2017年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2008'11.26 (Wed)

都市の表象と心象

ブリヂストン美術館で開催中の「都市の表象と心象」を見てきた。企画展ってことだけど、ボリューム的には常設展示の方が多い。
19世紀のパリを描いた作品(主に版画)を展示していたんだけど、いつの時代も変化を歓迎する人もあれば嘆く人もあるってことだろうか。パリの街は19世紀の中ごろに大改造されるわけですが、それに対する風刺画だとか、懐古趣味に走る人が出てきたりとか、当時の人たちの思いが伝わってきてなかなか興味深かった。ただ、ユーモアにあふれた風刺画とか戯画が少なめだったのは残念かなあ。まあ本テーマのことを考えたらそんなもんなんだろうけど。ともかく、美術史的にどうこうというんじゃなくて、時代の空気を伝える存在としての絵っていうのも面白いよね。
そんな中、最後に幻想的な作品が集められていた。ここが一番好きだわー。などとさっきの発言に反するようなことを思ってたのは秘密。いや、これもひとつの時代を空気を表現してる作品なんだけど。とにかくブレスダンがあったのがうれしくって。この人の版画って何をどうしたらこうなるのかってくらい細密だよな。エッチングでもすごいのに、リトグラフでやってたものもあるなんて、もう言葉がありません。描かれてるモチーフもおもしろいし。一歩間違うとかなり気持ち悪くなりそうなんだけど、ユーモアを感じる。
この美術館へは過去に何度か来てるので常設展示は見たことがある絵も多いんだけど、もともといいものをたくさん持ってる上に入れ替えもよくされてるので飽きることはない。今回は新たな出会いというのはなかったけど、藤島武二の「黒扇」に再会できてうれしかった。やっぱりいいよなあ。この絵は大好き。図書コーナーに過去の武二展の図録があって読んでたら、武二本人もいたくこの絵が気に入ってたそうで、晩年、病に臥せりつつも手元にこの絵を置いてしょっちゅう眺めていたんだとか書いてあった。他にも武二の人となりに関する文章が面白くてついつい読んでしまった。武二って美術史上では重要な人だしもちろんその世界では有名なんだろうけど、現在の一般大衆にとって有名なんだかそうでもないのか微妙に謎。実際のところどうなんでしょ?そもそも日本の洋画家ってものが微妙な扱われ方をしてる気もするけど。波乱の人生!みたいなのがあんまりないからかな?
話は遡ってブリヂストン美術館にたどり着くまでの経緯を軽く。そもそも最初は計画に入っていなかったこの展覧会。庭園美術館と同じく事前チェックのときに一応目には入っていて、位置と時間の関係で余裕があったら寄ってもいいかもねくらいの気持ちでいた。東京駅から近いし遅くまで開いてるから寄りやすいしね。でもすっかり忘れてて、これも現代美術館か庭園美術館かどっちかの館内でポスターを見て思い出した。
そういえばよその展覧会のチラシを見ていたら、ドイツポスター展が関東方面に巡回するんだね。今やってるのかこれからなのか具体的な場所も忘れたけど。京都で見たのはだいぶ前のことだよなあ。
あと、庭園美術館では今度ポワレとフォルチュニィ展をやるらしい。ファッション美術館でやってたやつだ。あの会場ではどんな風に展示されるんだろうなあ。ちょっと興味があるわ。
関連記事

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Edit |  00:22 |  アート  |  TB(0)  |  CM(0)   このページの上へ

Comment

コメントを投稿する


管理者だけに表示

このページの上へ

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
アクセス解析