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2012'12.30 (Sun)

ミュシャのブランドムック第2弾

何が「ブランド」なのか謎ですが、ブランドムックという名前で売ってるんだからしょうがない。某財団が「ブランド」として売り出してるんだろうなと思ったりもするけど。別に公認だから偉いわけでもない。
というわけで、宝島社から第2弾が出ていたので発売直後に確保。
4800204259MUCHA アール・ヌーヴォーの奇才「アルフォンス・ミュシャ」のひみつ (e-MOOK 宝島社ブランドムック)
千足伸行
宝島社 2012-11-26

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第一弾はこんなのでした。
http://ira.blog2.fc2.com/blog-entry-731.html
一応ツイッターのほうで軽く感想はつぶやいたけど、ブログに書くのがこんなに遅れたのは、まあ、そういうことです。

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2012'11.18 (Sun)

装飾資料集・装飾人物集いろいろ

最近、ミュシャの装飾資料集、装飾人物集をまとめた本が出ました。というわけで、一応紹介しておこう。
4808709597ミュシャ装飾デザイン集―『装飾資料集』『装飾人物集』
千足 伸行
東京美術 2012-09

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ミュシャが1900年ごろに出した「装飾資料集」と「装飾人物集」という本がありまして、それを1冊にまとめたものです。いったいどんな本?というのは、読めばわかると思うけど、タイトルからも想像がつくと思うけど、デザインの参考書みたいなもの。特に説明やら能書きがあるわけでもなく、ひたすらスケッチ風のデザイン画や、ポスターデザイン例みたいなのが何十枚も掲載されている。
今までにも装飾資料集、装飾人物集の復刻本は出てたんだけど、既に持ってるんだけど、ミュシャ中毒的には買わないとねってことで購入。
こないだ同じ出版社から出たミュシャ作品集もそうだったけど、ちょっと色のコントラストが強めかなあ。
巻末にミュシャの装飾本がいろいろと紹介されていて、特にイルゼの図版がたくさん載ってて嬉しかった。イルゼの復刻本とかあったらいいのになー。全貌を知りたい。きっと高くつきそうだけど。

さて、従来出ていた本にどんなのがあるかも紹介しておこう。
まずは立派な大型本。オリジナル書籍の序文まで翻訳紹介されている。さらに一部の原画も掲載されている。お値段も立派ですが、美術書としての作りはちゃんとしてるし、それなりに価値のある内容になっているかと。ジリ・ミュシャ(イージー・ムハ)ファン的にもこれはチェックしておかないとね。ちなみに原画は過去のミュシャ展図録の中に掲載されていたりもする。詳細に比較してないので重複加減は不明。
4924820520アルフォンス・ミュシャ 装飾資料集/装飾人物集
イージー ムハ 末木 友和
ドイ文化事業室 1989-04

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次はそれなりにお手ごろな洋書。「装飾デザイン集」が出た今となってはお値段的な魅力は薄れてしまったけど、それぞれ別の本になっていることで2冊の差が実感しやすいところが、マニア的には持ってて損はないかと。あくまでマニア的に。「装飾デザイン集」よりはひとまわり大きく、三省堂の大型本よりは小さい。初版が古いせいか、印刷は多少甘いところがあるかも?でも値段を考えれば全然OK。色合いは優しい。
装飾資料集はオリジナル序文の英訳(たぶん元はフランス語だよね?)が掲載されている。
0486240444The Art Nouveau Style Book of Alphonse Mucha (Dover Fine Art, History of Art)
Alphonse Mucha
Dover Publications 1980-10-01

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装飾人物集はAnna Dvorakさんの序文つき。
048624234XMucha's Figures Decoratives (Dover Fine Art, History of Art)
Alphonse Mucha
Dover Publications 1981-10-01

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あとは、参考までに。装飾資料集、装飾人物集がメインの本ではないんだけど、その2冊からの図版が多数掲載されているもの。掲載サイズも小さいし、全図版掲載というわけでもない(たぶん)けど、枚数は多いです。
4897373662アルフォンス・ミュシャ―アール・ヌーヴォー・スタイルを確立した華麗なる装飾 (六耀社アートビュウシリーズ)
島田 紀夫
六耀社 1999-11

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てな感じでミュシャ中毒の本棚はかぶりまくりなのです。

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2012'07.11 (Wed)

