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2011'03.01 (Tue)

フランスの光と香り

海の見える杜美術館で開催中の「フランスの光と香り」展に行ってきた。
展覧会のチラシにミュシャの絵が使われていて、実物を見たことがないものだったので、行けたらいいなと思ってて、思い切って行ってみることに。日帰りで。大阪から広島まで新幹線で1時間半なので東京日帰りよりはよっぽど楽だわ(比較対象が間違ってる)。
広島は廿日市市、宮島を見晴らす山の上にある美術館。実際に行くまであんなに高いところにあるとは思わずに、行ってみてちょっとびっくりした。でも海が見えると謳ってるくらいだから考えてみたらわかることなんだけど。ところでここの美術館ってどこかの宗教関係なんだろうか?美術館の手前の塀に梵字が書いてあったり、屋根の上に金色の仏像みたいなのが乗っかってたり。
宮島口駅からは時期によってはシャトルバスが運行してるらしいけど今の時期は稼動しておらず、車もない自分はタクシーで向かうことに。さすがに歩いて行くのは無理そうな距離だし、路線バスもないみたいだし。
たどり着いて中に入ると、まずは次回展のプレ展示。綺麗な香水瓶やラベルのデザイン、1900年ごろの万博での展示風景や関連するらしい女性の絵(何かのイメージ?)なんかがあった。次回展は「-きらめく装いの美 香水瓶の世界- Perfume World」というもので、過去に東京都庭園美術館でもやっていたものだとか。
さて、本題の「フランスの光と香り」です。こちらは所蔵品展ということになるのか。ミュシャの絵だけに飛びついて事前にちゃんと説明を読まずに行っちゃったんだけど、この美術館のコレクションの核となってるらしい竹内栖鳳研究のために集めたフランスのポスターなどを展示しているらしい。
竹内栖鳳は1900年ごろに渡欧したときに西欧美術に関する資料を色々と集めて、特に手軽だったポストカードを多く日本に送ったりしていたらしい。そんなポストカードがたくさん展示されてた。額縁に入れて展示しているだけでなく、ガラスケースの中に無造作に広げてあった。重なり合って百枚とかもっとあったかな?いっぱいあったのでなにか面白いものはないかとじっくり眺めてたらサラ・ベルナール発見。遠国の姫君で百合のティアラ?をつけてる写真。あとは当時の異国趣味的なやつとか、大正ロマンっぽいのとか。たぶんあれって全部ヨーロッパで蒐集したものなんだよね?日本のかと思ったのもあったんだけど、よくわからない。くもの巣の中に女性の顔があって背景がハートマークとか、小林かいちっぽいのとか。
展示の順序としてはその前に各種ポスターが。ミュシャは例の1枚だけ。シェレ、グラッセが結構あった。
ミュシャのは見た瞬間「でかっ」と驚いた。勝手にもっと小さいと思い込んでたから。横長で縦が数十センチくらい?横は1m以上あったかな。1900年の作とされていて、シャンプノワ工房の名前も入ってたから、ぱちもんとは思わないけど、なんだか微妙な…。サラ・ベルナールのレグロン(発音間違ってるかも。日本語で言うと「鷲の子」だっけな)というお芝居のポスターらしいんだけど、地方巡業のポスターとなってるし、ミュシャの一連のサラ作品と比べるとサラの顔がイマイチだし、線とか装飾とかにミュシャっぽさをあまり感じないんだよなー。かといって別人と断じるほど悪い仕事でもない。でもミュシャにしては平凡…。
とか思いつつ、チラシの図を見直してたら、これ、サラ・ベルナール座の公演だけど主演がサラじゃないのか、ということに気づいた。だったらこの顔にも納得。(後日訂正:やっぱりサラ主演だったっぽい。)このポスターは以前どこかの美術館のライブラリーで昔のサントリーグランヴィルコレクション展の図録に載っていたのを見てるんだけど、それ以外で一切目にしたことがないんだよなー。見た感じも地味だし、あんまり残ってないのかな。(これまた訂正:ミュシャのレゾネ(レナート&ヴェイユ)に載ってました。でもジリ・ミュシャはミュシャの作品と認めていないらしい。詳細はこちら→関連記事
