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2011'10.02 (Sun)

生誕120周年記念 岸田劉生展

1週間ほど前に、大阪市立美術館で開催中の岸田劉生展に行ってきた。その日は夜間開館日だったので、ゆっくりめに出かけて、ゆっくり見ることができた。
今回は「麗子、いっぱい」ということで、麗子ちゃんコーナーが充実してた。見たことある麗子ちゃんと再会。自分はいつの間にか麗子ちゃんをたくさん見てたのねーと実感した。東京国立博物館の麗子ちゃんはたぶん初めて見たけど、神奈川近美のは兵庫県美に来てたのを見たし、16歳の麗子も別のとこで見てるし、自分が思ってるより自分は岸田好きなのねーと思ったり。
一応、岸田劉生展をやると聞いていそいそと出かける程度には好きなんだけど、たとえば藤島武二に対する気持ちほどにはファンという自覚は自分の中ではないんだけどなー。
遡ってみると、白樺派の展覧会を見たときに、かちかち山にときめいたのが、岸田に対する好き度が上がったきっかけだったのかも。(それ以前からも、折に触れて岸田の作品を見る機会はあった。主に静物画とか風景画だった気がするけど。)
岸田の回顧展なので、当然のごとく、初期から晩年までの作品が並んでて、総数約240点(展示時期が限られてるものが幾つかあるので、一度に見られるのはもうちょっと少ない)という充実っぷり。
ただ、ところどころ、作品の並べ方の意図がわかりにくいところがあったかな。一応だいたい時代順になってたと思うんだけど、1907年から始まってるのに、入り口からすぐのところにいきなり1914年(うろ覚え)の風景画がどーんとあったり。それ以外の具体的な例は忘れちゃったけど。色んな方面に手を出してる人なので、分類するのが大変だったのかもね。
あと、絵の横に貼ってあるキャプションがおかしいところがあった。同じ人の肖像画で描かれた時期が違うものが2枚並んでて、内容的にこっちじゃなくてあっちだろうという説明が書かれてたり、衛生じゃなくて衛星じゃない?という誤字があったり。あともういっこなんだっけなー、脱字もあった。たるんどる!(何を偉そうに…)
貰ってきた出品リストと実際の展示の順序はまったく一致してないので、うろ覚えで展示構成を書くと、だいたいは時代順で、真ん中辺にどーんと麗子コーナーがあって、あと、鵠沼時代とか、京都時代とか、住んでた場所ごとに区切られてた。首狩り時代もまとまってたかな?白樺派とか、バーナードリーチ繋がりのものは、多少はまとまってたけど、分量的に少ないので、なんとなく余り物っぽい印象が…。
エッチング作品と、その下絵(かな?)が展示されてたんだけど、絵の前に柵が設置されててあまり接近して見ることができなくて不満だった。エッチングは間近で見ないと面白くないのに!
首狩りをしてたくらいなので、肖像画、自画像はたくさん。自画像は同一人物がモデルなんだから同じ顔が並んでるはずなんだけど、ひとつの自画像の前で、妙な親近感をおぼえた。ん?と思って所蔵先を見たら兵庫県美だった。たぶんそこで見たことがあったんだな。
同じ顔だけど時代やそのときの心境によって随分と違う表情なんだなあと思いながら見てた。どうせなら自画像だけずらっと並べてたら面白かったのに。色んな人の肖像画を描きながら、だんだん作風が変化してるのも面白かった。
奥さんの蓁さん、綺麗な人だったけど、それとは別に若い頃に惚れてた女性の面影がいつまでも岸田にはつきまとってたという逸話があって、そのイメージで描いたらしいエターナルアイドルとかの絵は、なるほどかなりタイプが違う感じで、ふーんと思った。
岸田の妹さんの肖像もあったんだけど、藤島武二の絵に、似たようなモデルさんいたよなーと思った。たぶん別人だと思うけど。
絵にはいちいち制作年月日が記されていて、細かいなーと思った。でも、ひとつ、たぶん12月(DEC)のつもりでDICと書かれてるのを見つけちゃった。
一般的に岸田は「近代」の人ってイメージだけど、静物画には現代美術に片足突っ込んでるようなところがあるのでは?という解釈は面白いね。
切通之写生はやっぱりいいよなー。
京都時代について、解説では擁護してたけど、やっぱりイマイチだなーと思った。放蕩の果てに体壊して早死にしちゃうんだから、そりゃあかんよ。
図録は買わなかったので、展示室内の説明のみでの印象だけど、もう少し、装飾系の仕事に関する説明があってもよかったかなーと感じた。まあ、この展示ボリュームでは、細かい説明をしてたらきりがないというのはわかるんで、しょうがないとは思うけどね。
岸田劉生展と言えばちょっと前に神戸の六甲アイランドにある小磯記念美術館でそこそこ大きいの(展示数は100点くらい?)をやってて見に行ったことがあるんだけど、あのときとどっちがインパクトあったかな?というと、前回の方がよかったかなあ。まあ、ファーストインパクトの方が大きくて当たり前ではあるけれど。あのときは代表作が揃っていたかというと微妙だけど、解説も充実してて、おかげで麗子ちゃんに親近感が持てたし、岸田の生涯についても理解が深まったし、岸田の画業の概要を理解できた、そんな展覧会だったな。
と思いつつ、そのときの感想を読み返してみたら、感想すくなっ!あれ?おかしいな…。記憶の中では結構楽しんだような気がしてたんだけど。麗子の遊び相手だった於松ちゃんと肩掛け交換しただとか、親戚の男の子が可愛くて養子に貰おうとまでしたとか、色々面白エピが紹介されてたのに。
ウッドワン美術館の所蔵品巡回展で売ってた肩掛けがグッズ売り場にあるんじゃないかと期待してたのになかったのが残念。あそこの麗子ちゃんもかわいいよねー。
ところで今、ウッドワンで京都国立近美の所蔵品展やってるらしいけど、あれ?武二の花篭って京都のなの?近美はよく行くけどあそこの所蔵品展示室で見たことないよー(別の美術館で見たことはある)。安井曾太郎の婦人像もあそこでは見たことないような…。見せろー!(脱線)
その後、せっかくなので常設展示室も見てきた。特集展示は仏教美術と中国の書画。
仏教美術は仏像とか曼荼羅とかの大物より、工芸品寄りの(一応仏教関係なので、工芸品とは呼ばないだろうけど、じゃあ何と言えばいいのかわからない…)あれこれが綺麗だったなー。紺の紙に金の文字が綺麗過ぎてうっとり。彫金も綺麗。仏像は普段彫刻を見るときのノリで、背中までばっちり観察。(彫刻は裏まで見るのが好き)
中国の書画は、書はわからん…ということで、画の方だけ楽しんだ。この世界は疎いのでよくわからないんだけど、時代によるのか、国によるのか、なんとなく見慣れてる日本画に比べるとでっかいなーと思うものが多かった。人の名前を見ても全然わかんないんだけど、綺麗な絵もあったし、迫力ある絵もあったし、それなりに楽しめたかな。もう少しわかるようになりたいんだけどなー。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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