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2014'04.22 (Tue)

伊丹市立美術館THE COLLECTION 2013

2013年10月末に伊丹市立美術館のコレクション展プレスリリース・pdf)に行ってきた。
Room1:◯△□(まる・さんかく・しかく)
Room2:around“PUNCH”19世紀イギリスの挿絵と絵本

まずは、Room1:◯△□(まる・さんかく・しかく)。
泉茂の大型作品が!雲形定規の作品と、もうひとつ大きいの。初期の小型の銅版画もあった。こんなん持ってるんだなあ。
菅井汲の十二星座があった。少し前に芦屋で見たような?
伊丹といえば風刺画のイメージで、この辺の現代美術系が揃ってるのは知らなかった。
たぶん海外の作家で名前は忘れたけど遠目には一色(こげ茶?)に見えるけど、近づくと斜め格子状(だったと思う)に線が引かれている絵があって、それは見てて面白かった。ああいう絵ってじっと眺めてるとトリップしそうになる。
日本人作家で○や□を手で持ち上げるような彫刻が面白かった。入れ子状になってるやつ。これ、ロビーの片隅にあるのでなんとなくは見た記憶があるんだけど、そういうことを表現してたのか…。ひとつめを見てなるほどと思ってからふたつめを見つけて、対になってるような表現が面白かった。
いいなと思ったのは久保晃の油彩画。抽象画というのか、幾何学的ではあるんだけれど、なんと表現していいのかわからない、発光してるみたいだった、赤い絵。他にも何枚かあって、綿棒だったかなんだかで画面をこするか叩くかしてマチエールに拘っていたとかいう解説があったけど、その効果なのかな?ただベタ塗りしただけではない独特の雰囲気が出ていたように思う。難しいことはさておき、気に入ったということです。
前半は前半で楽しかったけど、後半が濃かった。

Room2:around“PUNCH”19世紀イギリスの挿絵と絵本
パンチで活躍した作家を紹介するというのが中心テーマだったのかな?でも見てるとまるでクルックシャンク展かのようなクルックシャンク率の高い展示だった。前半分はほとんどクルックシャンクだったような。ホガース率は低かった。
画家と作家の力関係が面白かった。どっちが強い?という話があって、画家の力が強いときは挿絵に合わせて文章を変えさせたとかいうこともあったらしい。オリバー・ツイストではチャールズ・ディケンズと揉めたとか。読む側の立場で考えても挿絵の印象って強いからなあ。
後日見た横尾忠則展でも挿絵に文章が引きずられるという話があったし、完全に文章と独立しちゃってる挿絵もあるし、単なる文章の説明を超えた存在になることだってあるんだよね。
クルックシャンクは童話を改変して教訓話にしちゃうとかいうやりかたが批判されたりもしたとか。お酒はダメよーみたいな。
今回は風刺画も出てたけど、絵本とか子供向けの挿絵が多かったかな?風刺画家だと思ってた人が児童画(絵本、挿絵)をやっていたり、その逆もあったり。分野というか方向性がかなり違う気がするけど、両立できるものなのか。時代の移り変わりによる影響なのだろうか?
アリスの挿絵で有名なジョン・テニエルの絵も出てたけど、あの人は確か挿絵画家よりも風刺画家であることに重きを置いてたって聞いたことがあるような…。
後半は、有力作家を何人か、作品を数点~十数点くらいずつで紹介。ここが結構面白かったんだけど、じっくり読んでると時間が足りない…。いい加減、閉館時間になってしまうので、泣く泣く飛ばしながら見ていった。
リチャード・ドイルも興味あるんだけどまとめて見る機会が欲しいなあ。
パンチ&ジュディについてももっとちゃんと読みたかったなー。解説だけじゃなくて展示されている書籍の内容もじっくり読めたら楽しそうだったのに。日本に紹介された例も確か置いてあったと思ったんだけど、でも文章は英語だった気がするし、あれ、なんだったっけ?
しかし、あらすじだけ読むとおそろしい話だ…。これが大人気になるって、西洋人のセンスは謎だ。
ただ、気づいてみると確かにパンチ&ジュディはポピュラーだったのねとわかる。ミュシャの絵にも出てくるし。
最後の方でラスキンが出てきて、アーツアンドクラフツのメンバー、ラファエル前派と言うべきか、その辺もちらっと。
ウォルター・クレインが何枚か出ていた。正方形の本かわいい。(後日LIXILギャラリーで見た内容と少しかぶってた。)
ケイト・グリーナウェイはラスキンに手ほどきされて云々ってあったけど、そういえば前見たラファエル前派ドラマに出てきた若い子はもしかしてこの人だったんだろうか、なんて考えたり。(ドラマではリジーから乗り換えた風に見えた。そう見せてた?)もうちょっとこの辺の人間関係も詳しく知りたいなー。
その後にアーサー・ラッカムも。ラッカムの活躍した時代はさらに後なのかな?アールヌーヴォーの影響が云々書いてあった。ラッカムとアールヌーヴォーって結びつけて考えたことなかったけど、そう言われてみると多少そういうところはあるのかな?

