2006'05.17 (Wed)
ぬりえの比較
最近大人の塗り絵が流行っていますが、ミュシャと見れば何でも気になる私は一通り買い集めてみました。今のところ出ているのは4種類。
一般の書店で販売されているのは「名画の塗絵」「ぬりゑ塾(ぬりえ塾)」という書籍。
画材屋さんや東急ハンズなどで販売されている「塗絵倶楽部」(ばら売り)。
さらに「Art Nouveau Figurative Designs」という洋書もあります。これはアマゾン等のネットショップや洋書取り扱い書店などで手に入ります。店頭で探す場合は、デザイン関係の棚に同一出版社の本(薄っぺらい平綴じの本)がまとめてある中にまぎれてることが多いです。私は丸善@大阪で見つけたような記憶が。
これらの塗り絵をなんとなく眺めていたらすべてに共通する絵柄があったので、急に思いついて比較をしてみることにしました。写真はちょっとピントが甘いですが、ご愛嬌ということで。

次が「塗絵倶楽部」。「ぬりゑ塾」よりは少し省略してある感じ。目の辺りとかアクセサリーの線なんかを見るとわかるかと。

その次が「名画の塗絵」。細かさは「塗絵倶楽部」に近いですが、顔の輪郭線が一重になってるのが上の二つと違うのと、ちょっと線が濃い目。場所によっては「塗絵倶楽部」よりも細かい部分もありますね。

最後に「Art Nouveau Figurative Designs」はかなり粗め。なんとなく顔がこわいような。

比較がしやすいように4つの画像をくっつけたものを用意してみました。(クリックすると拡大します)

線の比較はこんな感じですが、実際に塗っていないので塗り心地はわかりません。
国産の3種類はぱっと見は同じように見えるけど、こうやって細かい線まで見ていくと微妙に違います。まつげの部分と顔の輪郭線にはっきりとした差があります。
より原画に忠実なのが「ぬりゑ塾」で、塗りやすいように線を整理してあるのが「名画の塗絵」や「塗絵倶楽部」って感じ?
どれが塗りやすいのかはわかりませんが、個人的にはまつげのラインが繊細なのが好みなので、飾るなら「ぬりゑ塾」がいいかな。
「Art Nouveau〜」に関しては比べるまでもなくがっちりした線なので、これはもう、気楽にぬりえを楽しみたい人向けってことでしょう。細かいニュアンスなんて問題外。最初にこれで遊んでみて、もっと細かいやつにチャレンジしたくなったら国産のにトライしてもいいかも。(最初から細かいのをやっても挫折する可能性があるし)
ちなみに「ぬりゑ塾」は表紙カバーをめくると試し塗り用の線画がついてます。これはなかなかいいですね。

