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2008'11.26 (Wed)

都市の表象と心象

ブリヂストン美術館で開催中の「都市の表象と心象」を見てきた。企画展ってことだけど、ボリューム的には常設展示の方が多い。
19世紀のパリを描いた作品(主に版画)を展示していたんだけど、いつの時代も変化を歓迎する人もあれば嘆く人もあるってことだろうか。パリの街は19世紀の中ごろに大改造されるわけですが、それに対する風刺画だとか、懐古趣味に走る人が出てきたりとか、当時の人たちの思いが伝わってきてなかなか興味深かった。ただ、ユーモアにあふれた風刺画とか戯画が少なめだったのは残念かなあ。まあ本テーマのことを考えたらそんなもんなんだろうけど。ともかく、美術史的にどうこうというんじゃなくて、時代の空気を伝える存在としての絵っていうのも面白いよね。
そんな中、最後に幻想的な作品が集められていた。ここが一番好きだわー。などとさっきの発言に反するようなことを思ってたのは秘密。いや、これもひとつの時代を空気を表現してる作品なんだけど。とにかくブレスダンがあったのがうれしくって。この人の版画って何をどうしたらこうなるのかってくらい細密だよな。エッチングでもすごいのに、リトグラフでやってたものもあるなんて、もう言葉がありません。描かれてるモチーフもおもしろいし。一歩間違うとかなり気持ち悪くなりそうなんだけど、ユーモアを感じる。
この美術館へは過去に何度か来てるので常設展示は見たことがある絵も多いんだけど、もともといいものをたくさん持ってる上に入れ替えもよくされてるので飽きることはない。今回は新たな出会いというのはなかったけど、藤島武二の「黒扇」に再会できてうれしかった。やっぱりいいよなあ。この絵は大好き。図書コーナーに過去の武二展の図録があって読んでたら、武二本人もいたくこの絵が気に入ってたそうで、晩年、病に臥せりつつも手元にこの絵を置いてしょっちゅう眺めていたんだとか書いてあった。他にも武二の人となりに関する文章が面白くてついつい読んでしまった。武二って美術史上では重要な人だしもちろんその世界では有名なんだろうけど、現在の一般大衆にとって有名なんだかそうでもないのか微妙に謎。実際のところどうなんでしょ?そもそも日本の洋画家ってものが微妙な扱われ方をしてる気もするけど。波乱の人生!みたいなのがあんまりないからかな?
話は遡ってブリヂストン美術館にたどり着くまでの経緯を軽く。そもそも最初は計画に入っていなかったこの展覧会。庭園美術館と同じく事前チェックのときに一応目には入っていて、位置と時間の関係で余裕があったら寄ってもいいかもねくらいの気持ちでいた。東京駅から近いし遅くまで開いてるから寄りやすいしね。でもすっかり忘れてて、これも現代美術館か庭園美術館かどっちかの館内でポスターを見て思い出した。
そういえばよその展覧会のチラシを見ていたら、ドイツポスター展が関東方面に巡回するんだね。今やってるのかこれからなのか具体的な場所も忘れたけど。京都で見たのはだいぶ前のことだよなあ。
あと、庭園美術館では今度ポワレとフォルチュニィ展をやるらしい。ファッション美術館でやってたやつだ。あの会場ではどんな風に展示されるんだろうなあ。ちょっと興味があるわ。

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2008'11.24 (Mon)

