっこい画像だけど認識は可能。
この中で珍しいのは「顔が怪しいアレ」。確かこれが載ってる本ってほとんどないはずなので(自分は過去に買ったカレンダーでしか見たことがない…たぶん)なんて呼んでいいのかわかんないんだけど、知らない人が多いだろうなあ。でもそんなにいい作品じゃないので珍しいもの人好きな人にだけしか勧めないけど。あとはカルチェラタンもそんなに有名じゃないかな?載ってる本は多いので知ってる人はいると思うけど。
こちらもおなじみPomegranate社は、ムーズ河ビール、月桂樹、アイユールの歌、ポピー(ひなげし?)、リュイナールシャンペン、ダンス、フレンドシップ(NY Daily Newsだっけ)、ビザンチン風の頭部・ブルネット、羽と桜草(2枚で1月)、JOB(金髪)、秋(1900四季)、秋と冬(2枚で1月、ショコラマッソンの四季)。
0764942859Alphonse Mucha 2009 Calendar
Pomegranate
Pomegranate (Cal) 2008-07

by G-Tools

この中で割と珍しいのは、アイユールとフレンドシップかな?フレンドシップってなんのことかわかんない人も多そうだけど、ミュシャがアメリカに渡ったときに、アメリカの新聞(たぶんNY Daily News)が特集記事を組んでて、そこに使われた絵だったかと。アイユールは本の表紙。楽譜だったっけ?これもリンク先に見本画像があります。
毎年、同じ絵柄でサイズ違いのが出てるんだけど、アマゾンではこのサイズだけなのかなあ。(LPサイズ)
以上は輸入カレンダー。日本のやつもちゃんとあります。
B001EI5LNIアルフォンス・ミュシャ 2009年カレンダー
株式会社 ハゴロモ 2008-10-31

by G-Tools

2ヶ月で1枚なので絵は6種類。トラピスティーヌ酒、音楽、椿姫、サマリアの女、ロレンザッチオ、黄道十二宮。こっちは見本画像がないけど、探したら楽天にあった。有名な絵ばっかりだからだいたいわかると思うけど、気になる人は以下のリンクをどうぞ。
2009年 カレンダー アルフォンス・ミュシャ(B3変形サイズ)
また通販以外だったら、美術館(ミュージアムショップ)とか大型書店とか文具店とかロフトやハンズのようなところで売ってます。丸善とか紀伊国屋とかいろいろ回ってみると変わったやつも置いてあるかも。
私は最近ミュシャよりもアールヌーヴォーカレンダーの方がお気に入り。ミュシャに飽きたわけではないんだけど、だいたい持ってる本に載ってる絵ばっかだしなあ。多少高くても高画質なやつとか、なんか面白いやつがあれば買うんだけどなー。
076494293XArt Nouveau 2009 Calendar (Calendar)
Pomegranate
Pomegranate (Cal) 2008-07

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0789317656Art Nouveau Posters 2009 Calendar
N. Y.) Museum of Modern Art (New York
Universe Pub 2008-07

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2008'09.08 (Mon)

変態の弟子は変態

あやしげなタイトルですいません。
ちょっと前にフランクザッパに手を出して面白いなあと思ったので、フィルモアの次は初心者にもお勧めというシェイクヤブーティを買ってみました。(正確な邦題は「シーク・ヤブーティ」だけど私の中では先の表記の方が好きなので勝手に変更)
B0016FZHAGシーク・ヤブーティ(紙ジャケット仕様)
フランク・ザッパ
ビデオアーツ・ミュージック 2008-05-21

