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2007'04.15 (Sun)

ギメの浮世絵

ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展~パリを魅了した江戸の華-北斎・写楽・歌麿~へ行ってきました。
テレビでさんざん宣伝してると思うけど、北斎の「竜虎」図が100年ぶりに再会したというアレです。特にそれが目当てというわけでなく、フランスへ渡った浮世絵がアールヌーヴォーやゴッホ、モネ等の画家に影響を与えたという話をよく聞くけど、その現物が日本に里帰りするという事実が面白いなあと思って行ってみた訳です。
展示はだいたい時代順になってるのかな。18世紀初期のまだ色のない時代、墨一色の版画(墨摺絵)から。次に手彩色で色をつける丹絵、紅絵ができて、黒い部分に漆を用いた漆絵ができて、やっと色版ができるようになって(紅摺絵)、ようやくカラフルな錦絵が登場するという流れだそうで。そういった過渡期の作品も並んでました。最初の方は色が飛んでしまってるものや状態が悪いものもあったけど、全体的にはすこぶる保存状態の良い綺麗な作品が多かった。肉筆画も少しだけあるみたいだけどほとんどは版画だそうです。
作家ごとの分け方もしてあって、歌麿がどーん、北斎がどーん、写楽がどーん、広重がどーんと、看板つきで紹介されてた。他にも誰かあったかもしれんけど忘れた。
美人画がたくさんあったけど、見てるとミュシャと通じるものがあるなあと思う。髪の毛が装飾的なところとか、指先がぴんと張ってるところとか、衣服に力入ってるよなと感じるところとか。ミュシャも日本美術に影響受けてるんじゃないかという話はたまに聞くけど実はあんまりぴんときてなくて、今でも直接的な影響については何とも言えないなと思ってるけど、共通点はあるんだろうなと今回ようやく実感できるようになった。
美人画は男の人が見て喜ぶだけじゃなくて、女性がファッションを楽しむという要素もあったらしい。ということでホントに可愛いんですよ。着物の柄とか髪型とか見てると楽しい。
写楽の絵が揃ってた。写楽は謎の人物らしくて正体を推理する人たちがたくさんいるらしい。たしかにこの人の絵ってインパクトあるよなー。なんだろ、表情が違うのかな。
風景画では、18世紀でも西洋の影響を受けて遠近法を用いた絵が描かれていたということを初めて知った。人物の表現はまだまだ平面的だけど空間を立体的に描くのは既にあったんですねえ。
広重とか北斎の風景画はさすが。面白かったー。色とか形とか表現も面白いね。
うちわ用の絵があって、この辺はまさにアールヌーヴォーと繋がる部分だなあと思った。ミュシャで言うとビスケットの箱の絵みたいな感じで、実際に使われたものはほとんど残ってなくて、誰かがたまたまうちわから剥がして取っておいたのが残ってたり、うちわに貼る前のものが残ってたりするらしい。
最後に何故か河鍋暁斎の絵がぽんと置いてあって、何かしら?と思ったらギメさんが日本に来たときに会って本人が直接あげた絵らしい。以前「揺れる近代」の展覧会で見たような洋画と日本画のはざまにあるような絵でした。
講演会がある日を選んで行ったんだけど、1時間半それに拘束されたおかげで展示を見る時間が足りなくなってしまいました。用事と用事の間に行ったので全然時間が足りない!講演は期待してたより一般的な話に終始してしまったので物足りなかったけど、浮世絵初心者としては勉強になる話もあったかな。ジャポニズムとの絡みをもっと突っ込んで話して欲しかったけど、今回の展覧会のテーマからそこまで期待するのは酷か。
常設展示も少しだけ覗いてきたんだけど、これがなかなか楽しかった。30分くらいでざーっと会場を流してきただけですが、襖絵とか掛け軸とか近代日本の洋画とか、江戸や明治の装飾小物、蒔絵や螺鈿細工などなど、好みの系統が並んでました。
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