1930年代・東京

東京都庭園美術館で開催中の「1930年代・東京」展へ行ってきた。
今回の東京行きは正式に決まったのが直前だったので本来の目的以外のことを考えてる暇がほとんどなかった。本来の目的は金曜日の夜で終わって土曜日は朝からフリーだったんだけど、行く前に展覧会情報サイトで今東京近辺でやってる展覧会をざっと眺めただけで、どこに行くかまでは決めてなかった。ネオ・トロピカリアを選んだのも、とりあえず土曜日の朝に起きた時点で頭に残ってたのがそれだけだったというのもある。
この「1930年代・東京」のことも事前チェックのときに目にしていいなとは思ってたんだけど、すっかり忘れてた。たまたま東京都現代美術館の中に他の展覧会のパンフレットが置いてあるところがあって、その展覧会のチラシが目に入ったので行くことにした。無計画もいいところです。
無計画といえば東京都現代美術館までの道のりも大変だったしなあ。たしか木場駅が最寄だったよな?と思いつつ、その前にちょっと東陽町に寄ってみたいところがあったのでひとつ離れた駅で降りて、行ったはいいが開店前でがっくり。しょうがないのでそこから歩いて木場駅まで行って、さらにそこから美術館まで徒歩で。ここがもっと近いかと思ったら1.5kmくらいあって、しかも正確な位置を把握せずに矢印を頼りに歩いてたら途中で矢印を見失って変な方向に行っちゃうし。なんとか目的地にたどり着くことはできたけど、かなり無駄に歩いたわ。
庭園美術館は前にも行ったことがあるから迷うことはなかった。
1930年代といえば19世紀末に続いて興味がある時代。ちょうど先日、関西のグラフィックデザインという展覧会で関西の1920~40年代を振り返ったところだったから、その頃東京はどうだったの?というのを知るのも面白いかなと。
ただしこちらの展覧会、グラフィックデザインが主体ではないところがちょっと残念なところ。でもこの美術館(元は朝香宮邸)の建築デザインが資料で楽しめたりと、それなりに楽しめる展覧会だった。
関西の展覧会を見てると東京とは違うんだよみたいなライバル意識っぽいものが散見されることがあるけど、東京はたぶんそういうことはまったく意識してないんだろうなー。というようなことを漠然と感じたり。地方在住者のひがみだけど、東京の人って自分が話してる内容が東京ローカルの情報だってことを意識せずにいるように感じてイラっとすることがある。
それはさておき、グラフィックデザインではやっぱり杉浦非水率が高かったな。でもいつもほど心惹かれるものがなかった。あと、松竹座ニュースがあったのにちょっとびっくり。あれ、関西のグラフィックデザイン展でも出てたけど、内容は同じなんだろうか?それぞれ独立してやってたのかな?戯画というか漫画絵っぽい雑誌の表紙なんかは関西の方が好きだなー。どう違うかというのは難しいんだけど感覚的に。あとは特に目新しい話題でもないかもしれないけど、竹久夢二の婦人グラフの表紙絵がルパープのぱくりだったとは。影響を受けることを責めるつもりはなくて、ただ夢二もそんなところから影響を受けてたのかーというのが面白いなと思った。
朝香宮邸のインテリアとか各所のデザインに興味があったので、そういうものがたっぷり載ってる図録に物欲を刺激されて買ってしまった。荷物が重くなるっちゅーの。開館25周年だそうで、図録のおまけに一筆箋がもらえた。
そういえば売店でミュシャのカレンダーが売ってたな。あのラメラメのやつ
見終わった時点で午後5時すぎくらいだったんだけど、まだこの日の無計画な行動は続きます。

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2008'11.23 (Sun)

ネオ・トロピカリア

東京都現代美術館で開催中のネオ・トロピカリア展へ行ってきた。
所要で東京へでかけたついでに寄ってみたんだけど、なかなか楽しい美術館でした。
08-11-22_15-16.jpg
トロピカリアというのはブラジルの前衛的な芸術運動。1960年代にさかんだったらしいけど、その現代版がネオ・トロピカリアということらしい。
トロピカリアという言葉を知ったのはつい最近のこと。これまたしょーもないきっかけだったりするんですが。
最初はこのアルバムのジャケットが目に付いた。(当時の記事
B000P7V4K8Caetano Veloso
Caetano Veloso
Lilith 2007-06-18

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タワレコで見かけたはいいけどちゃんと名前を覚えてなかったので、思い出すためにあれこれサーチしてるうちにカエターノ・ヴェローゾという名前だけじゃなくてその裏にある社会的な事情なんかも耳に入ってきてトロピカリアという言葉もそこで目にした。上記CDを買うかどうか迷ってるうちにこんなCDを見つけた。(当時の記事
B0001LJC6GA Foreign Sound
Caetano Veloso
Nonesuch 2004-04-06

