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2010'06.09 (Wed)

スラヴ叙事詩の未来はどっちだ?

*注意*以下の文章は英語またはチェコ語で書かれた記事を一個人が適当に翻訳・読解したものです。私の解釈が間違っている可能性もあるので鵜呑みにはしないように。
*追記*新しい情報が見つかったら速報としてツイッター(http://twitter.com/muchaholic)で紹介します。ある程度情報がまとまってからでないとブログには書かないかもしれないので、最新情報が知りたい人はツイッターをチェックしてください。

プラハ市とミュシャ財団(ジョン・ミュシャおよびミュシャの遺族)との間で何年も前からスラヴ叙事詩をプラハに展示するのしないのでゴタゴタしてるみたいなんだけど(過去記事参照→その1その2)、ついに今年の6月末でモラフスキークルムロフ城への貸与契約の期限が切れて、ミュシャ生誕150年記念に合わせて秋にはプラハで展示するぞ!みたいな動きが本格化してるらしい、というニュースをキャッチしたのが約1ヶ月前。
でもまだ不確定要素があるようで…
http://www.praguepost.com/news/4326-alphonse-muchas-grandson-fights-for-artists-legacy.html
http://www.e15.cz/relax/kultura/john-mucha-slovanska-epopej-ma-byt-v-praze-do-roku-2015

今年のはじめ頃に情報を検索したときは、いつまでたってもプラハ市内にスラヴ叙事詩展示施設が建設されないのに財団側がしびれを切らして、プラハ市に対して契約違反ということで作品の譲渡を撤回して、違う都市と話し合いをしようと考えてるとか個人スポンサーを見つけたとかってことが話題になってた。(そもそもミュシャがプラハ市にスラヴ叙事詩を寄贈したときには条件としてプラハ市内で全作品を一堂に展示することだったらしい。財団はそのための専用施設を建設することが条件だとも主張している。それに対してプラハ市は専用施設建設までは条件に含まれていないと主張)
http://www.tyden.cz/rubriky/kultura/vytvarne-umeni/mucha-na-vystavbu-pavilonu-pro-epopej-mam-investora_157773.html
http://znojemsky.denik.cz/kultura_region/slovanska-epopej-miri-mezi-narodni-pamatky20100211.html
その後、日本から貸し出しオファーがあったけど蹴ったという話がニュースになってた。おまけで現在の展示場所モラフスキークルムロフ城は建物の傷みが激しくて展示に適していないという話題もあったり。
http://praguemonitor.com/2010/04/21/prague-not-lend-muchas-cycle-japan
http://aktualne.centrum.cz/kultura/umeni/clanek.phtml?id=666313

そして現在、どうなってるかというと…
http://tn.nova.cz/zpravy/domaci/muchova-rodina-je-proti-presunu-slovanske-epopeje-na-vystaviste.html
・結局モラフスキー~との契約は延長?
・秋のプラハ展示は一時的なもの
・ミュシャの遺族に相談もなく大事な話が決められてしまったのでミュシャ側が裁判を起こした?
・安易に絵をあちこちに移動させるなということが訴えのポイント?

ちなみにモラフスキークルムロフへの作品貸与契約については過去何度も期限切れを迎えては延長を繰り返してるらしく、今回も予想はされたこと。
先に触れた日本が借りたいと言ってきた件をもう少し詳しく説明すると、NHKプロモーション(たぶん)が、スラヴ叙事詩全20作を日本のどこかで展示したいから貸してくれとプラハ市に申し入れたらしい。見返りとして輸送・梱包にかかる費用は全部持つし修復費用も出すからと言ってきたとか。その展示場所が東京のnational arts centerとあって、これがどこを指すのかは謎だけど、もしかしたら国立新美術館のことかなあ?結果的にその申し出は断られちゃうわけだけど。
その貸し出しに関してジョンさんが反対声明を出していて、一度その手のオファーに応じてしまうと他の国からもオファーがきて貸し出さざるを得なくなって延々と巡業し続けることになってしまうかもしれない、移動中に絵が損傷してしまう可能性もあるし、国の宝ともいうべき作品はチェコ国内にあるべきだ。というようなことを言ってた。