スラヴ叙事詩がプラハで絶賛公開中

スラヴ叙事詩の近況について、ツイッターの方ではちょこちょこ関連記事を紹介したり、RTしたりしてますが、ブログにもまとめておくか、ということでご紹介。
これまでの経緯はこちらの過去記事(去年の春先)で紹介してます。あの時点では全20枚のうち5枚だけをプラハに移動したんだけど、秋になってモラフスキークルムロフの観光シーズンが終わると、残りの15枚もプラハに移動されてしまいました。(11/8から数日のツイートログ参照
そして今年の5月に、とうとうプラハでの展示が敢行されました。
展示概要は日本語の観光サイトもあるので、そちらで確認していただくとして、プラハ国立美術館の近代アート別館みたいなところ(ヴェレトルジュニー宮殿)で、スラヴ叙事詩全20点が絶賛展示中。会期は、現時点(2012/7)では2013年9月30日までの予定。(2013/5追記:展示期間が2013/12/31までに延期されてます。最新の情報は下の方にも紹介してる公式のサイトを参照のこと。チェコ語がわからなくても日付くらいは読める。)
見に行った人のツイートとかブログがたまにアンテナに引っかかるんだけど、すいてるらしいです。特に予約とかがなくてもふらっと入れるらしいので、ミュシャ目当てでプラハに行こうと思ってる人は、是非訪れて欲しい!
移設に関してはいろいろあったし、今もまだ解決していない問題はあるけど、今こうしてプラハからアクセスのよい場所で全20枚が揃って展示されている状況というのは、外国人観光客にとってはありがたいことだと思う。モラフスキークルムロフまで行くのは難易度高い…と思って諦めていたそこのあなた!聖ヴィート大聖堂(ステンドグラス)、プラハ市庁舎(市長の間)、ミュシャ博物館、ヴィシェフラド(お墓参り)、とチェコにはいろんなミュシャスポットがあるけれど、そこにひとつ、ヴェレトルジュニー宮殿も入れてあげてください。なお、優先順位は高めでよろしく。

以下、参考記事です。

プラハ国立美術館(ナショナルギャラリー)公式(チェコ語):http://www.ngprague.cz/
観光情報サイト(日本語):ヨーロッパ芸術街道旅コム

会場の様子(日本語ブログ):チェコの情報
チェコ語の記事(写真も豊富):http://www.ceskatelevize.cz/

展示開始(プレミア)の日の私のツイートログ:http://twilog.org/muchaholic/date-120510
会場の様子を撮影したビデオ等を見た感想ツイートログ:http://twilog.org/muchaholic/date-120615

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2012'03.04 (Sun)

ミュシャ関連図書が次々と(東京美術 他)

(3/18 追記あり)
最近ミュシャに関係する本が立て続けに出ております。こないだART BOXを紹介したばかりなのに…。
ちゃんと読んでから個別に紹介しようと思ってたけど、時間がかかりそうなので、とりあえずざっと概略紹介だけ。
まずは「ミュシャ作品集―パリから祖国モラヴィアへ」。
4808709465ミュシャ作品集―パリから祖国モラヴィアへ
千足 伸行
東京美術 2012-02

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東京美術といえば「すぐわかる」シリーズや「もっと知りたい」シリーズを出しているところ、といえばなじみのある人が多いかも。
ミュシャ本の執筆者としては島田紀夫さんに続いてよく見る名前の千足伸行さんが書いております。少し前に出たART BOXがミュシャ財団の本だったのに対して、今回のはドイ文化事業室が協力している。ここも2大勢力ですね(笑)。って、そんな大層なものじゃないんだけど、日本で開催されるミュシャ展はだいたいどっちかが深く関わってることが多いのでちょっと気にしてみました。
サブタイトルにあるように、ミュシャの生涯を追った内容。といっても文章量はそれほど多くなく、メインは絵かな?……なんだけど、肝心の画質がなー。セレクトはいいんだけど、画質があんまりよくない。妙にコントラストがきつくなってたり、階調が粗かったり。それでも、絵のサイズは大きめだし、数も多いし、スラヴ叙事詩もたくさん載ってるし、いいところもある。初期の絵も少しだけ載ってるしね。
一般に流通してる本の中では三省堂の「ミュシャ作品集」が自分の中では一番だけど、あれの難点は画質はいいけど絵が小さいことなので、それに対する補完的な意味合いでは、この本はいいのかも、と思う。絵のサイズや画質的には講談社の「レンドルコレクション」に近いかな。あれはポスター、装飾パネル中心だったのに対して、扱う範囲を広げたもの、みたいな。
まだ解説文をあまり読めてないので、そこに対してコメントはできないけど、読んだら感想を書くかも。
*追記*解説読みました。なかなか面白かった。ジスモンダは突然変異なのだろうか?その謎を解き明かしてくれる人は果たして現れるのだろうか。去年、堺で聞いた講演以来、「偶然」というキーワードには懐疑的になってしまう私なので、ミュシャ御本人が語る内容は話半分に聞いておいたほうがいいんじゃないかな。(3/18)

