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2012'09.15 (Sat)

エマイユの煌き@ヤマザキマザック美術館

最近、いろんな展覧会でヤマザキマザック美術館の所蔵品をみかけるので気になっていた。兵庫県美のピサロ展にもあったし、岐阜の象徴派展にもあったし。神戸ファッション美術館でも見たような…。そんなこんなで前から一度行ってみたかった、ヤマザキマザック美術館に行ってきた。(8月半ばごろ)
そのとき開催していたのは「エマイユの煌き アールヌーヴォーの華」展
チラシが宝石系なので、そういうのがメインかと思ったら、会場の前半は七宝がメインだった。七宝と一緒にガレやドームのガラスが展示されてたけど、解説が七宝中心だったせいか、ガラス作品の印象が弱かった。ともかく七宝すげー。京都の2人のナミカワが凄かった。帝室技芸員ですよ。他にも色んな作家が紹介されていて、技法も紹介されていて、七宝って凄いなーと思いながら見てた。凄すぎて庶民には手が届かない高価なものだったため、あまり日本に残っていなかったとか。
展示の順序の記憶が曖昧だけど、後半にガラス作品の独立展示もあった。ガレの作品で、かえるのペン皿がかわいかった。ガレの最晩年の作品、蜻蛉文脚付杯が綺麗だったなあ。
七宝は工房制作もので、名前が残っているのはプロデューサー的立場にあった人だけ。腕の立つ職人たちとの共同作業だけど、全体を統括する力量あってのこと。それはガレやラリックの仕事と同じ。という共通点がなかなか面白かった。
有線七宝のことをクロワゾネというらしいけど、クロワニズムといえばゴーギャン、輪郭線といえば浮世絵、西洋的に遡ると語源はステンドグラスの仕切り、という関連が、いろいろと想像を膨らませてくれる。
展示の後半がきらびやかなジュエリー。チラシの作品はサーペンティナに出てたやつらしい。(サーペンティナについては過去日記参照のこと。)
この写真だけを見て、ブローチか何かかと思ってたら、ティアラだった。でかっ!アクアマリンをくわえてるんだけど、これがまた大きくてですねえ。作家はフーケ。フーケといえばミュシャ!ということで、解説にもちらっとミュシャの名前が出てました。ここにミュシャ館の蛇ブレスもあったら素敵だったんだけどなー。それは贅沢か…。
今回の展覧会はアルビオンアートも協力してるみたい。ティアラとアルビオンアートといえば、数年前に京都で見たティアラ展。もしかしてあのときこのティアラもあったのかな?図録は買わなかったし記憶も曖昧なのでよくわからない。
エマイユで植物や昆虫を表現しているものが多いのは、時代性なんだろうね。でもどうせならエマイユ中心、せめて使ってる石が半輝石メインだったら、もっとエマイユに集中できたのに、ダイヤモンドきらきら!みたいなのが多くて、ちょっと勿体無かった。コンクパール鈴なりの作品とかもあったり。石好きだから、つい石を見ちゃう…。
その後、現代作家の作品の展示も。エマイユジュエリーを蘇らせた人らしい。これも綺麗だったけど、やっぱり石に意識が行っちゃうんだよなー。この展示の中で面白かったのは、色金。金銀プラチナみたいな貴金属とは異なる、四分一とか赤銅といった合金。あと、ガラスの粉を固める技法とか、そういう豆知識が得られたのもよかった。
七宝に限った話じゃないけど、ジャポニズムというと一方的に日本の芸術が海外を唸らせた!みたいな話にまとめられてることが多いけど、実際は海外の技術が日本に影響を与えたり、日本の技術が海外に影響を与えたり、という流れは、一方的なものではなくて、お互いに影響を与え合ってるんだよね。それも1対1の関係じゃなくて間に別の国(中国だったり他の国も?)が入っていたり、時代も遡ってある時代に西から東へ何かが伝わって、また別の時代には東から西へ、またはほぼ同時代に双方向に伝わっていたり。型紙展もそうだけど、そういう影響の与え合いを知るのが面白い。

