2017年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2011'03.07 (Mon)

ラファエル前派からウィリアム・モリスへ

美術館えきKYOTOで開催中の「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」展へ行ってきた。
最初の方にあったのはラファエル前派のちょっと前の世代ってことになるのかな?ウィリアム・ダイスという人の絵は古典回帰的な作品で綺麗だったなー。フォード・マドックス・ブラウンという人も何枚か。物語の場面を描いていて、絵の下に説明らしき文章もあって、古い英語みたいだったので頑張って読もうとしてしまった。なんとなくしかわからなかったけど。あと、風景画で綺麗なのがあったんだけど、ウィリアム・ベル・スコットという人かな、たぶん。小さいけれど細かく描き込まれていた。
ラスキンの絵は初めて?名前はよく聞くんだけど、鉛筆画だったと思うけど、教会だったか建物の絵が細かくて凄いなーと思った。ちょっとウィリアムブレイクを思い出した。
ホルマン・ハントという人はあまりはっきりと識別できるほど知らなかったんだけど、綺麗だった。ビアンカの服の実物を想像してみたり。襟とか胸元のレースの実物が見たいなー。
ラファエル前派は好きといいつつぼんやりとしか知識がなくて、ロセッティとかバーン・ジョンーンズのイメージだったけど、初期メンバーはロセッティとホルマン・ハントとミレイの3人なのね。バーン・ジョーンズやウィリアム・モリスは次世代という位置づけなのか?(Wikipedia
ロセッティはたくさんあったけど、特にリリスがよかった。絵の上下に詩が書かれていて、古い英語なのかな?読めそうで読めないところもあったけど、大雑把に言うとアダムがイヴと出会う前に愛した女性でどうたらこうたらって書いてあった。髪の毛について書かれていた気がするけど、よくわからない。ちょっと前に買った「世紀末の赤毛連盟」という本を読まないとなー。
あの人の描くちょっとごつめの女性の顔を見ていると、ジョン・テニエル(不思議の国のアリス)を思い出す。時代的に近いんだっけ?と思いつつ調べてみたらテニエルとラスキンは親しかったのか。へー。そういう観点でアリスを見直してみるのも面白いかも。
昔はテニエルのアリスも怖いと思ってたけど、いつの間にか「可愛い」になってたので、ロセッティの絵を見て可愛いと思うのも感性としては同じかも?まあ顔はさておき髪の毛だけでも十分魅力的だよね。リリスの髪の毛のたっぷりとして美しいこと。
素描で女性の頭部だけのものがあったけど、背景も物語も何にもなくても存在感があるなーと思った。
ロセッティの中では比較的素朴な少女かな?という絵(マリーゴールド)がかわいかったな。腰からはさみをぶら下げてた。よく見たら背景に猫がいるし。
ジョン・エヴァレット・ミレイといえばオフィーリアの人だよね?子供の絵だったので他の妙齢の女性画と並んでるとちょっと異色な気もしたけど綺麗だった。
フレデリック・サンズの絵もよかった。色合いが綺麗だなーと思った。背景が金色に塗りこめてあるところとか見て、ふと藤島武二を思い出してみたり。武二は絶対ラファエル前派に影響を受けてるよね。でも当時は海外の作品を直接見る機会はなかっただろうし、カラー写真なんて一般的じゃない時代だろうし(まだ存在すらしないかも?)、渡欧前にどのくらいのレベルで西洋美術に触れていたんだろうなあ。線画ではなく色彩的に影響を受けていたのだろうか、なんてことを考えてみたり。
バーン・ジョーンズもたくさん。全部ではないかもだけど、バーン・ジョーンズの絵を見ていて、動きがあるようで止まっている、そんな印象を受けた。たぶんこの人だったと思うけど描きかけみたいな女性の頭部の絵が印象に残ってる。綺麗だった。
ウィリアムモリス商会系統の展覧会はわりと頻繁にやってるので見たことあるかも?な感じもあったけど、ステンドグラスの本物はあんまり見たことなかったかも?たしかレプリカみたいなのを見た記憶がある。今回は本物だったのでじっくり眺めた。ガラスに彩色してるところとかはっきり確認できた。
ラスター彩の皿やら壷やらが綺麗だった。タペストリーが綺麗だったなー。光の表現が綺麗。あんなん織るんだよねえ。すごいなあ。
モリスのデザインについてはボリューム少なめな印象。タペストリーがどーんとあったので面積は取ってたけど。モリス商会としてバーン・ジョーンズやロセッティとコラボった作品としてステンドグラスやタペストリーがあったという感じか。
地味ながらもモリスの本が展示されてた。1冊欲しいよ。レプリカでもいいから。あの濃いページが延々続くのかと思ったら楽しそう。
あと、家具とか小物類も少しあった。ロセッティチェアいいなあ。座ってみたい。人魚の椅子(誰の作品だったか忘れた)もかわいかった。
最後の方はラファエル前派とはちょっと違うのかな?近いけど、少し後の世代なのかな。
シメオン・ソロモンという人の絵がなんとも不思議な感じ。唯美主義らしい。同性愛でつかまって不遇な晩年をすごしたとか、オスカー・ワイルドみたいだな。アルバート・ジョセフ・ムーアも唯美主義だそうで、模様みたいなのをサイン代わりにしてて、綺麗だったな。
ウォルター・クレインもよかったなー。版画!かわいい!
イーヴリン・ド・モーガンの絵がかわいかった!金色絵の具を使ってるのかな?きれいー。ウォーターハウスって人の名前は一応知ってるけどそれほどは詳しくなく、今回2枚ほど見たけど特に…。
最初の方は物語性のある絵で、後半に行くに連れて物語性を排除した唯美主義的な絵が増えてくる、という傾向が一応あったのかな?
売店で図録をめくってみたんだけど、ラスター彩は全然実物のよさが出てないし、タペストリーもイマイチだし、絵画もなんだか綺麗に見えないし、図版が反転してる箇所があって差し替えシートが2箇所も入ってたりするし、解説はぱらっとめくった感じだけどあんまり多くなさそうだったので、買わずに出てきちゃいました。この展覧会に限った話じゃないけど、額縁とか余白も含めて楽しい作品もあるのに、図録はその辺をすっぱり排除しちゃうのがなー。もちろん後年追加されただけで絵の中身との調和がそれほどでもないものもあるけどさ。ぴったりな額縁に収まってるときには、そのまま図録にも載せて!と思ってしまう。
(展示品リストが配布されてなかったのでネットで調べながら書いた。他人の感想も参考にしつつ。京都は会場が狭いので全部は展示されてなかったと思う。
横須賀でやったときの出品リスト→http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/pastsakuhin/2010/rafa.pdf
いわきでやったときのフライヤー→http://www.city.iwaki.fukushima.jp/dbps_data/_material_/localhost/17_kyoiku/6070/rafaeroexhibitiontirashi.pdf
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/882.html
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/kyoiku/museum/008300.html
特に詳細な記述だったのがこちら→http://cardiac.exblog.jp/14608625/
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/9502670e117cc123c834cc47b54add1e)
関連記事

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Edit |  23:34 |  アート  |  TB(0)  |  CM(0)   このページの上へ

Comment

コメントを投稿する


管理者だけに表示

このページの上へ

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
アクセス解析