次は「画集」ではなく、文芸書。プラハにまつわるエッセイ?
4409510665複数形のプラハ
阿部 賢一
人文書院 2012-01-21

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これもまだ読んでないので感想どころか解説すら書けないんだけど、全7章あるうちの1章がミュシャに割かれている。目次を見て「読みたい!」と思ったのは、「同胞のスラヴ」について書かれていること。斜め読みしただけでも、ミュシャが晩年、チェコに戻ってからの受け止められ方とか、ミュシャの言葉の引用とか、興味深い内容がちらほら見えて、早く読まなきゃ!と思わされる。その章だけならそんなに長くないのでさっさと読んでしまいましょう。
*追記*この本のミュシャの章は、ユリイカおよびミュシャ生誕150年記念展覧会の図録に寄稿した文章を加筆修正したものだそうな。確かによく考えたら見たことある内容じゃないか(気づくの遅すぎ)。ただし、大幅に加筆修正されているので、上記2冊を持ってるなら読まなくていい、ということはないです(見比べました)。それに、1冊の本としてきちんと向き合うためにはミュシャ以外の章も読まなきゃ意味がないと思うし。(3/18)

上の2冊は既に購入済みであとは読むだけなんだけど、次のはまだ買ってない。
489013669X芸術家の家: 作品の生まれる場所
ジェラール=ジョルジュ ルメール ジャン=クロード アミエル G´erard‐Georges Lemaire
西村書店 2012-02-04

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ミュシャのお家も紹介されてます。本屋で手に取って見てみたんだけど、内容は面白そうだったけど、なにせハードカバーでちょっと大き目の本だったのでひるんでしまって…。そのうち物欲に襲われたら買うかもしれない。ということで、手元にないのであまり書くこともなく、存在だけ紹介して終わります。

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2012'01.09 (Mon)

最近出たミュシャの本(ART BOX 他)

最近、というか去年の終わりごろのネタです。
講談社アートボックスというシリーズがあるらしい。よく知らないけど。14cm角くらいの小さな本。そこからミュシャの本が出ました。
4062173174ミュシャART BOX 波乱の生涯と芸術 (講談社ARTピース)
島田 紀夫
講談社 2011-11-26

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その昔、プラハのミュシャ美術館公認!という帯つきで売られていた、「ミュシャ波乱の生涯と芸術」という書籍がありまして、それの再編集版だそうな。
以前出ていた本は、プラハのミュシャ美術館で売られているカタログ的な本の日本語版でした。
4062105411アルフォンス・ミュシャ波乱の生涯と芸術
ミュシャリミテッド
講談社 2001-09

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実はその英語版を持っていたりする私。そうとは知らずにアマゾンで購入してしまった。プラハで売られてるのが何語かは知らないけど、本のサイズ、本文のレイアウトなどは英語版と日本語版はほぼ同じでした。そんなことはどうでもいい。
0711225176Alphonse Mucha
Sarah Mucha Ronald F. Lipp
Frances Lincoln Ltd 2005-05-30

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で、その本を再構成してミニ画集にしたものが、今度出たアートボックスというもの。
再編集って?というのは本の形の差を見れば理解できるかと。A4(正確にはもうちょっと横幅がある)からA5以下に大幅サイズダウンしてるので、かなりレイアウトが変わってる。章立てはまったく同じで、最初の何ページかと最後の何ページかを比較した限り、図版がちょっと小さくなってるけど文章は同じっぽい。ただ、元の本にはあった目次の前の英文と巻末の索引が、新版にはない。たぶん違いはそんなもんかな。
詳しい内容や、他のミュシャ本との比較などは以下のURLを参照のこと。(5年以上前に書いたものですが、たぶんまだ使えるかと…)
http://www.geocities.jp/al_m_mucha/list/which.html