パンチ&ジュディについて、なんか本でも出てないかな?と思って調べたら、ミステリー小説が出てきた。カーター・ディクスンって懐かしい…。
4150704139パンチとジュディ (ハヤカワ・ミステリ文庫 クラシック・セレクション)
カーター・ディクスン 白須 清美
早川書房 2004-03-24

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2014'04.16 (Wed)

青山熊治展

昨年10月後半に、姫路市立美術館の開館30周年特別企画展、青山熊治展へ行ってきた。
青山熊治の名前はなんとなく知ってる程度。和歌山県美で見たんだっけな。兵庫県ゆかりの人ということで(生野町出身)、姫路市立美術館はもちろん、兵庫県美や丹陽信金の所蔵品も多かった。
http://www.tanyo-shinkin.co.jp/kouken/culture_aoyamakumajiten.html
http://www.city.himeji.lg.jp/art/digital_museum/kyodo/yukari/aoyama/index.html
http://www.artm.pref.hyogo.jp/2002-2008old/collection/hiroba/aoyama.html
結構大きな賞を幾つか取ってて、生前はそれなりに有名だったっぽいけど、今はあんまり…よね。実際、賞を取った絵を見ても、うーん、どうなんだろ、という感じだった。単に馴染みのない系統だからよくわかんないだけかもしれないけど。
白馬会の末期(最後だっけ?)に賞を取っているとかで、ちょっと知ってるところに繋がってはいる。炭鉱夫の絵(老鉱夫)なんかは、プロレタリア的?とか思ったり。金仏もそれに近いのだろうか。
北海道でアイヌを描いたり、九州で大学の壁画の仕事したり、北から南まで色んなところで仕事をした人のよう。
絵画修行すべくヨーロッパへ旅立つ…というところは当時の画家と同じなんだけど、陸路で行こうとしたところがちょっと違う。鉄道で西へ向かうも戦争の影響でモスクワで足止めとか。現地で絵の勉強も出来たようなので無駄ではなかったようだけど。
ようやくフランスへたどり着くもお金がなくてきこりをしていたとか、色々あるんだなあ。帰国するためのお金もなくて9年くらい滞在したとか。大正時代をほぼまるまるヨーロッパで過ごしたことになる。
このヨーロッパ滞在中にも日本から援助の手は差し伸べられていたようで、パトロンの名前として芝川照吉が挙がってた。あら、こんなところで…。
帰国後もしばらくは大作を描くことがなかったそうだけど、久々の大作でまた賞を取ったとか。その作品も展示されてたけど、やっぱり、うーん。ちょっとシャヴァンヌっぽいのかなあ。壁画っぽいというか。色使いも淡め。高原とか雨後とかその辺、牛の絵とか、こういう絵の見方はよくわからない。
現存しない作品も結構あるらしく、写真パネルの展示も少しあった。
晩年は南画の影響も…という説明もあった。最晩年の投網とか、確かにそれっぽいなと思ったけど、この辺の味わいはまだまだよくわからないわ。
で、47歳で急逝。長生きしてたら本格的な南画描いてたりしたのかも?洋画の人でも結構そういう人いるしね。
図録の巻末資料が充実してて、ファンだったら絶対買ってただろうなあと思いつつ、専門外なので…(なんの専門だ)
先週の石垣栄太郎も資料的価値のある図録だなあと思ったし、こういう企画した人たちの思いが感じられる企画展っていいなあと思う。
展覧会の様子
芝川照吉蒐集図録

んで、この人の先輩で同郷人として、和田三造、白瀧幾之助という人がいる。この二人の特別展が何年か前にここであったらしい。見たかった…。
和田三造はよく和田英作とごっちゃになるんだけど、「南風」の人。兵庫県美に壁画だったかなにかあったよね。特別展の図録があって、中を見ていたら楽しそうなので買っちゃった。(青山熊治を差し置いて)
絵画だけじゃなくて色んな分野で仕事してるんだよね。そういう人が好きだから、和田三造にも興味津々。
和歌山のときも思ったけど、今はあんまり栄えてるイメージのないところでも、ある時代には文化的にも進んでいたりしたんだなあと、解説を読みながら思ったのでした。その要因が鉱山開発だったのが幾野ってことなのかな?