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これならとっつきやすそうだと買ってみた。聴いてみたらなかなか素敵で気に入った。
という経緯があって、東京へ行くついでに寄るならどこがいいかな?と調べていたらこの「ネオ・トロピカリア」という言葉が目に留まりまして。それなら行ってみようと思ったわけです。
東京では同時期に他に世間の耳目を集めている展覧会があることは知ってたんだけど(フェルメールとかフジタとか。ハンマースホイってのも通好みらしい)どうせ大混雑だろうから敬遠した。
さて、前衛的ってことでなんだかよくわからない作品も多かったんだけど、おおおむね楽しめました。体験型っていうのかなあ。絵画や彫刻なんてもう古いとかいって(記憶が曖昧なのでもっと違う表現だったと思う)、音楽と踊りとそのときに身に着ける衣装とが組み合わさってできる芸術みたいなのをやってたり、謎の小部屋みたいなのがあったり、社会活動みたいなものがあったり、アートって何?ということを考えさせられるような内容だった。
難しいことはさておき、前述のカエターノもばっちり展示に登場していて驚いた。ネオだから元祖トロピカリアまでは期待してなかったから。そもそもポスターに使われてる写真からしてカエターノさんだったとは。
08-11-22_15-15.jpg
つい彼の写真が使われたクリアーファイルを買っちゃったよ。ついでにユリイカのカエターノ特集号まで置いてあったから買っちゃったよ。
4791700996ユリイカ―詩と批評 (第35巻第2号)
青土社 2003-01

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他に面白かったのはエルネスト・ネトという人の作品。これが展示できるスペースがあるという時点でよくやった!東京都現代美術館!って感じ。
絵画というか平面的な作品に面白いのは少なかったけど、スパンコールとかLEDとかできらきらなやつとか、お菓子の包み紙を使った絵(?)とかが面白かったな。さっきカエターノが出てきたと書いたところでは身にまとう布みたいなものが展示されてたんだけど、ヘッドホンが置いてあって、布を身に付けて踊って!と書いてあった。いや、さすがに一人で来てる自分には無理だわ…と思ったけど、連れがいる人は何人か試してた。でもヘッドホンだと周りの人には音が聞こえないから本気のダンスは無理だよなあ。かといってスピーカーを設置しちゃうとそれはそれで他の展示の邪魔になるし…。難しいね。あと、なんと説明していいかわからない展示物の最後にブラジルのマンゴージュース(だったと思う)を飲ませてもらった。あの展示は正直意味はわかんなかったけど、おもしろかったな。あと、長細いスカーフみたいなのに服の絵が描いてあって、頭つきのハンガーみたいなのにぶら下げてあるのがかわいかった。
せっかくだから同時開催の企画展示「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展」というのも見てきた。もうひとつの企画展示とは一応ブラジルつながり。
日本の写真家がブラジルで写真を撮り、ブラジルの写真家が日本で写真を撮り、それぞれを同じスペースで展示するというもの。ブラジルの写真は街角のスナップがずらっと並んでるだけで、いいのか悪いのかなんともいえない感じ。日本の写真はちょっとびっくりだったかなあ。「外人が見た日本」といってしまうとなんだか陳腐だけど、捉え方次第でこんな風にも見えるのかと不思議な感じ。
最後に写真を撮っているところをビデオに収めたものが上映されてた。これはこれで面白かったな。でもだいぶお疲れ気味だったので少しだけ見て出ちゃったけど。
ついでに展示スペースの間の通り道にはイッセイミヤケが関わったプロジェクトの展示も。藤原大という人と一緒になってやったものらしいけど、自然界の色を色見本と照合してる写真を見て楽しくなってしまった。
もうひとつ同じところでカンパナブラザーズというブラジルの家具デザイナーのユニットが手がけた家具の展示も。最初に説明を見ずに展示物を見たときは実用性あるんかいな?と思ったけど、ちゃんと使えるものってことなのかなあ。あのいすに座ってみたかった。
さらに常設展示も見てきた。いい加減、疲れて気力も減退気味だったけど、ここはここで面白かったな。