おまけ。洋書だけど、こんな本も出てます。(よそ様の写真を流用。>自分で写真撮れ)
https://twitter.com/#!/MJU_yousho/status/139684652658077696/photo/1
私は梅田の丸善&ジュンク堂で購入。他でも売ってるのかな?アマゾンとか目ぼしいネットショップでは扱っていないようで…。
書誌情報は、国内の通販サイトは見つからなかったので海外のものを…。たぶん怪しいサイトじゃないと思うけど、念のため閲覧注意。
http://www.holisticpage.com.au/Mucha_Forty%7C9781844061716
洋書なので、当然解説は英語。といっても解説は少ないし、絵を見るだけなら何の問題もない。ミニサイズでお手ごろ価格ってところが魅力かな?
ただ、不思議な構成で、脈絡があるのかないのか、ポスター、装飾パネル、油彩などがランダムに並んでいる。とっても不思議な本です。

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2012'01.08 (Sun)

堺の蛇ブレスはドイツでの蛇集会に参加中

2012年は蛇年じゃなくて辰年ですが、新年早々、蛇の話題を。
堺市所蔵の「蛇のブレスレットと指輪」が、2011/11/26から2012/2/26まで、ドイツのプフォルツハイム宝飾博物館の開館50周年記念特別展「Serpentina(サーペンチナ)‐世界の宝飾品における蛇」にて展示されているそうです。
プレスリリース:
http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=201111180729
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_koho/pub1111/1121_01.pdf
タイトルの通り、蛇づくしの展覧会らしい。博物館の公式サイトにプレビューが公開されてて、20点くらいの写真が見れるんだけど、ばっちりミュシャのブレスレットも紹介されてました。さすがだね。
http://www.schmuckmuseum.de/flash/SMP_en.html
蛇モチーフって何故か惹かれる。ミュシャに関係なく見てみたい、楽しそうな展覧会だな。カタログも販売してるらしいよ。なんとアマゾンで扱ってた。ちょ、ちょっと、そんな誘惑はやめて…。2月に発売らしい。
3897903547Serpentina: Snake Jewellery from Around the World
Fritz Frank
Arnoldsche 2012-02-16

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このブレスレット(と指輪)は女優サラ・ベルナールと宝飾家フーケとデザイナーミュシャという世紀末パリの三大巨人がコラボした作品ってところが最大の魅力かと(だいぶ誇張した表現にしたけど、だいたいそんな感じ)。以前、NYでのサラベルナール展にも貸し出したことがあって、世界が注目する凄い作品なんだよ!だからまだ見たことない人は、この蛇さんが堺へ戻ってきたら是非堺へ足を運びましょう。上記プレスリリースによると3/17から再展示されるそうだ。(蛇ブレスについて語った過去記事 その1 その2
Wikipediaドイツ版に博物館のページがあった。ここでも蛇が。
http://de.wikipedia.org/wiki/Schmuckmuseum_Pforzheim

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2011'10.30 (Sun)

ミュシャのブランドムック

ミュシャのブランドムックが出ました。「ブランド」の定義が謎すぎる…。
ミュシャ中毒患者の私にとって買わない選択肢はないわけで。グッズはさておき、本は何が書かれてるか気になるもの。普通に発売日に本屋へ駆け込んで買ってきました。
付録のレビューは詳しくやってるところがあるみたいなので(各自で探してくださいな)、私は冊子の方のレビューでもしてみようかと。
4796687092MUCHA~アール・ヌーヴォーの奇才「アルフォンス・ミュシャ」のすべて (e-MOOK) (e-MOOK 宝島社ブランドムック)
アルフォンス・ミュシャ
宝島社 2011-10-28

