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2012'10.10 (Wed)

ミュシャの質問箱と宇崎スミカズ

堺市文化館のアルフォンス・ミュシャ館で開催中の「ミュシャの質問箱」展と、与謝野晶子文芸館の宇崎スミカズ展(後者は既に終わってる。9/9までだった。)へ行ってきた。両者は同じ建物内にある。

宇崎スミカズ(純一)という人のことは全然知らなかったんだけど、ふとこの展覧会の情報を見かけたときに、面白そうだなあと思って、久々にミュシャ館にも行きたいし、ということで見てみることに。
ぱっと見は夢二っぽい女性や子供の絵。ほぼ同時代に活躍した人らしい。大阪を拠点に、弟が書店経営をしていて、そこから本を出したりもしていたらしい。
スミカズカードってのが可愛かったなあ。絵葉書と考えていいんだろうか。ガラスケース内の壁いっぱいに貼ってあった。
「花と花言葉」って本だったかな、中身がコピーだけど展示されていて、内容が可愛かった。絵手本もおもしろかった。
夢二との比較ってほどでもないけど、たまたま同じ雑誌に同時に掲載されたこともあったとかで、そんな展示もあったり。夢二のことを語れるほど詳しくもないんだけど、まあ、方向性が違うってことで。
その他、常設展示的に、与謝野晶子ゆかりの品々も展示。そこに藤島武二がデザインした株券があって、反応してしまった。晶子の本の装丁もコピーだけどパネル展示されてて、たぶん全作品かな?その中にも武二の装丁が幾つかあって、いいよねーと思いつつ眺めてた。いつか武二を中心とした展示やってくれないかなー。

ミュシャ館は「ミュシャの質問箱」という企画。
面白かったのが、蛇のブレスレットの分解写真。裏側はこうなってる!みたいな。フーケのサインが入ってるとか、留め金はこんな風になってるとか、いろいろ興味深かった。
あと、ミュシャはジスモンダでデビューした後、数年間はポスターの仕事で忙しく、数年の間に何百枚(正確な数は忘れた)というデザインをしてるわけですが、それってほぼ週1くらいで1作仕上げてたのかなあ?私の計算が合ってるかどうかは怪しいけど。ともかく相当なスピードでこなしてたっぽい。
そんな中、まったく油彩画を制作することもなかったのに、ある日突然、大作「クオ・ヴァディス」を制作したそうな。その心境はいかに、というところが気になった。あの絵は見る限りは特に破綻もないけど、ブランクに対してどう対処したのかな。
百合の中の聖母の下絵は、ベルト・ド・ラランドに贈ったものらしい。「親愛なる~」みたいなメッセージ入りで。でもその頃には既にマルシュカと結婚しようとしてたんだよね。ベルトさんとの関係ってどんなだったんだろう…。
椿姫の舞台デザイン見てみたいなー。
「サラ・ベルナールの日」のメニューを見るとカステラを思い出してしまう。
ここで新たな事実を発見。あの映画のポスターってミュシャじゃなかったんだ!昔買ったミュシャの洋書に載ってたのに。たしかに言われてみればおかしいところはあるけどさ。ドイコレクションに入ってるのもびっくりだけど。
見終わったところで、通路にアンケートを書いたりするコーナーがあった。塗り絵とかも置いてある。そこに、アルフォンス・ミュシャ・ミュージアム・ニュースなるパンフレットみたいなのが置いてあった。過去1年の企画展の振り返りや、学芸員コラムなどで、全6ページ。Vol.1、2012年3月発行、とあった。年に1回発行予定なのかな?次の号も楽しみ。手に入れるためにはまめに通わないとな。
その机の上に、堺市の文化事業の研究発表誌(論文誌?)みたいなのがあって、ミュシャのこと書いてあるかな?と思ってめくってみたら、面白い話が載ってた。
土居さんのミュシャコレクションにまつわる話で、そもそものきっかけって?とか、ここまでのコレクションになった経緯とかが、推測も交えて書かれていた。土居さんは詳しい履歴は残してないのかな?土居さんといえばドイカメラの経営者なわけですが、カメラのコマーシャルに使うためにいい素材はないかという目でいろいろ見ているときに、ミュシャの絵でカメラを持ったものを見かけて気に入ったとかなんとか。たぶんそれが1960年代か70年代くらいの話だっけなあ?うろ覚えなので細かいところは違うかもしれないけど、だいたいそんな感じ。最初はミュシャという名前も知らずに、ただ気に入ったものを仕事で海外に行ったついでに買い集めてて、ある日、奥さんがそれを見てミュシャだと指摘したとか。
その後、ジリ・ミュシャと知り合って、そこから飛躍的にコレクションが充実したとか。その頃から美術館建設構想も出てきて、結果、今の堺のここがあるんだよね。だからさ、堺ももっとしっかりしろよ!(最近がんばってるとは思うけど、まだまだ知名度が…。)
ジリは晩年、病に苦しんでいて、そのための費用に当てて欲しいとの思いもあって、土居さんがジリのコレクションを相場よりも高く購入したといういい話も。そういえば展示室内に、ジリと一緒に写った写真もあったっけな。
土居さんは坂本繁二郎とも親しかったとか、日本の近代洋画も集めてたとか、へーな話がいろいろ。ちなみにミュシャのコレクションに的を絞ってからは手放したものも色々あるらしい。ここで、カメラというキーワードが引っかかってくるんだけど、カメラと美術の関係も深いものがあるので、そういう繋がりで画家との交流もあったのかなあと、そんなところが気になった。
あの冊子、コピーでいいから手元に欲しいわ。
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