てな感じで企画展示はほどよいボリュームで楽しめた。その後は常設展示室が続く。企画展示で十分満足だったので軽い気持ちで残りを眺めようと思ったんだけど、ところがどっこい、常設展示室がものすごいボリュームだった。
ちょうどその時間にアンティークオルゴール(ディスクオルゴール)の実演もあって、説明の人がいろいろオルゴール豆知識を披露してくれて楽しかった。オルゴールミュージアムといえば関西でも六甲とか嵐山とかにあるけど、あの手のオルゴールで今でもきちんと動くものは、世界中で日本に一番たくさん残っているんだとか。といっても、ディスクオルゴールが生産されていた時期は短く(1890~1910の間)、日本では戦争の時期(何戦争だっけ…歴史に疎い)で、ディスクオルゴールみたいな贅沢品はそれほど入ってこなかったとか。だから今日本にあるのは戦後に蒐集されたものらしい。そして戦後の復興のため、輸出産業としてオルゴール生産に乗り出して、現在見られる小型のお手軽シリンダーオルゴールを普及させたのは日本だったとか。宝石箱のふたを開けると音が鳴るしかけは日本企業が特許を取ってたとか、色々豆知識をお話してくれました。ディスクオルゴールは人が集まる場所で演奏されていたということで、ディスク化されたのは100年前のヒット曲なわけで、そう思って聴くとなかなか面白かった。
オルゴールも置いてある常設展示室は、アールヌーヴォーな家具がいっぱい!部屋のところどころには100年位前の絵画も飾ってあったり。誰だったかがデザインした部屋をまるごと再現してるところも面白かったな。
ここにあった家具で、先日岐阜で見た家具と似たデザインのものを発見。机か棚か忘れたけど、側面にト音記号が描かれているもの。たぶんどっちもガレ作品だったから、おそろいデザインなのかも?
美術館は2フロアあって、1フロアがそんな感じ。2フロア目がロココから近代までの絵画や彫刻の展示になってた。常設展示がそんなに分量があると思ってなかったので、この時点でかなり満腹気味。
ロココの知識はあまりないんだけど、たまに行くファッション美術館で見てたものと関連があったりしたので、楽しめた。それから、ヴァトーがあった!ヴァトーといえば、モンティセリ経由で知って、サロメやら何やらの関連で興味があったので、見れて感激。
このフロアの展示も充実してたけど、この辺でそろそろ力尽きてきたので、感想はさらっと。普段は近現代を中心に見てるから、それより少し古い時代のものは新鮮だった。時代の流れに沿った展示なので、繋がってるんだなーということもわかるし。この美術館はチケットを買うと音声ガイドが無料なので、貧乏性の私はしっかり借りて聞きながら見て回ってたので相当時間がかかってしまった。会場内には親切にコレクションカタログも置いてあるし、その気になれば1日中いても楽しめそうな…。
企画展の図録はなかったけど、200円でお手軽なブックレットがあったので、それを購入。展示内容がコンパクトにまとまっててよくできてます。
ついでに同様のロココなブックレットも購入。こちらは、以前ファッション美術館で見た内容と被ってて、ほくろの意味とか扇の意味とか知りたかったことがまとまってたので。

今回の展示の中心になっていた安藤七宝店が栄にあるらしいんだけど、場所がはっきりしなくて行けなくて残念。どっちみちその日は時間がなかったので無理だったろうけど。コレクションを展示してるらしいからいつか見てみたいな。
後日、京都へ行った時に、地下鉄東山駅で壁に並河靖之七宝記念館の看板を発見。こんなよく行くところの近所にあったとは。残念ながらそのときは休館中だったけど。
京都といえばもうひとつ、今回の展示にもあった、清水三年坂美術館も一度行ってみたいと思いながら行けてない場所。京都自体はよく行くのに…。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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