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目次は宝島社の公式サイトに載ってます。(一応この記事の末尾にも転載しておく)
表紙をめくると最初のページにミュシャ財団のジョン・ミュシャのメッセージが…。海外の人にこの手の「ブランドムック」って理解できるのかな?と、どうでもいいことが気になった。
そこからが本編で、目次の通りの構成で絵の紹介やらインタビューやらが掲載されてます。
表紙には図版100点収録とある。真面目に数えてないけど、たぶんそれだけ掲載されてるんでしょう。4連作とか12枚セットとかもあるので、100点って多いようでそうでもない印象。全64ページ(表紙、裏表紙は除く)で、1枚の絵をページいっぱいに載せてるところもあれば、1ページに複数の図版が載ってるのもある、というところからどんな感じか想像してみてください。
作品紹介の前に、4ページくらい使ってざっとミュシャの経歴が書かれてる。
そのあと、30ページくらい使って、有名なポスターから装飾パネル、書籍や絵葉書から油彩までを、幅広く紹介。当然のごとくポスターと装飾パネルの比率が高い。絵の解説は短め。あまり詳細な解説を期待してはいけません。でも、一応ポイントを押さえた解説にはなってるかな?
絵の紹介が一通り終わると、外人モデルを使ったミュシャの絵コスプレ写真が。これがなかなか綺麗。モデルさんは東欧系なんだろうか?たまにネットを彷徨ってると色々間違ったコスプレを見ることがあるけど、これは上品でレトロで素敵。
その次がインタビュー。全員に同じような質問をしていて、その中でミュシャの鑑賞法を聞いてるところが面白かった。
ミュシャ名所案内として、プラハの観光案内と、日本でミュシャが見れるところを紹介してた。日本のはレストラン以外は全部行ったことある場所だった。そういえば、スラヴ叙事詩のある場所については書いてなかった。今ごたごたしてるところだからかな?
最後にミュシャグッズ紹介。食器だの花瓶だのパズルだのアプリだのいろいろ。読者プレゼントもあるよ!応募締め切りは2012年4月末になってた。プレゼントの中に2012年のカレンダーがあったんだけど、届くのは5月以降ってこと?
巻末に付録の鞄がついてて、その説明が書いてある。
とまあ、こんな感じの内容です。
冊子の前半は特に目新しい情報もないので、ミュシャの絵を楽しみたいだけなら他の本を買ったほうがいいと思うけど、冊子の後半の独自記事は割と面白かったので、私としては満足かな。真面目なミュシャ本というよりはファッション誌感覚で気軽に楽しむ雰囲気だけど、そういう内容もたまにはいいよね。冊子だけ目当てに1500円は高いけど。
鞄はねえ、作りはしっかりしてるけど、質感がイマイチ好みじゃなくて、持ち手が綱になってるのも苦手だし、自分はあんまり使いそうにないかなー。

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2011'10.03 (Mon)

2012年のミュシャカレンダー

毎年恒例、ミュシャのカレンダー情報。アマゾンで出てくるものを中心に、中身をざっとまとめてみました。
例によって、絵のタイトルは適当。リンク先にサンプル画像があるので、正しい内容は各自で確認してください。
今年は布のデザインがあちこちに出てくるなー(例年がどうだったかの記憶は怪しい)。布にプリントされたものと、リトグラフと、どっちもある。この絵に関してはタイトルがあるんだかないんだかよくわからないので私の記述方法も適当さが際立ってる。あと、装飾資料集も各ページに独立したタイトルがあるわけでもなし、プレート番号まで把握してないから、適当に呼んでます。
実物を見て買いたい人は大型書店、文具・雑貨店、インテリア系のお店、美術館(ミュージアムショップ)といったところを探してみましょう。ここに載ってないものを置いてることもあります。

まずはいつものTeNeuesから。標準サイズのウォールカレンダー。
3832752668Alphonse Mucha 2012 Calendar
Alphonse Mucha
Te Neues Pub Group (Cal) 2011-08

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内容は、香水ロド、1900春、フォックスランドラム、トパーズ、パーフェクタ自転車、ウェイバリー自転車、アメシスト、装飾資料集より、ショコライデアル(カカオシャール?)、愛人たち、桜草と羽根、果物。
ショコライデアルの文字違いバージョンなんてあるのかー。ちょっと気になる。
毎年、同内容のミニサイズが売られてるのを見かけるけど、アマゾンにはない。ミュージアムショップとかには置いてあるかも?

