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2008'01.07 (Mon)

ボストン美術館の浮世絵

名古屋ボストン美術館で開催中の浮世絵名品展を見てきた。
正月早々だし(3日に行った)人が少ないことを期待してたけど甘かった。初詣とかバーゲンに流れるかと思ってたのに。
ボストン美術館は膨大な浮世絵のコレクションがあると聞いたことがあるけど、大部分は展示されないまま大事にしまわれてるらしい。寄贈した人がそういう風に指示してるとかで、保存の問題もあるからしょうがないとは思うけど、もったいない話だ。
浮世絵をまともに見るようになったのはここ1年くらいのことだけど、去年のギメで基本をある程度知って、それなりに状態の良いものをたくさん見て、中右コレクションで幕末の楽しい作品にも触れてたので、それに比べると今回のはインパクトに欠けるかなあというのが正直な感想。目新しい情報があんまりないというか。今回もそれなりに状態はいいものが来てたみたいなんだけどね。日本初公開の作品も多いらしいし。今回の目玉はスポルディングコレクションというものらしい。版本というのが珍しいらしいんだけど、ありがたみがわからない私。
去年はボストンも肉筆浮世絵の展示を大々的にやってたけどそれは見に行かなかったっけ。今回も肉筆は少しだけあったけど、私は版画愛好家なので「肉筆」の記憶は薄い。あ、でも下絵は面白かった。うすーい紙に鉛筆みたいなので描いてる(筆だったかも)。デッサンとか下絵とかラフスケッチとか好きだから、そういう意味では「肉筆」も好きなんだけど、絹本著色とかで掛け軸に収まってるものよりも木版画の方が好き。ギメのときも北斎の肉筆が話題になってたけどねー。なんというか、浮世絵って世俗的な部分が楽しいわけで、肉筆画になると普通の日本画(という表現が正しいのかわからないけど他にうまい言葉が見つからない)になっちゃう気がして、肉筆には肉筆の魅力があるのはわかってるけど、私が見たいのはそっちじゃないのー!という気持ちになってしまう。
下絵以外の完成品では司馬江漢の銅版画に一番かぶりつきだった。文字が左右反転してるからどうしてだろうと思ったら眼鏡絵とかいうやつらしい。実際に「眼鏡」かけて見てみたいなあ。どんな風に見えるんだろ。
インパクトに欠けるとはいえ、人気絵師の浮世絵は見てると楽しいよ。鈴木春信かわいい。歌川国芳おもろい。一筆斎文調という人もよかったな。あとは着物の柄とかかわいいし、犬猫と戯れてる姿になごむし。300年前から猫はコタツで丸くなってたんだなあとか。ところで花魁だか芸子さんだったか、付き人みたいな感じで女の子を二人従えてる絵が多かったけど、禿と書いてなんと読むのかが気になった。ハゲとしか読めない私は教養が足りないんだろうか…。そのお付きの人なんだけど、等身は大人とそんなに変わんなくて全体のサイズが小さく描かれてるのが奇妙な感じ。これは真ん中の人を強調するためにそうしてるのか、子供だから小さく描いているのか、どっちなんだろう。
この展覧会は今後日本各地を巡回するんだけど、残念ながら近畿地方には来てくれないようで。
そういえばもうすぐ神戸でV&Aの浮世絵展が始まるけどどうしようかなあ。V&Aにはちょっとした思い入れがあるので行きたい気はするけど、浮世絵展ってけっこう混むんだよね。早めに行けばまだましかなあ。
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Comment

●調べちゃいました

禿→かぶろ(かむろ)
髪を短く切りそろえて垂らした子供の髪形
だそうです。
勝手な解釈を交えているので自信ありませんが
遊女になる前の見習い期間中の子供をそう呼んでいるのかな?

…私も「ハゲ」としか読めませんでした(笑)
ilse | 2008年01月08日(火) 18:31 | URL | コメント編集

>ilseさん
ありがとうございます。
なるほどー、やっぱり「ハゲ」じゃないですよね(笑)
それを手がかりに私もちょっと調べてみました。
時代によって多少意味は変遷してるみたいですが、
浮世絵の中に出てきてたのは遊女見習いの子供で正解っぽいですね。
普通に日本髪結ってましたから、短髪とも限らないようです。
Ira | 2008年01月08日(火) 22:51 | URL | コメント編集

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