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2008'11.08 (Sat)

アールヌーヴォーっぽいカバーアートいろいろ

最近見かけて気になったCDのジャケットを適当に紹介。
Moody Bluesというバンド。私はよく知らなかったんだけど、結構有名?大御所っぽい書き方がされてた。その人たちのライブアルバムがこれ。
B001EB59ZKライヴ・アット・ザ・アイル・オブ・ワイト 1970
ザ・ムーディー・ブルース
ISOL DISCUS ORGANIZATION 2008-10-22

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アールヌーヴォー風といっても既成のフォントを使ってるだけっぽいのが面白くないんだけど。1960年代とか70年ごろのアルバムのカバーアートって出来合いのフォントじゃなくて手書きのタイポグラフィーがいい味出してて楽しいんだよね。その時代に活躍したバンドらしいのでそれっぽいデザインを狙ったのかもしれない。でもこのライブアルバムのジャケットはおそらく最近作られたものなんだろうな。そういう意味では面白みに欠ける。
これはミュシャっぽいかな?どこかで見たことあるような装飾模様が。
B001B2KUF6Divinidylle Tour
Vanessa Paradis
Barclay 2008-09-16

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DVD付きのUK盤もあり。でも正方形の方がキレイ。
B001BDLVHQDivinidylle Tour
Vanessa Paradis
Barclay 2008-09-16

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次のはアールヌーヴォーとはちょっと違うかも。
B001CCHIZUオード・トゥ・ジェイ・スミス
トラヴィス
Hostess Entertainment 2008-09-24

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ドイツっぽい。というか、以前見に行ったドイツポスター展のチラシを思い出した。

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2008'11.03 (Mon)

またカレンダーが増えた

どんだけ買うつもりですかと自分に突っ込みつつ。
こないだ買ったミュシャのラメラメなカレンダーのでっかいバージョンを見つけてしまったので。お店は前回と同じ梅田の紀伊国屋書店。こないだ行ったときはなかったのか、見逃してただけなのか、どっちかわかんないけど。まったく、お安くないのにね…。
今回のはラメ入りってだけじゃなくて、トリミングの仕方がなかなか面白かったから。使っている絵はばらばらなんだけど、一定のコンセプトの元にトリミング、編集しているみたいで、そういうのって面白いよなあと。
写真とってみたんだけどひどいな。2種類並べてみました。
08-11-03_16-12~00
大きさは縦方向が35センチくらい。こんな写真で伝わるか謎だけど、ラメラメ部分があるのわかるかな?これ、ビニールでラッピングされてるんだけど、はがしちゃうとラメが取れちゃいそうではがせません。どうやって使うんだ…。いや、まあ、そのうち割り切ってはがすつもり。
裏面の写真がこちら。まずは小さい方。
08-11-03_16-12.jpg
これまたわかりにく写真ですいませんが、右下のがカレンダー部分と合わせた見本図になってる。こんな感じで顔の部分を中心にトリミングされてる模様。裏面下方に断り書きがあって、ラメラメなのは表紙だけで中身は普通ですとか、暦情報は正確を期すよう努力しているけれど間違っていても責任は取らないとか書いてある。
大きい方の裏面はこんな感じ。
08-11-03_16-13.jpg
こっちは全ページラメラメらしい。見本画像をまとめて見てみると、円形を意識して使っていることがわかる。女性とそれを取り囲む草花や装飾枠っていうイメージに統一されてるような(一部に例外あり)。
さて、こちらのメーカーはFlame Tree Publishingというところらしいんだけど(www.flametreepublishing.com)、カレンダーやカードなど色々と扱ってるみたい。ミュシャの名前で検索するといろいろ出てくる。上で紹介したカレンダーは日本アマゾンにはなかったけどUKアマゾンにはあるらしい。でもこの画像だとラメラメっぷりはまったく伝わってこないなあ(大きい方小さい方)。
日本アマゾンで扱ってるカレンダーについては過去記事で紹介してます。