同じくTeNeuesのポスターカレンダー。こちらはかなりでかいです。通販のときってどうやって梱包されてくるんだろう…。本屋で実物を見たことあるけど、丸めるのは苦しそうなんだよなあ。(買ったことはない)
3832749756Mucha 2012 Calendar: Super Poster
Alphonse Mucha
Te Neues Pub Group (Cal) 2011-08

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内容は、ウォールカレンダーとは多少異なる模様。1900秋、桜草と羽根、ベネディクティン酒、ダンス、アメシスト、ウェストエンドレビュー、エメラルド、装飾資料集より、果物、装飾資料集より、トパーズ、ロド。

お次はPomegranateのウォールカレンダー。標準サイズです。
0764956906Alphonse Mucha 2012 Calendar (Wall Calendar)
Alphonse Mucha
Pomegranate (Cal) 2011-07

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内容は、ダンス、JOB金髪、愛人たち、モナコモンテカルロ、ビザンチン風頭部ブロンド、謎(桜草もどき?)、1896夏、カルチェラタン、ビスキーコニャック、絵画、モエエシャンドン(ホワイト&ドライ)、ソコル。
一枚謎な絵が入ってるんですけど…。もし自分が今年買うならこれかも。変なのが好きだから。
参考URL:http://www.pomegranate.com/w470.html

これも毎年見かける国内メーカー。6枚つづりです。
B005GSB7QMアルフォンス・ミュシャ [2012年 カレンダー]
.
APJ (株式会社 ハゴロモ) 2011-10-05

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詳細は楽天にあったので、楽天のリンクも。

内容は、モエエシャンドンホワイトスター、1896春、花、ハムレット、1896夏、モエアンペリアル。

もうひとつ国産らしいカレンダーを楽天で見つけた。同じく6枚つづり。(去年見かけたゼンキョウってところのかな?)

内容は、トパーズ、ハムレット、4つの時の流れ(朝)、1900秋、サマリアの女、1900冬。

(追記)ドイコレクションのカレンダーも出てます。今年は卓上、壁掛け兼用らしい。ちょっと小さめ?

内容は、黄昏(表紙)、ヒヤシンス姫、冬1896、黄道十二宮、クオ・ヴァディス、パーフェクタ自転車、ダンス、通り過ぎる風が若さを奪い去る、モナコ・モンテカルロ、スラヴ叙事詩展ポスター、果物、JOB、YWCA。

最近見かけるようになったトライエックスによる輸入カレンダー。もし去年と同じなら、ラメ入りトリミングなデザインの可能性が高い。
B005NMACUSアルフォンス・ミュシャ/Alfons Mucha[2012年カレンダー]輸入/壁掛け (アート)
トライエックス
トライエックス 2011-09-17

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これと同じものかな?
http://www.flametreepublishing.com/ProductDetails.asp?id=2579
だとしたら、ミニサイズ。トリミングだけじゃなくて妙なアレンジも施してるので、注意が必要。
内容はつた、布デザイン、ダンス、1896春、詩、1896夏、夢想、桜草、布デザイン、月桂樹、モナコモンテカルロ、月。
参考までに、他のデザインのもリンクだけ紹介しときます。ちなみに私はここのやつを、去年、一昨年あたりに紀伊国屋書店で目撃したことがある。
http://www.flametreepublishing.com/ProductDetails.asp?id=2565
http://www.flametreepublishing.com/ProductDetails.asp?id=2552

店頭ではあまり見たことないんだけど、アマゾンではよく見るAckermann。サイズは2通り。
まずは小さいほうから。ウォールサイズ。絵はトリミングあり。
3838452437Mucha 2012 Art12 Collection
Alphonse Mucha
Ackermann Kunstverlag 2011-04

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内容は、ビザンチン風頭部ブロンド、1896冬、エメラルド、薔薇、北極星、1896春、百合、果物、ルビー、アメジスト、月、1896秋、アイリス。
参考URL:http://www.ackermann-kalender.de/nc/art12-collection/art12-collection-details.html?tx_commerce_pi1[showUid]=562&tx_commerce_pi1[catUid]=41

もうひとつは縦長サイズ。こちらはトリミングなし。
3838412605Alfons Mucha 2012
Alfons Mucha
Ackermann Kunstverlag 2011-07

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ルビー、1896冬、エメラルド、薔薇、星、1896春、百合、アイリス、果物、1896秋、アメシスト、月。
参考URL:http://www.ackermann-kalender.de/nc/kunst-literatur/kunst-literatur-details.html?tx_commerce_pi1[showUid]=474&tx_commerce_pi1[catUid]=34