by G-Tools

1曲目からなんか大変なことになってるんですけど…。これ、家で一人で聴くのもアレだし、かといって誰かと一緒に聞くのもアレだし、外出中にヘッドホンで聴いてるのもさらにアレだし、どうしたらいいんだか…とアレ連発になっちゃいました。まあそんなアレな部分も含めて面白いアルバムなんだけど。あの曲が頭の中でリピートしてる…。
ザッパさんの魅力を私がどれくらい理解できたのかは謎だけど、落ち込んだときとかに聴くといいかも。
ザッパさんはギターの腕前も変態級(凄腕ってこと)らしいけど、ギター弾けないからよくわからない。テクニックよりは音楽の奇妙さに興味を引かれるかなあ。
んで、ザッパ紹介サイトを見てたら、スティーヴ・ヴァイがザッパの弟子だと書いてあった。ヴァイの名前は知ってるけど凄腕ギタリストらしいと聞いたことがある程度かな。でも半年くらい前にたまたまケーブルテレビで彼の昔のミュージックビデオが流れてて、それを見てこの人ってこんなネタみたいなビデオ作っちゃう人なんだ…と驚いたことを思い出した。それで突然聴いてみたくなって、リサーチの結果このアルバムを狙い撃ち。
B00002486MSex & Religion
Steve Vai
Sony 1995-06-22

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変態ギタリストとして名高いヴァイさんがソロではなくバンドとして発表したもので、共演者も変態揃いらしい。名前を聞いても全然わかんないんだけど、みんな凄い人らしいね。ヴァイのソロとなるとインスト中心になるっぽいので、ボーカリストのいるバンドものの方が聴きやすいかなあというのも選んだ理由のひとつ。
各所のレビューでボーカルについて好き嫌いが分かれるかもと書かれていたけど、私はオッケーだった。変態度については…自分がギターを弾けないのでなんともいえないけど、そういうところに目を向ける前に普通にかっこいい。ハードなロックあり、メロディアスなチューンあり、なんだかよくわからない曲もあり、なかなか楽しい。1993年の作品だからそれなりに時代は感じるけど、これはおもしろいなー。
ブックレットのクレジットのところにメンバーの名前が載ってるんだけど、名前の後に担当楽器が書いてあって、ヴァイは4番目に名前があって(バンドは4人編成)、担当楽器はEverything Elseらしい。なんでもやっちゃうのね。
ちなみに私が見たミュージックビデオは1990年の作品でI Would Love Toという曲。どんなビデオだったかというと、ヴァイさんがまっぱでギター弾いてた。と書くとどんな変態だと思うけど、見た目はヴィジュアル系なんだよなあ。もちろん大事なところは隠してるので放送しても問題ないんだけど、なんだこれは…とショックを受けた。でも、ずっとまっぱだったわけじゃないかもなあ。うろおぼえ。

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2008'09.07 (Sun)

美術館に行こう!

サントリーミュージアム天保山で開催中の「美術館に行こう!」というミッフィー(=うさこちゃん)な展覧会に行ってきた。
もともと行く気はあんまりなかったんだけど、大阪まで出かけるついでにどこか行くなら…と考えたときに一番行きやすかったのがここだったのと、「ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」という副題が付いてたので、モダンアートについて見方をミッフィーに指南してもらうのも面白いかなあと思って足を伸ばすことに。
結論から言うとモダンアート目当てで行くには物足りなさすぎ。前半が「うさこちゃん びじゅつかんへいく」という本をもとにしたモダンアート指南的な内容だったんだけど、これってモダンアートなのか?というような絵があったり、このテーマのところにこの絵って合ってるんだろうか…と疑問に思うところもあったり。うさこちゃんはかわいかったけど。
面白かったのは、ディック・ブルーナがレジェやマティスに影響を受けてたってところかな。たしかにそういわれてみるとそうだなー。レジェの作品は油彩があったんだけど、この人はもっと平面的な版画の方が合ってるような気がする。ブルーナの影響源としては直接言及されてなかったけどカンディンスキーなんかも近いんじゃないのかなあと展示作品を見ながら思った。
前半の展示が終わったところで、展望スペースの壁一面にミッフィー絵本の表紙が並んでて、かわいーと思いながら眺めてた。海外版で文字が日本語じゃないやつ(オランダ語?とか英語とか)があったり、初期版ミッフィーがなんか変なやつだったり。あんなのミッフィーじゃなーい。
後半の展示はミッフィー絵本の原画とかその他のブルーナキャラの絵がたくさん。1枚の絵を仕上げるのにあんなに手間をかけてるんだー。それから意外だったのが推理小説の表紙を飾ってたくまさんキャラ。ミステリーなのにこんなにかわいくていいのか。ブラックベアというシリーズのペーパーバックのお手軽ブックで、旅行のときとかちょっとポケットに入れて持っていって読めるというコンセプトのものらしい。いいなー、これ欲しいー。
実際に出版された本もたくさん展示されてて、ここが一番楽しかったかも。シリーズものの小説だったらその主人公をマスコットキャラみたいな感じで様式化して描いて、いつも表紙のどこかにそのキャラがいるみたいなデザインにしてて、ユーモアがあってかわいいんだな。
会期終了が近いこともあって図録が既に売り切れてたのが残念。