塗りやすい紙質にしてるそうですが、中の紙とは微妙に質感が違うっぽいので、あくまで練習用ってことで。
「名画の塗絵」の表紙も線画になってましたが、紙質がつるんとしてるから試し塗りには向かないかも。
その他の部分の比較としては、まず価格。
「名画の塗絵」:11枚950円
「ぬりえ塾」:10枚840円
「塗絵倶楽部」:1枚350円
「Figurative Designs」:37枚4.95ドル(アマゾンでは800円くらい)
特記事項。
「Figurative Designs」について、彩色見本は4枚のみ、線画は両面印刷。他の本はすべて片面印刷、全部の線画に対応する彩色見本つき。
おまけ部分。
「名画の塗絵」:1枚だけ練習に使えそうなページがある。
「ぬりえ塾」:表紙に練習用線画あり。試し塗りパレット用紙あり。
「塗絵倶楽部」:練習用紙なし。
「Figurative Designs」:特になし。
塗り方の説明。
「名画の塗絵」:水彩色鉛筆の塗り方の説明が詳しい。
「ぬりえ塾」:普通の色鉛筆での塗り方説明が少しだけ。
「塗絵倶楽部」:webサイトに丁寧な塗り方の説明あり。
「Figurative Designs」:説明なし。
彩色見本について。
「名画の塗絵」:線画と同サイズなので細かいところまで参考にできる。
「ぬりえ塾」:小さい。
「塗絵倶楽部」:線画と同サイズ。印刷も綺麗。
「Figurative Designs」:線画と同サイズ。オリジナル彩色版。
紙質の違い。
たぶん、値段相応の紙質。「塗絵倶楽部」は高いだけあって他とは全然違う質感。説明を読むと水彩絵具でも色鉛筆でもパステルでも塗れるということらしい。
「名画の塗絵」は特に説明はないけど、水彩色鉛筆での塗り方説明がついてます。
「ぬりえ塾」は色鉛筆でも水彩絵具でも塗れるとか。
「Figurative Designs」は普通の紙。
紙のサイズはすべてほぼ同サイズ。
絵柄。
「名画の塗絵」:夢想、ダンス、果物、花、桜草、羽根、四季1900、黄道十二宮
「ぬりえ塾」:
(1)夢想、桜草、羽根、トパーズ、エメラルド、つた、月桂樹、ジョブ1896、モナコモンテカルロ、黄道十二宮
(2)ブロンド、ブルネット、バラ、アイリス、ユリ、春1896、夏1896、冬1896、花、果物
「塗絵倶楽部」:黄道十二宮、夢想、トパーズ、エメラルド、ルビー、アメシスト
「Figurative Designs」:装飾資料集より、サロンデサン(ミュシャ展)、夢想、桜草、羽根、パリ1900、音楽、果物、花、詩、絵画、トパーズ、アメシスト、椿姫、秋1900、装飾資料集より、バラ、ユリ、LU、ムーズ河ビール、装飾人物集より、装飾人物集より、つた、月桂樹、装飾資料集より、サロンデサン第20回展、睡蓮、桜草、装飾人物集より、ブロンド、セントルイス博、ネスレ幼児食、ジョブ1898、ジョブ1896、モナコモンテカルロ、黄道十二宮
あー疲れた。
最後の方ちょっと手抜きですが、こんな感じです。
こんなことやってないで一枚くらい塗ろうよと自分に突っ込みつつ、終わり。
一般の書店で販売されているのは「名画の塗絵」「ぬりゑ塾(ぬりえ塾)」という書籍。
| ぬりゑ塾 アールヌーヴォー名作〈1〉ミュシャ by G-Tools |
| ぬりえ塾 アールヌーヴォー名作〈2〉続ミュシャ by G-Tools |
| 名画の塗絵―アルフォンス・ミュシャ編 塗絵を楽しむ会 by G-Tools |
画材屋さんや東急ハンズなどで販売されている「塗絵倶楽部」(ばら売り)。
さらに「Art Nouveau Figurative Designs」という洋書もあります。これはアマゾン等のネットショップや洋書取り扱い書店などで手に入ります。店頭で探す場合は、デザイン関係の棚に同一出版社の本(薄っぺらい平綴じの本)がまとめてある中にまぎれてることが多いです。私は丸善@大阪で見つけたような記憶が。
| Art Nouveau Figurative Designs (Colouring Books) Alphonse Marie Mucha Ed Sibbett by G-Tools |
これらの塗り絵をなんとなく眺めていたらすべてに共通する絵柄があったので、急に思いついて比較をしてみることにしました。写真はちょっとピントが甘いですが、ご愛嬌ということで。
【More・・・】
まずは「ぬりゑ塾」。かなり細かいです。
次が「塗絵倶楽部」。「ぬりゑ塾」よりは少し省略してある感じ。目の辺りとかアクセサリーの線なんかを見るとわかるかと。

その次が「名画の塗絵」。細かさは「塗絵倶楽部」に近いですが、顔の輪郭線が一重になってるのが上の二つと違うのと、ちょっと線が濃い目。場所によっては「塗絵倶楽部」よりも細かい部分もありますね。

最後に「Art Nouveau Figurative Designs」はかなり粗め。なんとなく顔がこわいような。

比較がしやすいように4つの画像をくっつけたものを用意してみました。(クリックすると拡大します)