たまに見かけるTushita。ウォールサイズ。ここのミュシャのじゃないカレンダーを買ったことあるけど、画質がイマイチだった。これがどうかは知らない。
3863231597Alphonse Mucha 2012. Miscellaneous
Alphonse Mucha
Tushita Verlag 2011-07

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1896冬、夢想、1896春、ヒヤシンス姫、布デザイン(花に囲まれた女)、羽根、ロド、花、サロンデサン金髪、モナコモンテカルロ、黄道十二宮、ビスケットLU。

Korsch?というところのもの。これは実物見たことないんだけど、64.8 x 46.8cmとあるので、結構大きそう。
3782760107Alfons Mucha 2012. Kunst Gallery
Korsch Adolf Verlag Gmbh 2011-04

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内容は、百合サラ、ムーズ河ビール、1896秋、マーガレット(布デザイン)、音楽、ジスモンダ、月桂樹、ショコライデアル、ショコラマッソンメキシカンの少年、モナコモンテカルロ、4つの時(たそがれ)、ロド。

次のは残念ながら詳細はわからなかった。小さめ。たぶん12枚つづり。(参考URL:http://www.abebooks.de/products/isbn/9783771712662/5682504835)
3771712661Alphonse Mucha 2012. Kunstkarten-Einsteckkalender
Alphonse Mucha
Fink Emil 2011-08

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とまあ、こんな感じです。

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2011'04.26 (Tue)

スラヴ叙事詩の当面の動き

4月は引きこもりモードでブログのネタも無く、下手するとこのままGWに突入しそうな勢いなので、最近のスラヴ叙事詩の動きなど紹介してみる。
去年の揉め事は過去記事参照のこと。モラフスキークルムロフで40年以上展示されてきたスラヴ叙事詩ですが、以前からプラハに移転するという話があったけどなかなか話が進まなくて…、というのが去年の夏ごろまでの状況。
経緯を1年くらいずっと追いかけていて、実際に物が動き出すまでは何も確定したとは言えないんだなということがわかってきて、ニュース記事が出たからといって逐一レポートするのはやめちゃったので、だいぶお久しぶりの紹介になります。
去年の夏の終わりごろにプラハ側が強硬手段に出て、絵を梱包し始めちゃいました。その時点でとうとう…と思ってたら、裁判所がお城の封鎖命令を出して、20枚あるうちの何枚かが梱包された状態でモラフスキークルムロフ城に据え置かれることに。そんなゴタゴタの間にスラヴ叙事詩は国の文化遺産に指定されたというニュースもあった(http://www.ceskenoviny.cz/news/zpravy/mucha-s-historical-cycle-to-be-added-to-national-heritage-list/538961)。そうなると絵の移動もどこかの権威の了承を得ないとできなくなるらしい(文化遺産の管理とか、物言う権限がある人が誰なのかは知らない)。そして秋にチェコでは大きな選挙があったようで、詳しくは理解してないけど、プラハの偉い人(市長?議員?)が変わったとかで、敵対的な関係は解消されたのかな?という空気もあったけど、その後もプラハとモラフスキークルムロフの間で交渉が続いていたみたい。
そして春先に突然、梱包された状態で放置されてた5枚をプラハに移動することに(http://www.mediafax.cz/domaci/3168975-V-Moravskem-Krumlove-nakladaji-platna-Slovanske-epopeje-do-kamionu)。理由としては、梱包したままにしておくのは絵に悪いので開梱して状態をチェックしたい、でも凍える冬の寒さの中で絵を広げる作業は絵にとって危険だから空調設備の整ったプラハに持っていって調べたいということだったような(http://www.mediafax.cz/kultura/3163267-Besser-s-Haskem-a-tajemnikem-Moravskeho-Krumlova-odpecetili-Slovanskou-epopej)。
プラハに到着後に絵の状態を調べて、問題ないということがわかって、現在はプラハの見本市宮殿(?)で展示しているそうだ。5/22まで展示した後、改めて修復作業をするのかな?(http://www.blesk.cz/clanek/zpravy-novinky-domaci/151672/slovanska-epopej-v-praze-zatim-lidi-nelaka.html)よくわからないけど、秋になったらまた展示するみたい。そのときは残りの15枚も持ってきて、全作品を一斉に展示する予定らしい。(http://praguemonitor.com/2011/04/12/part-muchas-slav-epic-be-displayed-prague
そして、4/19にモラフスキークルムロフでも残りの15枚で展示を始めたとか。ちなみに例年、冬の間はモラフスキークルムロフの展示場(お城)は閉まってます。秋まで展示を続けて、その後のことは現在交渉中らしい。(http://praguemonitor.com/2011/04/20/slav-epic-again-display-outside-prague
今後の話は例によって予定は未定なので、話半分くらいに聞いといてもらったらいいと思います。とりあえず話題になってたのが、モラフスキークルムロフのお城を修繕すること。私は現地で確認したわけじゃないので伝聞になるけど、お城の状態はあまりよろしくないようで、スラヴ叙事詩を展示するのにふさわしい状態にしてからでないとダメよと言われたとかなんとか。2014年ごろをめどに、となってるけどどうなることやら。(http://www.ceskenoviny.cz/domov/zpravy/expozice-s-muchovou-epopeji-v-moravskem-krumlove-je-opet-otevrena/625651
疑り深い人は、プラハがそのままスラヴ叙事詩を奪ってしまうんじゃないかと思ってたりもするみたい。反対派はプラハになんでも集中させるんじゃなく地方にも観光資源があったほうがいい的なことを言っていたり。
例によって関連URLはチェコ語だったり英語だったりするけど、気になる人は頑張って読んでみてください。もっと適切なリンク先があったかも知れないけど整理し切れてないので目に付いたのを貼り付けてます。
次に大きな動きがあるとすれば秋ってことかな?また何かあれば速報はツイッター(@muchaholic)の方で紹介すると思います。

