2008'03.24 (Mon)
ロートレックとミュシャの本
こんな本が出てた。
ネットで情報を見たとき、ページ数の割に値段高いし、表紙画像の雰囲気から子供向けの絵本みたいなやつかな?と思った。んで、本屋で実物を見て、だいたい想像は当たってたかなと思ったけど、子供向けと言っても対象年齢は中学生くらいかな。ちょっとびっくりしたのはDVD付きだったこと。高いのはこいつのせいか…
著者が映像作家とか書いてあるからロートレックやミュシャの絵を使ったインスタレーションかと思ったら、普通に作家紹介ビデオでした。各20分くらいずつ。美術館で流れてそうだ。
ロートレック編を見て日本の影響をことさらに強調してるなあと思った。いつも思うんだけど、こういう日本の影響って言われてもあんまりぴんとこないのは私が日本人だからなのか現代人だからなのか。それ以前の西洋にはなかった表現らしいんだけど、その辺の感覚がないんだよね。当時の人には目新しかったのかもしれないけど、そこに斬新さを感じられない。普通じゃんと思ってしまう。もっとその時代や過去の西洋美術を知らないと実感できないのかも。続けてミュシャ編を見たらイントロの使いまわしにコケた。それくらい別個のを用意しようよー。
本文はロートレックとミュシャの対比、同じテーマに対してロートレックはこう、ミュシャはこう、みたいな構成だったけど、DVDでは特に比較してるところはなくて、それぞれの画業を時系列に紹介してくみたいな流れ。サロンデサンのところでお互いの名前が出てくるけど、それ以外では特に接点もなかったのか、言及はなし。
この本を見てて気付いたんだけど、1900年ってのはどちらにとっても区切りの年だったのかなーと思う。ロートレックは1901年に死亡しちゃうし、ミュシャはパリを離れて祖国のための活動に方向転換してる。
あと、ミュシャってやっぱり象徴主義の人だよなあと思った。ゴーギャンやロダンと親しかったってのは知りつつも特に意識したことがなかったけど、どっちも象徴主義の人だよ。ゴーギャンやナビ派なんかが使ったクロワニズムもそれほど濃くはないけどミュシャの絵に使われてるし。ロートレックも輪郭線だけ見ると近いのか。ロートレックに象徴主義的な面があるのかどうかは知らないけど、ミュシャは精神的には十分そっち系だよね。ポスターだけ見てるとあんまりわかんないけど、挿絵とかパステル画とか、後期の油彩画も多少そういう側面があるんではないかと。この辺、突っ込んで研究してる人いないのかな。少し触れてる文章は読んだことあるんだけど、象徴主義全体の流れと絡めてる文章があったかどうかは憶えてない…うちにある本をちゃんと読めば言及してる人がいるんだろうか。(ちゃんと読め、と自分に突っ込んでおく)
![]() | ロートレックとミュシャ ~世紀末パリのダンディズム~ 藤 ひさし 高草 茂 ランダムハウス講談社 2008-03-20 by G-Tools |
ネットで情報を見たとき、ページ数の割に値段高いし、表紙画像の雰囲気から子供向けの絵本みたいなやつかな?と思った。んで、本屋で実物を見て、だいたい想像は当たってたかなと思ったけど、子供向けと言っても対象年齢は中学生くらいかな。ちょっとびっくりしたのはDVD付きだったこと。高いのはこいつのせいか…
著者が映像作家とか書いてあるからロートレックやミュシャの絵を使ったインスタレーションかと思ったら、普通に作家紹介ビデオでした。各20分くらいずつ。美術館で流れてそうだ。
ロートレック編を見て日本の影響をことさらに強調してるなあと思った。いつも思うんだけど、こういう日本の影響って言われてもあんまりぴんとこないのは私が日本人だからなのか現代人だからなのか。それ以前の西洋にはなかった表現らしいんだけど、その辺の感覚がないんだよね。当時の人には目新しかったのかもしれないけど、そこに斬新さを感じられない。普通じゃんと思ってしまう。もっとその時代や過去の西洋美術を知らないと実感できないのかも。続けてミュシャ編を見たらイントロの使いまわしにコケた。それくらい別個のを用意しようよー。