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2008'09.01 (Mon)

宮沢賢治展~賢治と絵本原画の世界~

大丸ミュージアム神戸で開催中の宮沢賢治展へ行ってきた。
六甲アイランドへ行ったついでに、大丸ミュージアムパスカードを持ってるのでせっかくだしってことで。
宮沢賢治に入れ込んでる人が多いことはよく聞くけど、私はそれほど興味がない。おかしいなー、読書好きだったはずなのに、どうしてこういうメジャーどころをすっ飛ばしてるんだろう…。教科書に載ってた「やまなし」くらいかなあ、まともに読んだ記憶があるのって(これが宮沢賢治だってことも完全に頭から抜け落ちてたし)。あとはあらすじは知ってるけど読んだかどうかまでは記憶にない。
前半は写真とか原稿とか書簡とか賢治ゆかりの品の展示が続く。原稿といっても複製だったりして、ありがたみが…いや、複製でも筆跡とかわかるのは面白いっちゃー面白いんだけど。中盤で実際に出版された本が並べられてたあたりでようやくテンションが上がってきました。
そして後半、絵本原画が並べられてるコーナーに来て一気にボルテージが上がったね。わーい、楽しい~。絵本作家さんってそんなに詳しいわけじゃないけど、かわいい絵やら面白い絵がたくさんあった。
見てるときに全部の絵の作家名を確認したわけじゃなかったので、あとからチラシを読んで、和田誠があったのか…とかいわさきちひろなんてあったっけ?とかいろいろ思うことが。村上勉の絵を久しぶりに見たなあ。かえるかわいいよ。
小林敏也って人の絵がおもしろかったな。出口に物販コーナーがあって絵本も山ほど売ってたんだけど、その中に小林敏也の本もたくさん。ライフワークとしてやってるらしい。でも原画を見たときほどのインパクトがなくて…。絵本原画ってことは印刷物が成果物なわけで、原画はあくまで制作プロセスの途中のものなのであんまり重視しすぎたくないんだけど、あの原画はよかったなあ。
4894190095やまなし (画本宮沢賢治)
宮沢 賢治
パロル舎 1985-07

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そのあと元町の洋書屋さんへ。このお店、8月頭に親会社が倒産しちゃってしばらく店を閉めてたんだけど、ひとまず再開してるみたいです。といってもお店の存続は困難みたいで、在庫処分みたいな形でしばらく営業は続けるけど、ある程度したら閉めちゃうらしい。3ヶ月くらいをめどにって言ってたかな?閉店セールで色々安くなってたし愛着のあるお店だったのでお餞別の意味も込めてちょこっとお買い物。
親元の会社ってのが洋雑誌取次の大手だったので、この倒産であちこちの書店で洋雑誌の扱いが中断してる。いくつかのタイトルは他の取次会社が引き継ぐようだけど、当分はよくわからない状況が続くのかなあ。最近海外のアイドル(といっても日本のアイドルみたいな雰囲気じゃないけど)にはまってて、アメリカの雑誌もよくチェックしてるのに困ったわ。雑誌以外の書籍類は他にも取次いでる会社はあったから大きな混乱はなさそうだけど、雑誌は大打撃だよ。8月中は自分がチェックしてる範囲では目に見えた影響はなかったんだけど(物によっては既にストップしてた)、昨日よく雑誌を買う店に行ったらいつもなら入荷してる本が置いてなかったのでそろそろ影響が出始めてるんだろうか…。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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