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2009'11.24 (Tue)

ロートレック・コネクション

東急Bunkamuraで開催中のロートレック・コネクション展に行ってきた。
Bunkamuraへ行くのは初めて。名前はずっと前から知ってるんだけどね。昔ミュシャ展をここでやってなかったっけ?アールヌーヴォー系の展示が多いような印象がある。
金曜と土曜は夜間開館ということで、金曜の夜6時ごろに到着。9時まで開いてるから時間はたっぷり。
この展覧会は「ロートレック展」というにはロートレック率は低い。テーマは「コネクション」であって、ロートレックの生涯を辿りながらそれぞれの時代に接点のあった人たちを紹介して、結果的にロートレックの芸術性みたいなものを知るというような感じの展覧会です。
私はロートレックのファンというわけでもないんだけど、昔から日本では人気あるよね?ミュシャと同じ時代に同じ分野で活躍してるけど、ミュシャとは全然違うなーというのが私のロートレック観。ファンじゃないと言いつつ伝記映画を見てたりするんだけど…。「赤い風車」は面白いよ。「ムーランルージュ」にもロートレックもどきが出てくるよ。他に何かあったっけ…
展覧会はまず少年時代に先生について絵を習ってた頃から始まります。師匠の絵と、それに影響を受けているだろうロートレックの絵が並んでてなかなか面白い。画塾で知り合った画家たちの絵も並んでた。ここにあったアンクタンという人の描いた女性の肖像画がかわいかった。ゴーギャンやエミール・ベルナールとか、ナビ派の面々と仲良かったんだなあ。
また会ったわね、という感じで以前見たことある絵と再会したり。岐阜県立美術館とか島根県立美術館とかひろしま美術館の所蔵品があって、ひろしまは行ったことないけどここの所蔵品を中心とした印象派系の展覧会に行ったことあるし、岐阜と島根は行ったことあるし、なるほど美術館のカラーにぴったりな絵だなーと、なんでそれを所蔵してるのか納得できる作品で面白いなあと思った。ポスターになるとおなじみ川崎市民ミュージアムも出てくる。聖徳大学ってとこも目に付いた。「カフェ・コンセール」の連作版画は兵庫県立美術館なのか。京都工芸繊維大学もあったし町田の美術館もあったしサントリーミュージアム天保山もあったし、版画系の展覧会ではおなじみの面々だわ、なんてところを見る楽しみもある。
サントリーミュージアム天保山は来年休館だけどコレクションはどうなるんだろうなあ。サントリー美術館に吸収されてしまうんだろうか。でもサントリー美術館は日本美術が得意な美術館だよね?天保山とは全然カラーが違うのに、いったいどうするつもりなんだろ。今後も天保山コレクションを見る機会が減らなければいいんだけど。なんてことも考えてみたり。
そんなローカルネタを脳内で展開しつつ、話を展覧会の内容に戻すと、ロートレックはナビ派だとか象徴主義だとかの先鋭と親しくしつつも結局その世界に深入りすることなくわが道を進むわけです。ってことで、舞台はモンマルトルへ。
ここからはポスターや挿絵がてんこ盛り。ロートレックの絵は見飽きるほど見てるわけですが、他の人が同じ題材で描いた絵と並んでたり、文脈が紹介されていたりして、改めてロートレックが辿ってきた道を確認しながら見ると、なるほどねーという感じでなかなか楽しかった。
ロートレックにとっては人物を描くことが一番重要だったのかなあ。それもドガみたいに無機質な対象としてではなく、その人の個性だとか本質的な部分を描き出すことに長けていたのかなと。ポスターでは大胆な構図が取り沙汰されるけど、それはもちろん大事だけど、それよりもそこに描かれている人物に注目すると今まで見えなかった何かが見えるような気がした。こういうことって過去の展覧会等の解説なんかにも書いてあったかもしれないけど、今回は特にその部分が自分の中で納得できた感じがする。ロートレックが人物に向ける視線みたいなのは晩年までずっと一貫してるんだなと思ったり。
会場内に図録が置いてあったので読んできた。図録で読んだこととキャプションで読んだこととどれがどれだったか記憶がごっちゃになってるけど…。今回は図録を買う余裕がなくて(無駄に荷物を増やしたくなかったし、それを度外視するほど欲しいと思わなかったので)手元にないのが残念。ボナールとは仲良かったんだよね。リトグラフに手を染めるきっかけもボナールみたいだし。最初の方に出てきたアンクタンとはその後もずっと付き合いがあったみたい。ヴュイヤールとミシアの話が興味深かった。
なんだか感想が散漫だけど、楽しかったことは確かです。
ミュシャの絵も展示されてたけど、ミュシャとロートレックはどんな付き合いだったんだろうなあ。狭い世界で同時代に生きていたら接点はあったんだろうけど具体的な交流ってよく知らない。ミュシャは3点あったけど、ジスモンダはあんまりキレイなのって残ってないのかな。地の色が黄ばんでるような感じ。でも状態はいい方かな。ジョブとサロンデサンはキレイだった。金色インクに照明を反射させて見るために身をかがめて鑑賞するのはお約束です。
展示されていた作品は今まで見たことある作品が多かったんだけど、「ロートレックと他者との関わり」という観点で見るとまた違った見え方がしたりして、似たような展覧会をリピートして見るうちにわかってくることもあるんだなあと思ったり。ときどき飽きることもあるけどたまにこういう面白い視点の展覧会があるからやめられない。他の時代やジャンルにも手を広げたい気持ちはあるんだけど、なかなかそこまで手が回らない。そして懲りずにまた似たような展覧会に行くのであった。
売店ではカレンダーを購入。ロートレック以外の絵も入ってるコネクションなカレンダーです。ロートレック展グッズ以外にいろんなミュージアムグッズが置いてあるショップもあって、関連書籍で面白そうなのないかなーと思ったけど、今ここで買わなくちゃ!というのがなくて何も買わず。ミュシャのチェコ製カレンダーでポスターつきというのが売ってて買いかけたけどやっぱりやめた。何も買わなかったけど見てるのが楽しいショップでした。
ここで既に時間は夜の8時半。9時まで開いてるからまだ余裕はあったけど随分長居しちゃったなーと思いつつ会場を出ると同じフロアにレストランを挟んで本屋さんらしきものが見えた。せっかくだから覗いていくか…と思ったら、このお店がすごくてですねー。アート系の本専門店なのかな?面積は狭いけどマニアックな本がびっしり。あと30分か…と思いつつざっと棚を眺めていったらミュシャ発見。でも持ってるやつだなー。あ、ラリックの本が面白そう、これ買おうかな、と思いながら次の棚に進んだら、先日紹介したウィーンのミュシャ展の図録が表紙を見せる形で棚に置いてあったわけです。これは!!!と一気にテンションが上がって手に取ってみたらスラブ叙事詩のクローズアップ図版とかが目に入って、それ以外ろくすっぽ確認せずに自分の中で購入決定。まだ見てない店内をざっとチェックした後おもむろにレジへ持って行きましたとさ。
レジでこれくださいーと言いながら頭の中で今後のスケジュールが駆け巡って、これを持って帰るのは厳しいよなあ…そうだ、送ってもらえるかな?と思いついて、店員さんに確認して宅配便で送ってもらうことに。手続きを済ませてホテルへ向かいました。
ってことで、この時点でその本がウィーンの展覧会の図録ってことはわかってなかったりして。フランス語で書かれてることすら見てなかった。どんな衝動買いだ。ただ、英語じゃないっぽいことだけは認識してたかな。帰宅後に届いた本を読んでほくほくしてます。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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