で、今回の裁判(たぶん)のポイントが遺族に断りもなく大事な決断(=大掛かりな作品の移動)をするなということであれば、ある程度は理解できるかなー。大作だし長いことあまりよろしくない環境で保存されてきたみたいだから傷みもあるみたいだし、安易に移動を繰り返すのは絵によくないよね。財団としては次に大掛かりな移動をするのは安住の地が見つかったときであるべきだという意見みたい。今年の秋にプラハで展示されてもまた数ヵ月後にはモラフスキー~に戻ることになるんじゃ絵にも負担がかかるし、プラハ市よさっさと専用施設建設に動きやがれ!というプレッシャーをかけたいってことだろうか。(かなり乱暴な解釈だ・笑)
http://www.tyden.cz/rubriky/kultura/vytvarne-umeni/john-mucha-budeme-se-s-prahou-soudit_171556.html
ミュシャ財団としてはこんなビジョンを持ってるという記事もあった。
http://www.tyden.cz/rubriky/kultura/vytvarne-umeni/muchova-vize-pavilonu-pro-slovanskou-epopej_171582.html

そもそも私がスラヴ叙事詩の行方を調べてみようと思ったのは、去年の秋に出た「ユリイカ」ミュシャ特集号でさもスラヴ叙事詩がプラハに移設される直前!みたいなことを書いてた人がいたからなんだけど、意外な展開にびっくり。まさか日本絡みでそんなことになってたとは。
スラヴ叙事詩全作品が日本で展示されたかもしれない…というミュシャファンにとっては垂涎の機会が失われてしまったのは残念だけど、結局断られちゃった理由はよくわからないんだよね。私が読み取れてないだけかも知れないけど…。決定権は財団ではなくプラハ市側が持っているらしいので、上で財団側が主張している理由がそのまま当てはまるかは不明。秋のプラハでの展示計画と時期がかぶってたんだろうか?どっちにしろ過ぎた話なのでどうでもいいか。ともかく、スラヴ叙事詩に平穏な未来が訪れますように。

ってことでこのネタをずっと暖めてきたけど次の情報を待っててもきりがないのでとりあえずアップ。また近いうちに動きがありそうだけど、それに関しては大きな動きならあらためて取り上げるかも。または気が向いたらツイッターの方で簡単に紹介するかも。
他にも参考にした記事はあるんだけど整理し切れてないのでとりあえず適当に列挙しときます。

【More・・・】

ちなみにチェコ語の記事はすべてGoogle翻訳で英語化して読んだ。チェコ語なんて読めるわけないし、機械翻訳で日本語化すると却って読みにくいし、いったん英語というクッションを入れて読むと比較的読みやすい、ということに最近気づいた。
4月末~5月頭くらいの記事
http://hn.ihned.cz/c1-42749000-praha-japonsku-muchu-nepujci
http://www.rozhlas.cz/zpravy/regiony/_zprava/722433
http://aktualne.centrum.cz/kultura/umeni/clanek.phtml?id=666313
http://bydleni.idnes.cz/architekti-chteji-muchovu-epopej-vystavit-v-podzemi-pod-vitkovem-1cw-/architektura.asp?c=A100420_110146_architektura_web
http://znojemsky.denik.cz/kultura_region/epopej-naposledy-v-moravskem-krumlove20100513.html
http://www.ct24.cz/regionalni/brno/87543-prazsti-radni-rozhodli-o-osudu-slovanske-epopeje/
最近の記事
http://www.rozhlas.cz/zpravy/kauzy/_zprava/742925
http://aktualne.centrum.cz/domaci/soudy-a-pravo/clanek.phtml?id=670154
http://www.rozhlas.cz/zpravy/spolecnost/_zprava/743144
http://znojemsky.denik.cz/zlociny-a-soudy/o-muchove-epopeji-bude-rozhodovat-soud20100607.html
http://praguemonitor.com/2010/06/08/mucha-family-wants-prevent-slav-epic-moving-prague
http://www.parlamentnilisty.cz/arena/politici-volicum/167444.aspx
http://www.mediafax.cz/kultura/3051976-Muchova-rodina-nechce-stehovani-Slovanske-epopeje-obraci-se-na-soud
http://www.ceskenoviny.cz/zpravy/muchova-rodina-chce-zabranit-stehovani-slovanske-epopeje/487714
http://www3.halonoviny.cz/articles/view/202919
http://www.metro.cz/domov/2394-muchova-rodina-je-proti-prestehovani-epopeje
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テーマ : 雑記 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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Comment

●プラハでの常設はまだまだ先のようですね

こんばんは。
去年の夏、モラフスキー・クルムロフに行って来た者です。
確かに、モラフスキー・クルムロフ城、荒れています。主塔の窓は割れっ放し、壁も階段も年季が入っています。冬に公開出来ない理由はそこにあるのかも…と思った位です。(冬は巻かれて保存されているようです。)
プラハでの展示場所の話は二転三転しているようですが、作品のためにも早く安住の地を用意して欲しいです。

