2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Edit |  --:-- |  スポンサー広告   このページの上へ

2007'11.25 (Sun)

天空の美術

前回の続きで、天体つながりの展覧会を見に東京国立近代美術館へ。
常設展示室内の一部で「天空の美術」というミニ企画をやってました。企画展示室では日本の近代彫刻の展示をやってた。彫刻はよくわからないんだけど、千葉で少し見てきた後だったので、せっかくだから見ていこうと思って寄ってみた。
千葉でも紹介されてた人もいて、あ、さっきの人だ!と思ったり。芸術としての彫刻の歴史というのは浅いんだねー。工芸と芸術の違いって何なんだろう。いわゆる芸術的な彫刻よりも工芸的な彫刻の方が面白く感じてしまう。
常設展示室は3フロアあって、近代の日本画から洋画まで色々取り揃えてた。
藤島武二が3点もあった!「うつつ」かわいいよー。「アルチショ」は前に藝大美術館で見たな。「麻姑献壽(まこけんじゅ)」もかわいい。あの爪で背中を掻いてもらえたら気持ちいいだろうなーってどんなだ。孫の手の語源だとかなんとか書いてあったな。
原田直次郎の「騎龍観音」があって、最近重文指定されたと書いてあった(富山でアレを見たばっかりだからタイムリー)。他にも前に「揺らぐ近代」展で見たなあという作品がちらほら。時代的にそこらへんのコレクションが充実してるのかな。
梅原龍三郎特集コーナーがあった。この人とかルノワールとか、作品によってはなのか時代によってはなのか、あんまり好みじゃないと思うことがちょくちょくあるんだけど、この人は最初の頃より後半、晩年に近いほうが好きかもーと思った。ルノワールは逆に初期の頃の方が好きなんだけど。
他にもミニ特集が幾つかあって、写真とか版画とかいろいろ。この辺は作品そのものだけじゃなくて解説が必要だなー。説明されるとなるほどねと思う。
「天空の美術」は常設展示室の順路的には最後の方にあった。カラーのリーフレットが親切。作品リスト以外に幾つかの作品画像もあるし、解説というか散文というか、文章も載ってて凝ってる。
ここにもムーンスコアが!こちらはサイズが違ってた。でかい。前に見たのと同サイズのものもファイリングした状態でガラスケースに入ってた。いろいろあるんだなあ。
新聞の月齢表を見るだけで嬉しくなるような人間なので、この作品は好きだわ~。
星空の写真(たぶん)を引き伸ばした作品があって、あれ、さっき千葉でも似たの見たような…と思いつつ近づいてみると、何か書いてある…?各星の距離に応じて「○年前の光」みたいなことが英語で書いてあった。これおもしろーい。
ジョセフ・コーネルの箱があったけど、これは微妙だ。作品自体の質というよりテーマとの関連が。あるといえばあるのかもーだけど無理やりくさい。コーネル作品はコラージュもあって、それもかわいかった。
空を見る人を描いた絵や写真というのも面白い。そのものを描写するんでなく、それを見つめる人を通して存在を感じるという。
ここは宇宙とは限らず「空」というものもテーマに含んでいて、空からのイメージで天使が出てきたり鳥が出てきたり。
滋賀尼崎もそうだったけど今回の千葉も東京も現代アートがほとんどなので似たりよったりになるかと思いきやそうでもなくて、共通点もありつつそれぞれの差を感じて楽しめました。同じテーマを追っかけてみるのも楽しいね。
現代アートって意味不明ってイメージがあったけど、少しでも興味のある分野に引っ掛けてもらえると結構楽しめるもんだなあと最近思う。これをきっかけにもっと楽しめる幅が広がるといいんだけどな。楽しみが多い人生はいいもんだ。
できればもっと違う時代やジャンルの作品で天体や宇宙や空をテーマにした企画もあるといいのになー。とりあえず滋賀で見かけた本をゲットするか…。
そういえば宇宙を意識した絵って近代以前の日本画だとあんまりなさそうかなあ。月はよくテーマになってるけど、それ以外、太陽とか星って思い浮かばないなあ。空もあんまりない?自然というと山河とか雪月花とか。海外だと昔の絵とかでも星や太陽は結構描かれてる印象があるんだけど。
近代美術館には工芸館という別館もあって、同じチケットで入れるのでついでに見てきた。今やってるのは工芸館30年の歴史を振り返る展示の第1弾らしい。
本館は今回初めてだったけど工芸館は2~3年前に一度来たことがありまして。「日本のアールヌーヴォー」展で杉浦非水に惚れた。その三越のポスターが今回も展示されてた!わーい、と駆け寄ってしまった。ミュシャもあったよ。サラベルナールのポスター(ラプリュム)。ちなみにミュシャは前期のみの展示らしく、11/6以降はカッサンドルのノルマンディー号に入れ替わるらしい。
「工芸」の展示室なので絵画とか彫刻とかはないんだけど、壷とか皿とか着物とかから始まって、工芸アートみたいな方向に向かった人たちの作品はある意味、彫刻みたいなものなんですかねー。しかしジュエリーを使った「アート」はよくわからん。あまりに実用性がなさすぎると結局「飾り物」でしかないのかなーと思って「工芸」とのギャップに悩む。まだ壷とか皿なら「置物」的価値を認めることはできるんだけどね。最後の方にあった巨大手袋は笑った。なにかと思って間近で見たらなるほど、そういうことなのか。単に素材が工芸的なものってだけで、思想とか理念とかはアートなんですかねー。この辺、さっき本館で見た彫刻の展示とも重なるんだけど、どこからが彫刻やアート作品で、どこからが工芸品なのか。西洋だとくっきり区別できてるもんなんだろうか。
ここの建物は昔軍部が使ってたものらしいとは聞いたことあったけど、美術館として保存利用されるまでには紆余曲折あったんですねえ。その辺の説明が古い新聞記事を使ってされていて、さらには終戦時の物凄いエピソードとかまであって、ちょっとびっくりした。最近こうやって美術館へ行くことで歴史を再認識することが多くて、なんとなく不思議な気分。
関連記事

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Edit |  01:17 |  アート  |  TB(0)  |  CM(0)   このページの上へ

Comment

コメントを投稿する


管理者だけに表示

このページの上へ

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。