本文はロートレックとミュシャの対比、同じテーマに対してロートレックはこう、ミュシャはこう、みたいな構成だったけど、DVDでは特に比較してるところはなくて、それぞれの画業を時系列に紹介してくみたいな流れ。サロンデサンのところでお互いの名前が出てくるけど、それ以外では特に接点もなかったのか、言及はなし。
この本を見てて気付いたんだけど、1900年ってのはどちらにとっても区切りの年だったのかなーと思う。ロートレックは1901年に死亡しちゃうし、ミュシャはパリを離れて祖国のための活動に方向転換してる。
あと、ミュシャってやっぱり象徴主義の人だよなあと思った。ゴーギャンやロダンと親しかったってのは知りつつも特に意識したことがなかったけど、どっちも象徴主義の人だよ。ゴーギャンやナビ派なんかが使ったクロワニズムもそれほど濃くはないけどミュシャの絵に使われてるし。ロートレックも輪郭線だけ見ると近いのか。ロートレックに象徴主義的な面があるのかどうかは知らないけど、ミュシャは精神的には十分そっち系だよね。ポスターだけ見てるとあんまりわかんないけど、挿絵とかパステル画とか、後期の油彩画も多少そういう側面があるんではないかと。この辺、突っ込んで研究してる人いないのかな。少し触れてる文章は読んだことあるんだけど、象徴主義全体の流れと絡めてる文章があったかどうかは憶えてない…うちにある本をちゃんと読めば言及してる人がいるんだろうか。(ちゃんと読め、と自分に突っ込んでおく)
KH生 | 2008年03月27日(木) 05:06 | URL | コメント編集
>KH生さん
そうです、買ったんです。って、そういえば買ったことがわかりにくい文章でしたね(^^;)
ミュシャの本は問答無用で「買い」ですから。
DVD付きというのには驚きました。
ミュシャの絵が出てくる部分は綺麗ですが、内容的には及第点って感じです。
掲示板で教えていただいた版画芸術もチェックしたいんですが、
置いていそうな本屋になかなか行けなくて…
そうです、買ったんです。って、そういえば買ったことがわかりにくい文章でしたね(^^;)
ミュシャの本は問答無用で「買い」ですから。
DVD付きというのには驚きました。
ミュシャの絵が出てくる部分は綺麗ですが、内容的には及第点って感じです。
掲示板で教えていただいた版画芸術もチェックしたいんですが、
置いていそうな本屋になかなか行けなくて…
記事にはミュシャについてはほとんどふれていませんし、載っている絵も夢想とJOBだけですから、IRAさんのチェックは必要ないかも。
ところでIRAさんのミュシャチェックは驚くほどのものがありますね。
例のレゾネを購入するところなど行動力は恐れ入ります^^;
ところでIRAさんのミュシャチェックは驚くほどのものがありますね。
例のレゾネを購入するところなど行動力は恐れ入ります^^;
KH生 | 2008年04月05日(土) 01:33 | URL | コメント編集
版画芸術はネットで表紙だけ見て、ミュシャの絵が使われてるのを見ました。内容は大したことないんですか?それは残念…
えー、私には高度なミュシャセンサー(笑)が内蔵されてますから。
レゾネはたまたま、運がよかっただけですよ。今でも探せばあるにはあるんですけど、到底手が出ない(出したくない)価格でしか見かけないですからね。
えー、私には高度なミュシャセンサー(笑)が内蔵されてますから。
レゾネはたまたま、運がよかっただけですよ。今でも探せばあるにはあるんですけど、到底手が出ない(出したくない)価格でしか見かけないですからね。
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