「スラヴ叙事詩」の東京での20点一挙公開という計画があったとは。
図録や絵葉書では知っていた作品ですが、直に観ないと巨大カンバスに詰め込まれた膨大な情報を読み解く事が出来ないと感じました。(実はちょっとしたエラーも見つけてしまったのですが、大都市で展示されると、それも白日の下に晒される事になるのかも。)日本にはミュシャファンが多いし、アール・ヌーヴォーのミュシャしか知らない人にも観て欲しかったと思う気持ち半分、作品のテーマを考えると、カネにモノを言わせたと誤解されかねない面もあり、断られてよかったという気持ち半分で複雑です。

話は変わりますが、今日、三鷹に行って来ました。
ミュシャのキャリアがバランス良く提示されているラインナップだと思います。個人的にはプラハの市長ホールの原画と聖ヴィート大聖堂のステンドグラスの没プラン画や、ソコル祭での演劇のコンセプト画などが観られて嬉しかったです。
kodakima | 2010年06月11日(金) 00:22 | URL | コメント編集

●現地情報ありがとうございます

こんにちは。現地情報ありがとうございます。
以前ミュシャ研究をしてる方の講演(のようなもの)を聞きにいったときに、絵の上の方が折られた状態に見えたとか、画面全体を視野におさめようと思っても後ろに下がれないくらいしかスペースがないとかいう話は聞いてたんですが、お城の状態は想像以上にひどいみたいですね…
展示場所はこの際もうどこでもいいので、とにかくもう少しマシな環境に置いて欲しいですね。ブルノは一応ミュシャの生地に近いところだし現地の人にとっては一応観光資源にもなってるみたいですし、環境改善さえしてもらえればこのままそこに置いといてもらってもいいかも?(このブログを書いた後でこんな記事を発見しました。まあ損得勘定も働いてるのかもですが、今まで守ってもらったんだからそれなりに報いないと…ってことはあるのかも?http://www3.halonoviny.cz/articles/view/203035

日本での展覧会の話はびっくりですね。最初は1枚か2枚借りるくらいなのかと思ったんですが、どうも全作借りるつもりだったらしいと読んでさすがにやりすぎだろう…と私も思いました(^^;)

三鷹へ行かれたんですねー。結構いい感じの展示のようで嬉しいです。私も行きたいと思いつつもう6月も半ば…。泊りがけで行くにはちょっと予定が空かなくていっそ日帰りで行くべきか悩みます。
Ira | 2010年06月13日(日) 00:31 | URL | コメント編集

●スラヴ叙事詩の2010年9月の展示場所は??

こんにちは。はじめまして。
今年の9月中旬に念願のチェコ旅行を計画しています。
目的の一つにミュシャのスラヴ叙事詩を見に行く!を掲げているので、
ネットで情報を収集しておりIraさんのブログにたどり着きました。

スラヴ叙事詩を見るのは学生時代からの目標の一つでやっと叶うと思っていたのに
ネットで検索しているとなんだか移転のごたごたがややこしそうで本当に見れるのかとても不安です・・・。
Iraさんの記事を拝見すると2010年9月はモラフスキークルムロフで見れるということなんでしょうか。。。それともプラハに展示させているのでしょうか。

やはり明確な答えを得るにはモラフスキークロムロフに問い合わせをするしかないんでしょうかね。英語にまったく自信がないのでためらっていたのですが。
また動きがありそうならブログ覗かせてもらいます。
ヤコ | 2010年06月13日(日) 15:42 | URL | コメント編集

●現時点では不明としか

ヤコさん、こんにちは。チェコへ行くご予定があるんですか。
スラヴ叙事詩…どうなるんでしょうねえ。
私がGoogle翻訳の力を借りながら適当な英語力を振り絞って読んだ限りでは、
現時点ではどうなるか不明としか言いようがありません。
プラハ市としては秋(9月ごろ)からしばらくプラハで展示したい、
ミュシャ財団は反対している、という状況なのですが、
もしプラハ市の意向通りに進んだとしても9月中旬って微妙ですね。
そうならなかったらその時期モラフスキー~に展示されてるのか…それも謎。
なんせチェコ語の情報を英語に翻訳したものを読んでるので
一応だいたい合ってるつもりですが間違ってる可能性もあるので、
確実なのは現地に問い合わせることなんでしょうね。
また動きがあれば取り上げるつもりですので、
よかったらこのブログまたはツイッターをチェックしてくださいね。
プラハなのかモラスフスキー~なのかはともかく、
少なくともどこかに展示されている状態だといいのですが…
無事スラヴ叙事詩が見られるといいですね。
Ira | 2010年06月14日(月) 00:42 | URL | コメント編集

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