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2013'09.09 (Mon)

フェルメール光の王国と山本容子

今更過ぎる感想文。アップしなくてもいいかなーとも思ったけど、せっかく書いたので。
阪急うめだでやっていたフェルメールのリクリエイトなる複製画の展示会を見た。
これで1000円かよ…という反発もありつつ、阪急のカードで割引になるしーと興味半分で行ってみた。フェルメールは過去に1度だけ見たことがあるけど凄い人ごみで全然近寄れなかった記憶しかないので、複製とはいえ原寸大を間近でじっくり見られるのはいいかもなーと思って。
一応キャンバス地にプリントしてるからそれなりにそれっぽい作り。額縁も本物と同じにしてみましたってことらしい。
こういう複製を見ていて思うのは、絵画って2次元といいつつ実際は3次元的に見てるんだなーということ。特に油彩画はそうなんだけど、色とか線も大事だけど、表面の質感というかマチエールも重要。とはいえ、実物を間近で見たことがないから本物がどんなマチエールかは知らない。油絵盛りまくりのものと違って表面は均一にならしてるのが古い時代には多そうだから、フェルメールも平面的なのかも知れないとは思う。それでもまったく筆の跡が見えないようなものだったかどうか。立体感だけじゃなくて絵の具の材質による見え方とかもあるし。そういえばオリジナルは板絵だというものもあった気がするけど、あれもキャンバスにプリントしてたのかな。確認し忘れた。
デジタルリマスタリングだの色合いを補正したとかエッジを強調したとかひび割れを出来る限り消したとか、描かれた当時の状況に近づけましたというアピールはいいんだけど、平面的な情報ばかりだから、それだけが絵の持つ情報なんだろうか?ということが気になってしまって。リクリエイトの理念みたいなのを読みつつ、うーんと唸るのであった。
不思議だったのは、盗難に遭う等して現在所在が不明なものまであったこと。個人蔵で頼んでも見せてもらえないものもあったとかいうし。画像はフェルメールの本場のどこぞから提供してもらったそうだけど、現物に当たって複製したわけじゃなくて画像だけからの判断なんだろうか?それだとやっぱり一面的な解釈になっちゃうんじゃないだろうか。
あと、リクリエイトという名前にはトラウマが…(黒歴史)。アレの存在を知っててこの名前を採用したんだろうか?アレがなくても一般的な単語なんだろうか?アレがあるから余計にこの手の思想には懐疑的になっちゃうんだよなあ。美術品の修復とは違う形で制作当時の姿を推測して再現することには意義があるとは思うけど、でもね。
それはさておき、解説は面白かった。寓意が色々含まれてて、このモチーフにはこんな意味が…みたいなのがわかったのはよかった。しかし色恋沙汰が多いのね…。
フェルメールは現存する作品が少ないせいもあるのか、並んでる全作品を見ても画風の変遷がイマイチわかりにくかった。題材が変化しているのは説明されてわかったけど。残ってる資料も少ないのかな?単に解説がそこに及んでなかっただけか。そもそも全般的にこの時代の美術に疎いのでフェルメールがどう凄いのかとかもよくわかんない。単純に好き嫌いで判断するにしても、可愛いとは思うけどそれくらいかな。
ショップではキャンバスアート(正式名称忘れた)がたくさん売っていた。リクリエイトそのものも売ってたけど、そんなお値段なのねーと思ったり。
この展覧会を企画した人、どこかで見たことのある名前だと思ったら、こないだ見た中谷宇吉郎の本に執筆してた人だ。

ついでに阪急百貨店内の画廊にも足を向けてみたら山本容子展をやっていた。音楽に関連する作品を中心に銅版画がたくさん並んでた。かわいい…。
画廊なので当然展示品は売り物なわけですが、蔵書票のやつとか小ぶりで可愛いしひとつ欲しいくらいだった。飾るとこないから買わないけど。その代わり、本を1冊買ってきた。ジャズの本。これの版画もあったんだけど、飾る場所さえあれば欲しいわー。かわいいー。
4062135922山本容子のジャズ絵本 Jazzing
山本 容子
講談社 2006-10-04

by G-Tools


(実のところ、最初は全然行く気がなかったんだけど、ツイッターでうめはんでミュシャのデジタル展やってるとかなんとかいう発言を見かけて、なんのこっちゃと気になったから急遽、阪急うめだへ足を運んだというのが真相。光の王国展をやってることは知ってたんで、きっと勘違いか書き間違いなんだろうとは思いつつ。なんでミュシャとフェルメールごっちゃにするかなという話だけど、たまにそういうことはある。そういう経緯で念のため、画廊の方にも足を伸ばしたら山本容子展がやっていた。これも楽しかったので、結果的に行ってよかった。)
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