シェレはいつものシェレなポスターが何枚か。シェレは工房体制でシェレスタイルの作品を量産してたので自分が今までに何を見ていて何を見ていないのかよくわからない。ひとつ割と初期の作品かなという色合いのがあったのがよかったかな。グラッセは自分が今まで見た中では珍しく男性ばかりの群像ポスターが2枚。クリシー広場だっけ?そんな感じのと、ショコラマッソンメキシカンのやつ。サラのジャンヌダルクもあったよ。修正後バージョンで。あとは装飾パネルで女性像が2枚。グラッセの線はミュシャやシェレに比べるとごついけど私は可愛いと思うし好きだ。
ミュシャ、シェレ、グラッセの前に、小ぶりのポスターが4~5枚あったっけな。サロンデサンのポスターで、あれは誰だったっけ。それと何のポスターかよくわからないけど作者もよくわからない人のがあった。ポール・ベルトンを見たような気がするけど記憶が怪しい。
こちらの美術館はあまりポスターには詳しくないのかな?並んでたポスターの中には「作者不詳」となっているものがあったり、タイトルもよくわからないものがあったり。不詳といいつつサインあるじゃんーと思いつつ、作品数もそれほど残ってなければ名前以外よくわからない人もいるだろうし、(たぶん)ポスターに力を入れているわけじゃない美術館的にはこういうことになるのかなーと思ったり。
その後、竹内栖鳳が集めたポストカードが並んでて、当時のパリの街風景写真が並んでて、最後にまたポスターコーナーが。ここのポスターがでっかいのばっかり10枚くらいあった。縦長、横長いろいろで、長い方向が3mくらいあったかなあ?ひとつは壁の高さが足りなくて30cmくらい床に垂れてるのがあった(ガラスケースの中で)。ここも作者不詳とかそれほど有名でない作品が多かったかな。ひとつだけ、以前「パリ・モダン」とかいう展覧会で見たの1900年のパリ万博のポスターがあったなー。
この美術館は立地もあるけど、あまり人が来ないのだろうか。各部屋の照明がセンサー式になっていて、人がいない部屋は真っ暗だったり、ガラスケースにも照明ボタンがついてたり。面白いなーと思った。特別展示のときだともう少し人は来るのかな?とはいえ今も全然人気がないわけでもなくて、ときどき他のお客さんとすれ違ったりもした。宮島観光のついでに立ち寄る人がいるのかも?
図録も展示品リストもなくて、お土産ショップすらなくて(一応ちまっとポストカードとか売ってるとこはあったけど特に展示に合わせた内容でもなかった)、しょうがないのでミュシャのことは記憶に焼き付けて、チラシやウェブ上の情報をしっかり保存することに。(プレスリリース(pdf)にそこそこいい画像あり。)
他に常設展示として名前忘れたけど誰かのシリーズものっぽい絵が並んでたり、地元ゆかりの絵が並んでたり。竹内栖鳳の絵がもっと見れるかなーと思ってたんだけど、1枚しかなくて残念。
2階ギャラリーを出たところに展望スペースがあって、カフェがあったのでお茶でも飲んでくかーと思ってメニューを見たら値段にびっくり。えー、と思いつつも、一休みしたかったので頼むことに。出たものはさておき、サービスとしてポストカードが貰えたのがラッキー。竹内栖鳳関連の3種類から1枚選べて、ちょうどさっき展示されてたフランスのポストカードのがあったのでそれを貰ってきた。ちょっと面白いしかけもしてあって楽しいもの。…なんだけど、帰ってきて鞄の中身を出していたら、ない!あれ?どっかに落としちゃったのかな。残念。
展望スペースからは海とその向こうの島がよく見えた。天気は夜から雨の予報でそのときは薄曇だったけど、まあまあよく見えた。
帰りは美術館の周囲にある遊歩道を少し歩いてタクシー乗り場まで行った。梅が少し咲いてた。
今回、初広島上陸だったんだけど、宮島口まで来ておいて山登りだけで帰るのも邪道だよなーと思いつつ、そのまま寄り道もせず広島市内に戻りました。(日帰り旅なので時間がない)
そして次の目的地、ひろしま美術館へ。
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