特別展とは別に、コレクションギャラリーでは「夜想曲(ノクターン) 夜を想う」を開催。
非常に小規模な展示。全部で十数点くらいかな?だけど今回は特に好きな雰囲気の絵が多くて楽しかった。

もうひとつ、これまで開催した展覧会のポスター展を通路の壁でやっていた。壁一面に貼ってあったのを見て、京近美でも同じことやってたなーと思い出した。こちらは30周年、あちらは50周年だっけ?
姫路も微妙に遠いからなかなか気軽には来れないんだけど、見たかったなーという展覧会も多い。開催された時点ではあまり興味を持ってなかったというのもあるんだけど。県庁所在地でもない市立でこれだけ充実してるのも凄いよなあ。さすが姫路というべきか。

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2014'04.15 (Tue)

日本ポルトガル交流470周年記念特別展 ICOCU/異国―南蛮とキリシタンの美術― 大阪・南蛮文化館コレクションより

半年も前の話を今更…と思いつつ、2013年10月中旬の話。
堺市博物館で開催していたICOCU展へ、南蛮屏風と初期洋風画を目当てに行ってきた。神戸市立博物館で見た「南蛮美術の光と影」展と被る作品も多かったけど、あのときなかったものも展示されてたし楽しかった。あの時得た知識を加味して見れたのがよかったのかも。
神戸市博で見て以来、南蛮文化館には一度行ってみたいなと思いつつ、開いてる期間が限られてるので常に意識してないとなかなか…。普段どんな感じで展示してるのかもよくわからないし、こぢんまりとしたところの可能性もあるし。今回は「特別展」ってことで、たっぷり見れそうだし、思い立って行くことにした。南蛮文化館の所蔵品を中心に、堺市の所蔵品も交えつつの展示。
堺市所蔵の洋風画が出ていた。女性の絵で、南蛮文化館の女性像と似ている。ふたつ並べて展示されてたけど、堺のやつの方がより個性的というのか、マニエリスムから逸脱はしてないけど、ちょっと雰囲気違うなーって感じ。
エナメル細工の十字架も綺麗だったなあ。神戸市博では小さい身に着けるものとか聖遺物を見た記憶はあるけど、今回出てたみたいなカラフルな十字架はなかったような…。
ザビエルって教科書に載ってたからよく知ってるけど、日本でだけじゃなくて有名な人なのね。しかし宣教師の人とかの布教に対する熱意ってなんなんだろうなあ。なんでそこまでして…と思う。
マリア像がいろいろあった。小さいもの。かわいい。しかし何か(蛇?)を踏みつけにしてる像って、キリスト教的には意味があるんだろうけど、優しいマリア様のイメージが…。
輸出用の螺鈿細工はいつ見ても豪華。今回、日本で作られたもの以外に、インドだっけな?別のアジア系の国で作られて西洋に輸出されていたものもあって、似てるけど全然違うなーと思いつつ眺めてた。
南蛮ものとして、神戸市博では見なかったものとして、カルタが面白かった。
図録も充実。博物館的な解説が楽しい。過去の図録も並んでたけど、ここで南蛮系の展示を何度かやってるんだなあ。一番興味があるのは初期洋風画だけど、南蛮文化の受容だったり、日本からの輸出品だったり、東西の交流の痕跡を見るのも楽しいよね。
キリシタン関連の展示があるせいか、シスターの方々を数人見かけた。

企画展示の手前で常設展もやっていて、ガイドしてくれるというので聞いてみた。おっちゃんおもろかった。古墳ってそういうものだったのか、とか、位置関係とか方向とか、いろいろあるのね。堺は大和の入り口、みたいな。戦後の開発で幾つもの古墳が潰されちゃったというのは残念。元古墳だったところが今は住宅地になっているところも多いようで、知らずに住んでる人もいるんだろうけど、知ったらどんな気持ちなんだろうなあ。
古墳の中におわす人はいったい…という謎も興味深い。大人の事情というやつなのか。
世界遺産(だっけ?)に登録したいと頑張ってるらしい話とか。詳細は忘れちゃったけど世が世なら(そんな表現ではない)重文になっててもおかしくないという仏像(だっけな?)があったり。
おっちゃんの口ぶりから堺と大阪の関係に思いを馳せたり。今の関係があれなのもそういった歴史的経緯が関係しているのだろうか、なんて。(地元の人には常識なんだろうか?でも曖昧な印象で語ると誤解を招きそうなので適当にお茶を濁しておく。)

博物館に着いたとき、エントランス前(屋外)で古楽器の演奏会をやっていた。時間があれば聴きたかったけど、展示を見てる時間がなくなりそうだったのでやめておいた。

せっかく堺に来たんだから、ミュシャ館にも寄ってきた。「ミュシャの横顔」展の後期。前期も見てるから特に目新しいこともなかったんだけど、展示替えもあったし。いつ見てもよいものです。さらっと与謝野晶子記念館も眺めつつ。
今回こそ!ということで、アンケート記入して、DM希望出しといた。(後日、ハガキが届いてほくほくしてる。)

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