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2005'03.27 (Sun)

オスカー・ワイルド繋がりで

ギャラリーフェイクから幸福の王子の話題になったので、オスカー・ワイルド繋がりで色々と書いてみます。(でも最後はミュシャに戻る)

こんな本を買ってしまったこともあります。
サロメと名言集
オスカー ワイルド

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これは大阪の古書店街をうろうろしてたときに見つけた本。5年くらい前かな?
アマゾンにデータがあったのでリンクしてみましたが情報が少ないですね。
本の半分強がサロメ、残りのページがワイルドの名言集になっています。表紙がビアズリーなのでぱっと目に付いて、面白そうなので買ってしまいました。サロメは前から好きだったしね。
名言集はワイルドの談話から著作の中の言葉まで出典はいろいろです。特に恋愛や結婚にまつわる言葉が面白かったです。男と女の違いとか。こういうことって今でもどこかでエッセイストとかが語ってそうだなーなんて。
サロメといえば、こんな本も持ってます。
Salome: A Tragedy in One Act
Oscar Wilde

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今気付いたんだけど、これって英訳したのアルフレッド・ダグラスなんだ。知らなかったよ。
DOVERという出版社はアート・デザイン関係で面白い本を出しているのでよくチェックするんですが、どこかの本屋さんで本棚を物色していて見つけました。
ワイルドは主にイギリスで活躍した人だけど、このサロメはフランス語で発表されたそうです。だからこの英語版はオリジナルじゃない。でもいいの。英語で読んでみたかったんだから(フランス語が読めないという噂も…大学で習った筈なんだけどね~)。その理由が以下の映画。
ケン・ラッセルのサロメ
グレンダ・ジャクソン イモジェン・ミライス=スコット ケン・ラッセル オスカー・ワイルド

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10年くらい前かな?深夜にTVでやってたのを観ました。
サロメのことをどの程度知ってて見たのかよく憶えてないのですが、この映画はなかなかショッキングでした。かなり妖しいし悪趣味なところもあるし。でも私は結構楽しんで観ました。最初のうちはあんまり状況がわかってなくて、劇中劇が終わってからようやくそれが劇中劇だったことに気付きました。ヨカナーンの生首とか、サロメのダンスとか、ヘロデ王のキモさとか、色々見所はありますが、最後の"Kill that woman!"がびっくりしたなー。てゆーか、あれって本当に…だったんだろうか?その辺はっきりとわからなかったので、もう一度観てみたいなー。でもDVD買うほどでもないしなあ。
この映画では劇中劇としてサロメが上演されるのですが、その台詞が多分当時の英語の発音になっていました(100年位前の英語は今と微妙に違う)。その発音が気に入っていて読んでみたかったというのが英語の本を買った理由だったりします。ストーリーは既に知っているし短い話だからそれほど苦にならないしね。
もちろんビアズリーの挿絵も目的の一つ。日本語では岩波文庫でビアズリーの挿絵を収録したのが出てるけど小さいんだもん。この本はA4サイズなので大きな絵が楽しめます。印刷はそんなによくないけどね。冒頭に紹介した本はもう絶版ぽいし、他に挿絵付きで出版されてるものがあるのかは知りません。

ミュシャとビアズリーは週刊美術館という雑誌で同時に取り上げられてましたが(こないだ買ったゴスロリ・パンクな雑誌でも)、二人はかなり方向性が違う人だよなあと思います。ミュシャは大衆受けする絵を描き、ビアズリーは体制に挑戦するかのような絵を描いていたという印象。イギリスとフランスという違いもあります。ワイルドもビアズリーに近いところがありますよね。でもビアズリーとワイルドはあまり仲が良くなかったらしいです。
ワイルドは晩年フランスに移住したらしいですが、1900年に不遇な最期を遂げたらしいので、ミュシャとはあまり繋がりがないかもしれないなあ。そもそも気が合わなさそうな気がするわ。ビアズリーとミュシャも関連は薄そう。ビアズリーも1898年に若くして亡くなっています。

ミュシャとビアズリー、どちらも好きですが絵を見て受ける印象は全然違います。ミュシャは曲線の美しさとか女性の優美さとかに惹かれるけど、ビアズリーは絵の中に隠された意図を読み解くとかグロテスクな中にある美学を感じて楽しんでる感じ。癒し系とトンガリ系?(とんがってるって表現は今でも通用するんだろうか…)うまい言葉が見つからないわ。ミュシャの絵にも意図があるかもしれないけど、少なくともパリでの広告ポスターにはそこまで深刻に考えさせるものってないかと。どっちが上というのはないと思うけど。現に私はミュシャの方が好きだし。
そういえばサロメってミュシャも描いてるんですよね。でもビアズリーのとは似ても似つかないです。健康的な異国風の少女、オリエンタルな踊り子って感じであまりエロスを感じない。今でこそサロメはワイルド&ビアズリーのイメージが広まってるけど、もっと古い時代から色んな解釈でサロメは描かれてきていたみたいで、ミュシャのサロメもそのひとつと考えれば間違ってるわけじゃないのよね。でもビアズリーに洗脳されてる私はあれがサロメといわれてもピンとこないです。自称熱狂的ミュシャファンなのに。

これを書くのに色々調べてたら、ワイルドのサロメってサラ・ベルナールのために書かれた戯曲だったんですね。リハーサル中に上演禁止になったという記述を見かけたので正式には公開されなかったのかもしれませんが。こんなところでも出てくるサラって本当に大物だったんだなあ。少し前に紹介したシラノ・ド・ベルジュラックのロクサーヌも演じてたらしいし。今ではオペラで有名なトスカだって元はサラのために書かれた戯曲だったんだしね。ほんとに凄いわ。

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