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2010'10.30 (Sat)

京都日本画の誕生

実は3~4週間前にマンレイ展に行ってきたんだけど、あまりに時間がなくて展示をざーっと眺めて終わってしまったのでろくな感想が書けそうになくて放置してました(余裕のあるときに行かない自分が悪い)。もういいや、諦める。
で、これも1週間くらい前の話になるけど、小雨の降る中、京都へお出かけ。京都市美術館の展覧会みっつと美術館えきKYOTOの展覧会を見てきた。
まずは「京都日本画の誕生-巨匠たちの挑戦」から。京都市立芸術大学創立130周年記念展らしい。展示されてたのは江戸末期から昭和初期くらいまでかな?あまり予備知識もなく行ってきたんだけど、なかなか豪勢だった。丸山応挙!竹内栖鳳!って感じで色々と楽しいものが。この辺のものを見るのは久々かなー。今年の夏場は展覧会めぐりサボってたし…。やはり大正時代の日本画はいいと再認識したり。
入江波光の「降魔」を見て、西洋絵画でも似たようなモチーフあるよなあと思った。このあと見に行ったブリューゲルにもあったけど(聖アントニウスの誘惑)、たとえばミュシャの「主の祈り」にも化け物うようよな絵があったし。ちなみに「降魔」は仏教系のモチーフ。バックストーリーは全然違うのかも知れないけどどこか似ているところが面白い。
甲斐庄も久しぶりに見たけど今回は意外と普通に綺麗に見えたな。おとなしめの作品だったから?どろどろ系といえば岡本神草も。京都国立近美でおなじみの3人の舞妓さんのアレとか。口紅塗ってるやつも前に見たことあったっけな?梶原緋佐子もあった。
豹とか虎とかライオンとかを見るとつい猫を見る目線に…。小動物もいいよね。画面の隅に見つけて喜ぶ私。まんなかにどーんといてもいいよ。漢字が読めない鳥の絵(習作っぽかった)の羽根の一枚一枚まできっちり描いてるところがすごいなーと思った。
美人画もいいよね。どの絵だっけか、絞りの模様がちょっとエンボスっぽく塗ってあって面白いと思った(高島屋展の方だったかも)。ピアノはいつ見てもかわいい。ベッドに横たわる女性(タイトルが読めない漢字だった)を見て、ふと別の絵のことを思い出した。たしか大正期の絵の展覧会(ハワイの美術館所蔵品展だったような)で見たやつだと思うんだけど、あれは綺麗だったなー。あっちはソファーだっけ?忘れた。上村松園は虹を見る様子がかわいかった。
村上華岳は兵庫県美でよく見るのでなんとなく親近感が…。菊池契月は以前大阪で見た絵がよかったなー。心斎橋の大阪市立近代美術館(仮称)準備室で。一本の線の裏にある試行錯誤に想いを馳せる。土田麦僊のチラシの表にも使われてた絵はかわいかったけど、この人の名前を見るとつい甲斐庄との確執を思い出してしまってダメだ。
一応昭和の日本画もあったけど、手術室だっけ?忘れたけど場面が現代風(あくまでその時代にとっては)だったりすると、なんだか妙な感じ。日本画はどうあるべきかって難しいけど、時代の風俗を映すものであれば現代的なモチーフを採用することになるんだろうなあ。風景画ならありなのかなーと思うけど。あとイラストレーションとの違いが感じにくくなってくるのも現代の問題かも。現代アートまで行っちゃうと日本画なのか何なのかわかんないし、そもそも現代における日本画って何なんだろう…。私がよく知らないだけかもしれないけど。でも、日本画、特に人物画を見ていていいなーと思うのは着物の華やかさだったりするし、洋服でも昔の(今で言う)レトロモダンな感じはいいけれど、現代の服装が日本画になるところは想像できない。もともと日本の美術ってものがそうなんだと思うけど工芸との違いがわかりにくかったりするし、職人芸とアーティスティックな表現って?とか、考え始めるときりがないなあ。
個別の絵の感想とは別に博覧会が果たした役割とか、美術学校のこととか、周辺知識も多少は意識しないと。博覧会って万博については何度か関連する展覧会を見たけど、国内向けの博覧会(今回紹介されてたのは確かそうだったかと)のことはあまり知らないかも。私の趣味って西洋と日本との関わりみたいなところに偏りがちだからなあ。
そもそも日本画という概念ができたのも洋画なるものが外からやってきたからだし(ものすごく大雑把に書いてます)、日本における洋画と日本画の交差した部分にはかなり興味がある。以前お向かいの京都国立近美で「揺らぐ近代」がどうのってテーマの展覧会があって、そこでは日本画の技法で洋風な題材を扱ったり、洋画の技法で日本画的な表現をしてみたり、というのを見せていた。既にそういった交差が100年近く前に起こっていて、今更日本画と洋画を分けるのもナンセンスなのかもーと思ったり。
そういう意味で、今回の展覧会で「京都日本画」ってぶち上げたけど、それはあくまで過去のものでしかないのかなーと思ったり。技法的に受け継いでいれば日本画ってことになるんだろうか?図録も買わなかったので主催者の意図は知らない。現代の「京都日本画」とやらについては勉強不足なのでよくわからないけど、現在にどう繋がってるかは少し気になるかも。
まとまらないままにぐだぐだと感想を書いてみたけど、展覧会の意図とかはさておき、展示作品はじゅうぶん楽しめた。
そういえば美術館に入る前にバス停のところに人力車がいて、中に謎の着ぐるみ人形みたいなのがいて手を振ってたのを見たんだけど、あれって「口紅ちゃん」っていうキャラだったんだ。そんなのがいたのね。知らんかった…。だったら写真くらい撮っとけばよかったかな。(当日の様子がブログに…
思い出しついでに、お向かいの京都国立近美では「上村松園展」が始まるんだ。いいなー、でも来月京都まで行く暇あるかしら。文化博物館のカンテポンディとかなんとかいうやつも気になるけど、うーん、余裕があったらってことで。
長くなったので同じ日に見た他の展覧会の感想は別記事にします。
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