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2013'09.17 (Tue)

生誕100年 中原淳一展

7月末の話。少し前に加藤まさをを見た流れで、阪急うめだでやるから近いしってことで、中原淳一展を見てきた。
十代の頃の画帳から絶筆まで、色んなものが並んでいた。
中原淳一の絵は凄く好きってわけではないんだけど、戦前の絵柄は可愛いなと思った。戦後では、童話の挿絵とか、影絵とか、装飾ページが可愛かった。
別に苦手というほどでもないんだけど、どこがイマイチなんだろうと思いつつ見てて、特に結論もないんだけど、ひとつあるとすれば体型かなあ。時代の流行もあるのかもしれないけど、肩が張っててウェストぎゅっと絞ってるみたいなデザイン画が結構多かったような。顔つきも快活すぎるのかもしれない。
若い頃は夢二に感化されてたりするそうだけど、初期(戦前)はともかく戦後のこの人の作風って抒情とはちょっと違うような。それが戦後、昭和の時代なのかねー。大正ロマンとかアールデコ、昭和初期のモダンな雰囲気ともちょっと違う。新しいといえば新しい。
初期はイラストレーターとして、中期は雑誌編集者として、という立場の違いも絵柄に影響を与えているんだろうか?
中原淳一は雑誌の表紙とか本の表紙、挿絵なんかが有名だけど、それ以外にも雑誌まるごと編集してたり、講演会もやったり、色んな仕事をこなしてて、睡眠時間2~3時間を365日何年も続けてたって、そりゃ体壊すよ。なんでそこまで…?というのが気になった。結局、体調を崩して晩年は療養生活だったらしい。
なぜそんなに生き急いでいたのか?と考えたりもした。ふと思い出したのは寺山修二。彼も大概ワーカホリックで、その裏には少年期(だっけ?)に病気になってあまり長生きできないんじゃないかという思いがあったのではないか、みたいなことを元奥さんが言っていた。(たまたま読んだ本で聞きかじっただけの情報ですが…)そういえば橋口五葉も過労で若くして亡くなってるし、程度の差こそあれ、打ち込みすぎてしまう性質の人ってのはいるのかもねえ。
原画は紙を切り貼りして修正してあるものが結構あった。ハイライトの入れ方とか、そのままだとちょっと不自然というか、あくまで印刷物となったときに綺麗であればいいということなのかな?下絵の段階ではモノクロで色は後から指定するようになってたり、あくまで版下絵って感覚なんだろうなと思ったり。
ときどき原画と完成品(本や付録などの印刷物)が並んでて、見比べるのも楽しかった。
デザイン画は他の人がデザインしたものを淳一が描き直してたものもあるそうで、雑誌としての統一感を重視してのことだったらしい。
服のリメイクアイデアとか、実用的な記事は面白かった。
病気で仕事を中断している間に作ったらしい人形の展示も。脚ながー。何頭身だよってくらい。
会場が会場だけに宝塚歌劇100周年特別展示もあった。奥さん男前だなあ。
最後に、淳一の生誕100年を祝う著名人の色紙がずらり。ぶっちゃけ、芸能人の色紙とかどうでもいいんだけど、宇野亜喜良のがかわいかった。顔のドアップをデザイン化したような構図で、目のところにイラストが入ってるという表現で伝わるのかどうか…。あれが絵葉書とかになってたら欲しかったな。
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2013'09.09 (Mon)