線の比較はこんな感じですが、実際に塗っていないので塗り心地はわかりません。
国産の3種類はぱっと見は同じように見えるけど、こうやって細かい線まで見ていくと微妙に違います。まつげの部分と顔の輪郭線にはっきりとした差があります。
より原画に忠実なのが「ぬりゑ塾」で、塗りやすいように線を整理してあるのが「名画の塗絵」や「塗絵倶楽部」って感じ?
どれが塗りやすいのかはわかりませんが、個人的にはまつげのラインが繊細なのが好みなので、飾るなら「ぬりゑ塾」がいいかな。
「Art Nouveau〜」に関しては比べるまでもなくがっちりした線なので、これはもう、気楽にぬりえを楽しみたい人向けってことでしょう。細かいニュアンスなんて問題外。最初にこれで遊んでみて、もっと細かいやつにチャレンジしたくなったら国産のにトライしてもいいかも。(最初から細かいのをやっても挫折する可能性があるし)
ちなみに「ぬりゑ塾」は表紙カバーをめくると試し塗り用の線画がついてます。これはなかなかいいですね。

塗りやすい紙質にしてるそうですが、中の紙とは微妙に質感が違うっぽいので、あくまで練習用ってことで。
「名画の塗絵」の表紙も線画になってましたが、紙質がつるんとしてるから試し塗りには向かないかも。
その他の部分の比較としては、まず価格。
「名画の塗絵」:11枚950円
「ぬりえ塾」:10枚840円
「塗絵倶楽部」:1枚350円
「Figurative Designs」:37枚4.95ドル(アマゾンでは800円くらい)
特記事項。
「Figurative Designs」について、彩色見本は4枚のみ、線画は両面印刷。他の本はすべて片面印刷、全部の線画に対応する彩色見本つき。
おまけ部分。
「名画の塗絵」:1枚だけ練習に使えそうなページがある。
「ぬりえ塾」:表紙に練習用線画あり。試し塗りパレット用紙あり。
「塗絵倶楽部」:練習用紙なし。
「Figurative Designs」:特になし。
塗り方の説明。
「名画の塗絵」:水彩色鉛筆の塗り方の説明が詳しい。
「ぬりえ塾」:普通の色鉛筆での塗り方説明が少しだけ。
「塗絵倶楽部」:webサイトに丁寧な塗り方の説明あり。
「Figurative Designs」:説明なし。
彩色見本について。
「名画の塗絵」:線画と同サイズなので細かいところまで参考にできる。
「ぬりえ塾」:小さい。
「塗絵倶楽部」:線画と同サイズ。印刷も綺麗。
「Figurative Designs」:線画と同サイズ。オリジナル彩色版。
紙質の違い。
たぶん、値段相応の紙質。「塗絵倶楽部」は高いだけあって他とは全然違う質感。説明を読むと水彩絵具でも色鉛筆でもパステルでも塗れるということらしい。
「名画の塗絵」は特に説明はないけど、水彩色鉛筆での塗り方説明がついてます。
「ぬりえ塾」は色鉛筆でも水彩絵具でも塗れるとか。
「Figurative Designs」は普通の紙。
紙のサイズはすべてほぼ同サイズ。
絵柄。
「名画の塗絵」:夢想、ダンス、果物、花、桜草、羽根、四季1900、黄道十二宮
「ぬりえ塾」:
(1)夢想、桜草、羽根、トパーズ、エメラルド、つた、月桂樹、ジョブ1896、モナコモンテカルロ、黄道十二宮
(2)ブロンド、ブルネット、バラ、アイリス、ユリ、春1896、夏1896、冬1896、花、果物
「塗絵倶楽部」:黄道十二宮、夢想、トパーズ、エメラルド、ルビー、アメシスト
「Figurative Designs」:装飾資料集より、サロンデサン(ミュシャ展)、夢想、桜草、羽根、パリ1900、音楽、果物、花、詩、絵画、トパーズ、アメシスト、椿姫、秋1900、装飾資料集より、バラ、ユリ、LU、ムーズ河ビール、装飾人物集より、装飾人物集より、つた、月桂樹、装飾資料集より、サロンデサン第20回展、睡蓮、桜草、装飾人物集より、ブロンド、セントルイス博、ネスレ幼児食、ジョブ1898、ジョブ1896、モナコモンテカルロ、黄道十二宮
あー疲れた。
最後の方ちょっと手抜きですが、こんな感じです。
