2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Edit |  --:-- |  スポンサー広告   このページの上へ

2013'02.10 (Sun)

上前智祐と赤鉛筆と兵庫美術家列伝

BBプラザ美術館で開催中の、「卒寿を超えて 上前智祐の自画道」展に行ってきた。
上前智祐という名前でぴんとくるほどではなかったんだけど、「具体」関係の人ということで興味があったので、兵庫県美に行くついでに寄ってみようかなーと思いつつ、会期中に何度か近くまで来てたのに現地にたどり着く時間が遅すぎて行き損ねていて、終了目前でようやく行くことができた。今回は兵庫県美のコレクション展と抱き合わせで。
兵庫県美はフィンランド展が大盛況らしく、週末の昼間は大変そうなので、夜間開館日を狙って行ったんだけど、出発前にバタバタしてギリギリ5時半にBBプラザ美術館に滑り込み。この会場はそれほど広くないので30分でちょうどいいくらいかな?もう少しゆっくりできたらよかったかなーという気もするけど。(ちなみにフィンランド展は別の日に既に行ってます。感想はそのうち…。)
名前もよく知らないくらいなので作風もよく知らず。「具体」なので前衛な感じではある。たぶん固体認識してないだけで、どこかで目にしてるとは思うんだけど。
今回、見てて面白いなーと思ったのはオブジェ。これ、普通にその辺に飾りたいわ。かわいい。とか言ったら怒られるだろうか。
あと、油彩では、点描とか、線というかなんと言うか…な絵とか、かな。前衛にはよくありそうなぐちゃぐちゃでよくわからない絵とかもあるんだけど、そうじゃなくて、縦に細く線を引いたみたいになってるやつがよかった。
マッチ棒を使ってるらしい作品も幾つかあったけど、あれは何か意味があるんだろうか。あと、おがくずとか。
版画も面白かった。版画好きなので、それだけで加点。銅版画らしいんだけどインクが盛り上がってるようなのが不思議だった。やり方によってはああいう風になるものなのか。銅の原版もあった。
「縫い」というのもこの人の特徴らしく、個人的に繊維産業は身近な存在なのでそこも楽しく見れた。特に、フロアの中央に展示されてた作品は、作品の裏まで見えるようになってて、表側がこういう風に見えてる部分は裏面だとこうなってるのかー、みたいなところが見えて面白かった。裏にチェックのクロスが貼ってあるのも意味があるのかな。(方眼紙的に使ってるとか?)
上前さんは92歳でまだまだ現役らしく、結構新しい作品もあったり、でもそんなに大きくは作風も変わってない感じだった。会場内だけじゃなくてエントランスの壁にも展示されてたり、なかなか盛りだくさんな展示でした。

その後、兵庫県美のコレクション展を見た。
現在のコレクション展は、「こんな人がいた!兵庫美術家列伝」という内容で、地元ゆかりの美術家の作品を紹介していた。そもそもこういう地方の美術館は地元作家びいきなので、毎度おなじみな人が多いけど。でも、今までにも何度か目にしている作品も、こういう風に紹介されるとまた違った見方が出来るなー、という発見はあった。特に、海外の作家のぱくりみたいな作風とかね。ああいうのも当時は真剣に海外の最新の表現を吸収しようと取り組んだ結果なんだろうなあと思えなくもない。
画中画として紹介されてた絵があったけど、その絵の中にあった絵に似た絵が、隣の絵の中にも描かれていた。微妙に絵の縦横比とか構図が違ったけど、似てたよなー。あれも意図的に並べてたんだろうか。
小出楢重が何枚か並んでた。芦屋の美術館も一度行ってみたいんだよなー。今やってるやつ、会期があと少しだけど、行きたいな。
「画廊」も面白かった。あの会報みたいなのが可愛すぎる。舞妓さんの絵が出来るまでの過程、あれはどこまでまじめな話なのか…。ついつい読み耽ってしまったよ。
山本六三とか鴨居玲とか、ちょっと怪しげな雰囲気もよい。この辺の雰囲気を集めた展示、もっと見たいなあ。
横尾忠則もどーんと。ポスターかわいい。さりげなく入ってる広告とか、演劇スタッフの名前とか、読むのが楽しい。コシノジュンコだの萩原朔美だの。横尾現美も行きたいのになかなか行けないでいる。近いんだけどね。もっと早い時間から出かけてれば一緒に行けるのに。そんなことを毎度思っている。
そして、具体も。ここにも上前智祐が一枚あった。でも、さっき見てきた中で好きだと思った作風とは違うなー。吉原治良の円がどーん。
次に、ミニ企画「赤鉛筆のアウトサイダー 小幡正雄展」があった。
アウトサイダーアートって評価が難しい気がしてて、そんなに期待してなかったんだけど、なかなか興味深い内容だった。まず面白いなと思ったのが「記号化」。それから「装飾」。人間を描くときにたとえば顔のパーツだったり体のパーツだったりを様式的に描いてるんだけど、見事にパターン化されてて面白いなあと。お花とか植物も。体の輪郭の外側とかに花が咲いてたりするところで、装飾的だなーと感じたり。建物の絵で幾何学的な線を意識したっぽいものがあって、その辺も装飾的な感覚なのかなあと。
ほとんど(全部?)の絵は拾ってきたダンボールに描いてたらしいんだけど、そのダンボールは綺麗に角を落としてあって、そこもこだわりポイントなのかなーと思ったり。
2階に上がって、いつもの小磯良平と金山平三を軽く眺めて、奥の部屋へ。この辺は近代洋画と日本画だった。よく見る顔ぶれが多いけど、見るときの気分で目が行く作品も違ったり。

ゆっくりコレクション展を見た後、少し時間が余ったので、ライブラリーに入ってみた。フィンランド展にちなんだ書籍のコーナーが面白かった。フィンランドの美術を紹介する展覧会が過去にあったらしく、その、図録というには薄い小冊子が置いてあって、非売品じゃなかったら買うのになーと思った。
現在の展示とはまったく関係ないところで、田中恭吉展の図録が!もっと大きい本かと思ってたらA5くらいだった。「ひそめるもの」と同じくらい?本の作りも似てた。さらに、「版画の青春」展のカタログも同じような装丁だった。いいなー、これ欲しいー。時間がなかったのでぱらぱらめくった程度だけど、ここのライブラリーには一度ゆっくり読書に来ないとなー。
てな感じで、午後6時から8時まで、夜の美術館を楽しんだのでした。
関連記事

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Edit |  20:29 |  アート  |  TB(0)  |  CM(0)   このページの上へ

Comment

コメントを投稿する


管理者だけに表示

このページの上へ

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。