フェルメール光の王国と山本容子

今更過ぎる感想文。アップしなくてもいいかなーとも思ったけど、せっかく書いたので。
阪急うめだでやっていたフェルメールのリクリエイトなる複製画の展示会を見た。
これで1000円かよ…という反発もありつつ、阪急のカードで割引になるしーと興味半分で行ってみた。フェルメールは過去に1度だけ見たことがあるけど凄い人ごみで全然近寄れなかった記憶しかないので、複製とはいえ原寸大を間近でじっくり見られるのはいいかもなーと思って。
一応キャンバス地にプリントしてるからそれなりにそれっぽい作り。額縁も本物と同じにしてみましたってことらしい。
こういう複製を見ていて思うのは、絵画って2次元といいつつ実際は3次元的に見てるんだなーということ。特に油彩画はそうなんだけど、色とか線も大事だけど、表面の質感というかマチエールも重要。とはいえ、実物を間近で見たことがないから本物がどんなマチエールかは知らない。油絵盛りまくりのものと違って表面は均一にならしてるのが古い時代には多そうだから、フェルメールも平面的なのかも知れないとは思う。それでもまったく筆の跡が見えないようなものだったかどうか。立体感だけじゃなくて絵の具の材質による見え方とかもあるし。そういえばオリジナルは板絵だというものもあった気がするけど、あれもキャンバスにプリントしてたのかな。確認し忘れた。
デジタルリマスタリングだの色合いを補正したとかエッジを強調したとかひび割れを出来る限り消したとか、描かれた当時の状況に近づけましたというアピールはいいんだけど、平面的な情報ばかりだから、それだけが絵の持つ情報なんだろうか?ということが気になってしまって。リクリエイトの理念みたいなのを読みつつ、うーんと唸るのであった。
不思議だったのは、盗難に遭う等して現在所在が不明なものまであったこと。個人蔵で頼んでも見せてもらえないものもあったとかいうし。画像はフェルメールの本場のどこぞから提供してもらったそうだけど、現物に当たって複製したわけじゃなくて画像だけからの判断なんだろうか?それだとやっぱり一面的な解釈になっちゃうんじゃないだろうか。
あと、リクリエイトという名前にはトラウマが…(黒歴史)。アレの存在を知っててこの名前を採用したんだろうか?アレがなくても一般的な単語なんだろうか?アレがあるから余計にこの手の思想には懐疑的になっちゃうんだよなあ。美術品の修復とは違う形で制作当時の姿を推測して再現することには意義があるとは思うけど、でもね。
それはさておき、解説は面白かった。寓意が色々含まれてて、このモチーフにはこんな意味が…みたいなのがわかったのはよかった。しかし色恋沙汰が多いのね…。
フェルメールは現存する作品が少ないせいもあるのか、並んでる全作品を見ても画風の変遷がイマイチわかりにくかった。題材が変化しているのは説明されてわかったけど。残ってる資料も少ないのかな?単に解説がそこに及んでなかっただけか。そもそも全般的にこの時代の美術に疎いのでフェルメールがどう凄いのかとかもよくわかんない。単純に好き嫌いで判断するにしても、可愛いとは思うけどそれくらいかな。
ショップではキャンバスアート(正式名称忘れた)がたくさん売っていた。リクリエイトそのものも売ってたけど、そんなお値段なのねーと思ったり。
この展覧会を企画した人、どこかで見たことのある名前だと思ったら、こないだ見た中谷宇吉郎の本に執筆してた人だ。

ついでに阪急百貨店内の画廊にも足を向けてみたら山本容子展をやっていた。音楽に関連する作品を中心に銅版画がたくさん並んでた。かわいい…。
画廊なので当然展示品は売り物なわけですが、蔵書票のやつとか小ぶりで可愛いしひとつ欲しいくらいだった。飾るとこないから買わないけど。その代わり、本を1冊買ってきた。ジャズの本。これの版画もあったんだけど、飾る場所さえあれば欲しいわー。かわいいー。
4062135922山本容子のジャズ絵本 Jazzing
山本 容子
講談社 2006-10-04

by G-Tools


(実のところ、最初は全然行く気がなかったんだけど、ツイッターでうめはんでミュシャのデジタル展やってるとかなんとかいう発言を見かけて、なんのこっちゃと気になったから急遽、阪急うめだへ足を運んだというのが真相。光の王国展をやってることは知ってたんで、きっと勘違いか書き間違いなんだろうとは思いつつ。なんでミュシャとフェルメールごっちゃにするかなという話だけど、たまにそういうことはある。そういう経緯で念のため、画廊の方にも足を伸ばしたら山本容子展がやっていた。これも楽しかったので、結果的に行ってよかった。)

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