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2010'11.19 (Fri)

アール・ヌーヴォーとアール・デコのポスター展

先日まで堺市のアルフォンス・ミュシャ館で開催していた「アール・ヌーヴォーとアール・デコのポスター展」に行ってきた。
現在、堺市のミュシャコレクションは生誕150年記念展のため巡業中、ということで、ドイコレクションからミュシャ以外のポスター類を展示(ミュシャも少しだけあった)。近代ポスターの父、シェレから始まって、アールデコのポスターまで。展示数は約80点と控えめだけどなかなか楽しめた。
私は当然ミュシャが好きなんだけど、同時代のポスター画家もそれなりに好きで、でも個別のプロフィールまではなかなか知ることができなくて、それが少しでもわかるのは嬉しい。
グラッセとかドフールはミュシャに比べるとちょっと人物の造形がごつい。ちょっとラファエル前派に近いところがあるのかなあ。そういう美しさもあるのかなと思ったり。不思議の国のアリスのテニエルもそうだけど、一見怖いんだけど癖になる絵柄だ。
グラッセのカレンダーが12枚揃っていて感激。やっぱりこういうのはセットで見たいもの。しかし服装のどこかに星座マークがちりばめられているというのも可愛いんだか間抜けなんだか(笑)この人の全仕事も知りたいなあ。結構幅広い分野で活躍してたみたいなんだけど。確か日本のアールヌーヴォー展でこの人が作った装飾資料集みたいなのが展示されてたような。藤島武二ってよくミュシャの影響を取沙汰されるけどグラッセにも近いところがあるような。
ドフールは今回展示されてたのは比較的普通の絵だったかな。昔どこかの古書店か図書館で昔の展覧会のカタログを見たことがあるけど象徴主義でサイケな色使いが面白かった。この人は商業ポスターだけじゃなくて室内装飾画とかもやってたんだよね?アールヌーヴォー系の展覧会で見たような気がする。この人の描く人物はかっこいいんだよなあ。
ポールベルトンはミュシャっぽくもあり、もう少し優しい線で微妙な色調の絵を描く人。この人は印刷工程を自分で管理してその微妙な色調を出していたんだとか。実際に今まで見たことがある絵はだいたい色が薄くて褪せてるのか元々そうなのか判断に迷うところがあって、今もよくわからない。ただ色あせていたんだとしても、もともとそれほど濃い色合いは使ってなかったんだろうなとは思う。
スタンランの猫の絵はいつ見てもかわいい。そういえばスタンラン猫の傘を持ってたっけなあ。
最近よく買ってるアールヌーヴォーのカレンダーで見てた名前でルイスジョンリードの絵も展示されてて、彼がイギリス出身でフランスで学んでアメリカで活躍した人ということを知った。彼がアールヌーヴォーをアメリカに広めたということも。そして、この人が60年代サイケのインスピレーション?確かによく見ると色使いはそれっぽいところがあるかも。
同じ並びで雑誌の表紙や宣伝をまとめて展示。英語の文章ならある程度読めるのでぱっと目に付いたのを読んだら面白かった。「内容が盛りだくさんでたったの○円!」とか(貨幣単位は忘れた。1シリングだっけな?)当たり前だけど普通の広告なんだよなあと。
アールデコの三銃士という呼び名は初めて聞いたかも。聞いたことあったとしても記憶に残ってなかった。コラン、ルーポ、カルリュ、カッサンドル、ってカッサンドルしか知らないし。
アールヌーヴォーとアールデコの違いとして、アールヌーヴォーは商品によってもたらされる利便性や幸福感を見せているのに対してアールデコは商品そのものをクローズアップしてるとか、旅行だったらヌーヴォーが旅行先の行楽のイメージをあらわすのに対してデコは乗り物そのものを描くことでその便利さ高速さをあらわしてるというのがなるほどーと面白かった。ヌーヴォーはのんびりで暗示的、デコはスピーディーで即物的。時代を反映してるってことかな。時代のスピード感が増すにつれて広告はインパクト勝負になっていく、みたいな。
ちょっと前にテレビでポスター特集をやってて(新日曜美術館だっけ?忘れた…)そこでも似たようなことを言っていたような。でもそれが具体的に示されてなるほど納得。
(たぶん)デュパという人の絵があって肌の感じが陶器っぽいというところでフジタっぽいなーと思ったら、隣にフジタのポスターがあってびっくり。あらこんなところに…。こちらはもう少しすっとした線で描かれてたけど。
最後の方にはファッションプレートも。軽くファッション解説もあった。バルビエとかルパープとかいいよねえ。
てな感じで、全84点という数以上に楽しめた企画展でした。
さて、次の企画展は…。ミュシャの制作の秘密!これは面白そうだ。これは会期末ぎりぎりじゃなくて早めに行きたいな。
http://www.sakai-bunshin.com/mucha.php
そういえば全国巡業の生誕150年展はひとまず一段落。このあと2月までの間は出張してたコレクションは堺に戻ってくるんだろうか?
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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