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2008'11.02 (Sun)

関西のグラフィックデザイン

西宮大谷記念美術館で開催中の関西の「グラフィックデザイン展 1920~1940年代」に行ってきた。
大正から昭和初期(第二次世界大戦前)あたりのポスターやグラフィックデザインの数々。見てて楽しい展覧会だった。
最初は大阪の化粧品メーカーの宣伝ポスターから。クラブ石鹸とか歯磨とかクリームとかいろいろ。デザインももちろんかわいいんだけど、書いてある説明文が楽しすぎる。懸賞とかもあったんだなあ。化粧台が当たるとか。その会社が出していた文芸雑誌の表紙がフランスのファッションプレートの影響受けまくりだったところが面白かった。化粧小瓶とかパッケージもかわいかったな。
ここにあった今竹七郎の広告デザイン原画がおもしろかったんだけど、残念なことに図録には載ってなかった。この人いいわー。ランランポマードとかチックとか、一体なんなのかよくわからないものまであって(ポマードはわかるけど、チックって何?)その広告デザイン原画がよかった。横幅いっぱい使って上の方は空白で線はなるべく細く…とか指定されてるのを見るのって面白いよね。
大丸の広告もかわいかった。妙にクールなサンタさんとか。高島屋の広告とかデパートの広告が色々あったんだけど、人形の博覧会のポスターがかわいくなかった。
その次にお酒の広告が。月桂冠とか菊正宗とか白鶴、白鹿とかビールとか。美人画がたくさん。北野恒富だーとか、小村雪岱だーとか、ポートワインだーとか、この辺は割となじみがあるので見たことあるなーとか、似たようなのを見たことあるなーとか、そんな感じで楽しく見てた。
次にグリコ!ここが面白かった!懸賞の説明とかおまけの説明とか実際のおまけとか漫画とかが盛りだくさん。いちいち細かいところまで読んでクスクス笑ってました。グリコの懸賞って昔は洋服が当たったりしてたんだ。図録には載ってなくて残念なんだけど、豆文広告というやつが楽しかった。手書きでちょっとしたひとことと簡単なイラストが入った一寸(3.3センチ)四方の新聞広告なんだけど、書いてある文が面白くて。一番ツボだったのが「ソラニホシ チニグリコ」ってやつ。他にもグリコがあれば一人でお留守番できるねみたいなのとか、グリコの夢でも見てるんだろうかとか、遠足にグリコとか、潮干狩りでグリコを狩りたいとか、なんでもかんでもグリコに結びつける展開が面白すぎる。
その次が映画や舞台や観光の広告。宝塚歌劇とか西宮球場とか有馬温泉や京都とか甲子園、香露園、芦屋浜の海水浴場とか宝塚花火大会とか。こういうローカルネタは楽しいねえ。阪神、阪急のお膝元ですから。電車の広告もあったよ。
映画のポスターはキネマ文字っていうらしい独特のタイポグラフィーが素敵。はっきり言って何書いてあるのかとっさに読めないんだけど、あの文字を見ているだけで楽しくなるよね。あれって大阪で発明されたという説があるの?
松竹座ニュースというのが面白かった。キュビズムの影響受けまくりだろーなイラストがいっぱい。キュビズムって難しく考えると理論とか色々あるんだろうけど、こうやって意味なんか無視してデザインとして楽しむのもありよね。
各コーナーを見ていて思ったのは、第2次世界大戦が近づいてくると広告にも戦時色が強くなってくるんだなということ。やわらかい、明るい雰囲気から、堅苦しい重い雰囲気になってくる。
てな感じでもともと好きなタイプの展覧会だったのでたっぷり楽しめた。
当然のように図録を買ったんだけど、会期のもっと早いうちに行っておけば図録購入のおまけにポスターが貰えたのに!既に品切れでした。残念。

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