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2011'11.21 (Mon)

駒井哲郎1920-1970 版にみる夢と現実

伊丹市立美術館で開催中の駒井哲郎展に行ってきた。
今まで駒井の作品をまとめて見たことはなくて、どこかの常設展で何枚か展示されているとか、何かの展覧会の中で少し展示されてるとか、そんな程度しか知らなくて、たまたまそういう中で「銅版画のマチエール」の文章を目にして、そのうち読んでみたいなと思ってた、という興味の持ち具合だった。
今回は駒井哲郎コレクターのコレクション500点を2期に分けて総入れ替えで展示する展覧会ということで、この機会に是非、見ておきたいなと思って、いそいそと出かけていった。まずは第I部の展示を見るために、会期が始まって早々に行ってきた。
第I部・第II部のセット券があったのでそれを購入。正方形のかわいいデザインだけど、規格外のサイズは収納に困る…。小さい鞄に入らないよ。次に持ってくるときどうしよう。
駒井の代表作といえば、「束の間の幻影」だろうか?これもいいけど、その元となった作品「小さな幻影」がよかったな。銅版画にもいろいろあるけど、数センチ角くらいのちいさな画面に細密に描かれているものを見るときゅーんとなってしまう。普通の印刷には出せない質感とか、ああいうスケール感って実物を見てみないとわかんないよなー。
今回、まだ第I部しか見てないけど、私の知ってる駒井ってほんの一部だけだったんだなーと実感した。結構色んな作風があるんだなあ。技法も色んなものを使っていて面白かった。
それに絡んだエピソードで、伊丹駅でチラシが置いてないか探したんだけど見つけられず、置いてないのかなー?と思ったら、チラシに使われてる絵が自分にとっての駒井のイメージと違うものだから見逃してただけだったことに後で気づいた。チラシは美術館に置いてあったから貰ってきたけど、帰りに駅でもう一度チラシ置き場を見たらちゃんとあったもん。
でも、このメインビジュアル(チラシとかポスターのデザイン)ってどうなんだろう?束の間の幻影とか、もっと一般受けしそうなモノクロ系で攻めた方がよかったんじゃないだろうか。カラー作品もいいよ!とアピールしたいのかも知れないけどさ。
ルドンの影響を受けていた、という話で、このチラシみたいな雰囲気もちょっとルドン的なのかもしれないけど、それだけじゃなくて、ルドンの影響で樹木を題材にした作品を幾つも制作していたというのは初耳だった。そういえばルドンも木々の絵を描いてたよなー。意識してたわけじゃないけど、こないだ行ったルドン展と繋がってるなー。
フォービズムといっていいのかわからないけど、感覚的な表現をすると、ぐわーっと勢いで描いてるような、そんな作品もあったり。
あとで色々読んだりして知ったことだけど、これだけ評価されてる人でも版画で食べていくのは大変だったんだなあ。だからってわけでもないのかもしれないけど、挿絵の仕事とかもしてるのね。今回の展覧会に幾つか出てる詩画集みたいなのじゃなくて、目次のデザインとかそういうやつ。その手の仕事がもっとあるなら見てみたいなー。
一応前期後期で時代を分けてるということだったんだけど、地下の展示室では第II部に相当する作品の展示もあった。その分量が結構多くて、あれ?と肩透かし。総入れ替えじゃないの?それともこれらは第II部の展示期間には展示されないんだろうか。
あと、図録を買って読んでたら、作品番号が350くらいまでしかなかった。あれ?500点じゃなかったの?ただ、挿画本とか、何点かまとめて1つの番号がふってあるものもあるから、図版の数だけ数えたら500点になるんだろうか?いろいろと謎が多い展覧会だ。
とりあえず第II部は見に行くつもりだし(チケットもあるし)そこでわかることもあるでしょう。
売店で「銅版画のマチエール」(1992年に出た増補新版)が売ってたのでつい買ってしまった。エッセイと言えば文庫本もあった気がするけど(売店には置いてなかったと思う、たぶん)、あれは別の内容なのかな?
「銅版画のマチエール」では、ルドンだけじゃなくてブレスダンやメリヨンについても語ってる。やっぱりそこは必ず通る道なのね。私も好きよー。(一緒にするな)私は創作的な趣味は全然ないけど、銅版画にはとても惹かれる。木版画や石版画も好き。版画の何がいいのか、自分でもよくわからないけど、とにかく好き。
経歴を見てたら恩地孝四郎と親しかったみたいなことが書いてあって、今度はぜひ恩地孝四郎の展覧会もあったら見たいなーと思った。あと、田中恭吉も。あの辺の作家も大好物。でも駒井と同じくあまり詳しくは知らない。これから知ることができたらいいな。
4568300444銅版画のマチエール
駒井 哲郎
美術出版社 1992-11

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4061984497白と黒の造形 (講談社文芸文庫)
駒井 哲郎
講談社 2006-08-11

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