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2008'04.09 (Wed)

松園と美人画の世界

大丸ミュージアム神戸で開催中の「近代日本画にみる麗しき女性たち 松園と美人画の世界」を見てきた。
30点くらいの松園作品と、40点くらいのその他色々な画家の作品が展示されてた。
美人画といえば「東の清方、西の松園」と呼ばれてたんだっけ?今年の初めに京都で清方の展覧会を見てるので、なんとなく思い出しつつ見ていた。あのときは清方もよかったけど一緒に展示されてた鰭崎英朋がよかったんだよなあ。
京都や神戸の美術館他、色んなところから作品を集めてきていて力が入ってるなーという印象。基本的には「麗しい美女」がほとんどなんだけど、ときどき異色な女性画もあったり。
以前から明治~大正の美人画って好きなんだけど、今回は特に大正時代に興味を持った。以前「大正シック」という展覧会を見に行って大正時代って面白いなと思ったんだけど、今回はまたちょっと違う大正時代の顔を見た。大正デカダンスって言葉が解説の中にあって、その時代の絵をもっとたくさん見たいなあと。明治の浪漫主義とか昭和初期のモダンな雰囲気もいいけど、退廃の香りとかちょっと怪しげな世界がまだまだあるはずだ!
でもそういうのは本格的な画壇じゃなくてもっと庶民よりの挿絵とかの世界の方が色々ありそうだよなあ。やっぱりもっと文学系を攻めないとダメなのかしら。日本文学には疎いからなあ。
展示の後半にあった北野恒富、島成園、甲斐庄楠音、岡本神草がその系統か。寺島紫明にもちょっと怪しげなのがあった。甲斐庄のことは1年位前に西宮大谷で初めて知ったけど今回も周囲から浮いてたなあ。松園作品の中にも少し危険な香りのするものがあるみたいなんだけど、今回展示されてたのは割とおとなしめだったかな。
松園を中心にというから同時期の作品ばかりかと思ったらそうでもなくて、一番新しいもので昭和50年頃のものがあった。昭和も戦後になると松園みたいな雰囲気の美人画じゃなくて、新しい日本画を目指していろいろやってるんだろうなーというのが増えてくる。今回はその中にはあんまり好みの作品はなかったかなあ。時代は忘れたけど守屋多々志はよかった。洋装だったので日本画って感じじゃないけど。
松園の絵の中では綺麗な桜色の着物を着た少女の絵がかわいかったなー。その絵に限らず着物の柄とか色とかほんとにかわいいよねー。あと、額縁に入ってた絵で、生え際とか髪の毛の描き方がすごい!と思ったのがあった。それから、ほとんどそっくりな構図で微妙に違う絵があったり。傘を持ってる女性を中心に3人の女性が描かれている掛軸で、傘が閉じ気味のものと開いているもの。傘の開き具合に合わせるかのように女性の表情が違っていておもしろかった。
この手の展覧会も何度か行くうちに所蔵美術館の名前を憶えてくる。山種とか西宮大谷、京都市美、京都国立近美、福富太郎コレクション、培広庵コレクションなど。多分前にも見てる絵はあったと思う。どことも書いてないのは個人蔵なんだろうか。
展覧会はこの後、茨城に巡回するらしい。図録に載ってて展示されてない作品が幾つかあって残念だったけど、大丸での期間は短いので展示替えはなさそうだし、茨城で展示されるのかな。
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