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2007'02.04 (Sun)

揺らぐ近代と雪月花

今日は珍しく日本画家の絵をたくさん見てきました。
京都国立近代美術館の「揺らぐ近代~日本画と洋画のはざまに」と、細見美術館の「雪・月・花」展を。
揺らぐ~はちょうどヨーロッパでいうアールヌーヴォーの時期あたりから現代までの日本画と洋画の間で揺らいでいた日本の画家たちの軌跡を描いた展覧会。
特別展示の方は現代まではカバーしてないんですけど、コレクションギャラリーでほとんど現代といっていい時代(20~30年前)まであったので、一応そういうことにしておきます。
日本的な題材を西洋的な技法で描いてみたり、日本画の画材で西洋風な題材を描いてみたり、日本画とか洋画とかを超えた何かを作り出そうともがいてみたり、色々あるんだなあというのが大雑把な感想。
重要文化財でもある狩野芳崖の悲母観音は綺麗でしたねー。これは前期(今日まで)のみの展示だったので見れてよかったです。装飾の描き方がモローを思い出させたり、ミュシャ中毒的視点ではやっぱりミュシャも思い出してみたり。影響を受けてるとまでは思ってないですけどね。平面的な部分と立体的な部分が混在してるところが似てるかなと。他にもそういう感じの絵はあったけどタイトルとか作家名まで憶えてないです。
あと印象に残ってるのは野生的な鶏の絵とか、竜巻の海を描写したでっかい絵とか、ライオンを描いた掛け軸とかかな。観音を描いたものは何点かあって、それぞれ面白い書き方がされていて、挑戦しがいのあるテーマだったのかなあと思ったり。
で、テーマとはあんまり関係ないところで、熊谷守一の絵がよかったです。この人は以前、岐阜県美術館で何枚か見たことあって名前は憶えてたんだけど、今回見た絵はかわいいものが多くていいなーと思った。
岐阜県美術館といえばあそこにある山本芳翠の浦島図っていう絵も和洋折衷的で怪しかったなあ。ちょうど今回のテーマにもぴったりだし、一緒に展示されてたら面白かったのに。
コレクションギャラリーの方では第二次世界大戦頃のパンリアルとか歴程とかいう運動についてのコーナーがちょっと面白かった。前衛的な運動で抽象的な絵が多いのであんまり絵を見てどうこうは思わなかったんだけど(抽象は苦手なものが多い)その意気込みとかが面白いなーと思った。時代も時代なのであまり大成しなかったみたいですが。こういう運動ってたぶん意味はあるんだろうけど、どうも苦手。重いと感じてしまうからなのかなあと自己分析してますが、自分にはそういうものを受け取るキャパがないってことなのかも。
細見美術館は2~3年前にその存在を知って、そのうち一回行ってみたいなあと思ってたので、ついでに寄ってみました。今回行くために調べるまで正確な場所を知らなかったんだけど、今まで何回も前を通ってる建物でした。あれがそうだったのか。
ちょっと変わった美術館で、出入り口は自動ドアだし、監視員みたいな人はいないし、展示室から展示室への移動が一旦屋外へ出るようになってるし、チケットがなくてシールでした。今日はウールニットの服だったので貼る場所に困った。
現在の企画展示は雪月花とお雛様ということで、雪や月や花を題材にした日本画がたくさん並んでました。古いお雛様も幾つか並んでた。面白かったけど、これで1000円ってちょっと高いかなあという気がした。私は割引券があったので800円で見れたけど。
時代的には揺らぐ~よりも古くて、江戸時代の作品が多かった。普段あんまり好んで日本画を見ることってないんだけど、違和感なく受け入れられるのが不思議な感じ。本質的なところは変わってないってことなのかな。
出口の売店で今は亡き京都書院の文庫本を発見。「明治・大正詩集の装幀」って本が面白そうだから買ったんだけど、後で立ち寄った古本屋で私が買ったのより綺麗な状態のが半額で売っててがっくり。まあいいけどさー。
帰り道、二条通をふらふらと歩いてたら、古本屋が何件かあったので立ち寄りました。そこで見つけたこんな本。
483870934X美術館感傷旅行―45通の手紙
海野 弘
マガジンハウス 1997-12

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海野弘が日本全国の美術館を訪ね歩いてそれぞれについて語るというもの。何で買っちゃったかというと堺のミュシャ館(この本が書かれた当時はミュシャギャラリー堺という名前で別の場所にあった)も載ってたから。そんなに大きいところばかりじゃなくて地方の小ぶりな美術館も取り上げられててなかなか面白そうです。(まだ読んでない)
何をしに行ってもミュシャと繋げて帰ってくる辺り、我ながら感心します。
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