こんなことやってないで一枚くらい塗ろうよと自分に突っ込みつつ、終わり。
>ウェイさん
ときどき妙な衝動に駆られてこんなことをやってしまいます(^^;)
役に立つかはともかく見比べてたら色々わかって面白かったです。
AM/FMスクリーンの説明読みましたが面白いですねー。
印刷も奥が深いようで。
ときどき妙な衝動に駆られてこんなことをやってしまいます(^^;)
役に立つかはともかく見比べてたら色々わかって面白かったです。
AM/FMスクリーンの説明読みましたが面白いですねー。
印刷も奥が深いようで。
はじめまして。
ミュシャ トリポリのイルゼ姫で検索していまして、こちらに辿り着きました。
最近、ミュシャが気になりだしまして。
ミュシャのぬりえ良いですね。欲しくなりました。詳しい解説ありがとうございます。
私は最近ブログを始めまして、「美」オールジャンルについて書いているのですが、
ARTについてはあまり書けてないな〜と思いつつ。
近々書こうと思う今日この頃です。(書きたいことがなかなか書き進まないでいるのですが。)
良かったら、遊びに来てください。ゆるい感じで?書いています。
ミュシャ トリポリのイルゼ姫で検索していまして、こちらに辿り着きました。
最近、ミュシャが気になりだしまして。
ミュシャのぬりえ良いですね。欲しくなりました。詳しい解説ありがとうございます。
私は最近ブログを始めまして、「美」オールジャンルについて書いているのですが、
ARTについてはあまり書けてないな〜と思いつつ。
近々書こうと思う今日この頃です。(書きたいことがなかなか書き進まないでいるのですが。)
良かったら、遊びに来てください。ゆるい感じで?書いています。
>H@(^-^*)/ さん
はじめまして。
ぬりえ情報お役に立てましたら幸いです(^^)
でもトリポリの姫については何にも書いてなくてすいません(^^;)
H@(^-^*)/さんは女の子らしい「美」がお好きなんですね〜。
私もちょっとは見習わないと…
ぜひぜひアートについても書いてくださいね。
はじめまして。
ぬりえ情報お役に立てましたら幸いです(^^)
でもトリポリの姫については何にも書いてなくてすいません(^^;)
H@(^-^*)/さんは女の子らしい「美」がお好きなんですね〜。
私もちょっとは見習わないと…
ぜひぜひアートについても書いてくださいね。
はじめまして(^_^)
ミュシャの塗り絵を買おうと思ってたのですが、店頭に無く、比較しようがなかったので、通販でも注文できずにいました(>_<)
それぞれの特徴や画像がわかりやすく、とても参考になりました。『ぬりゑ塾』に決めました。ありがとうございますm(__)m
ミュシャの塗り絵を買おうと思ってたのですが、店頭に無く、比較しようがなかったので、通販でも注文できずにいました(>_<)
それぞれの特徴や画像がわかりやすく、とても参考になりました。『ぬりゑ塾』に決めました。ありがとうございますm(__)m
カエ | 2008年06月08日(日) 01:18 | URL | コメント編集
>カエさん
お役に立てたようでこちらも嬉しいです(^^)
塗り絵、楽しんでくださいねー。
お役に立てたようでこちらも嬉しいです(^^)
塗り絵、楽しんでくださいねー。
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凄い観察力ですね〜
ちなみに印刷業界にいるのでもう塗り絵の見本なる印刷物についてちょっと突っ込んだお話をします。
通常の印刷物だとAMスクリーンと呼ばれる手法で表現されていますが美術印刷についてはFMスクリーンと呼ばれるものが採用されています。
違いの説明は
ttp://www.t-dacs.com/fm.html
(直リンク避けるためにhを抜いてます。)
に記載してあります。
たぶんルーペで除くと違いがわかりますよ〜^^
いろんな目線で美術品を見るのもいいかもしれませんよね。
今回は勉強になりました。