テーマ : 雑記 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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2011'03.27 (Sun)

生誕150年記念アルフォンス・ミュシャ展@堺市博物館

堺市博物館で3/21まで開催していたミュシャ展に行ってきました。
午後2時からの講演会に向かうべく堺市文化館を出たのが1時半過ぎ(前回のあらすじ)。最寄の堺市駅に着いたらすぐに電車が来て、百舌鳥までは5分足らずだった。そこから博物館まで早足で5分くらいで着いたかな?チケットを買って講演会の整理券を貰って着席して、まもなく講演開始、ということで、ぎりぎりセーフ。
講演会についてはあとで書くとして、まずは展示の感想から。
講演会が2時間くらいと思ったより長かったので展示を見るのは4時くらいからになってしまった。閉館は5時半(5:15だっけ?どっちか)なのでどうかなと思ったけど、以前三鷹でも見てるし、もともと堺にあるものは過去に何度も見てるので、1時間もあれば十分かなーと思いつつ、ちょっと急ぎめに見た。チケットもぎってもらうときにミュシャ館のチケットを見せるともらえるポストカードをきっちりゲット。
会場に入ってすぐのところにウミロフミラーがどーん。この絵は中心が鏡になっているところに意味がある。自分自身が絵の一部になれるんだよね。もともとの持ち主(ウミロフさん)は自宅の居間(だっけ?)に飾ってたらしいんだけど、部屋の少し高いところに部屋を見下ろすような形で設置していたらしい。鏡を取り囲む人々は下から見上げるような形で描かれているのも天井画に近いイメージからであって、鏡に映る自分たち=下界、という相関があるらしい。
念願のパッション(受難)をようやく生で拝めた。トケイソウ(パッションフラワー)だー。これ、数年前のモラヴィアギャラリー他から来てたミュシャ展(関西では京都で開催)のときに図録に載ってたのに京都では展示されてなくて、実物を拝み損ねたものだったので、今回見られて満足。
セントルイス博覧会も実物は初めてかも。正方形に近い形。頭の中ではMeet Me in St. Louisが流れていた(Wikipedia)。
ナチュール(ブロンズ像)はミュシャ館で何度も見てるけど、いつ見ても綺麗だわ。耳のところにイヤリングを下げる丸カンみたいなのがついてないか確認したいとずっと思ってたんだけど、じっくり見てみたら、それらしいものが見えた。なんでそんなものに拘るかって、同じ原型から作られたらしいナチュールは世界にあと2つか3つあるんだけど、イヤリングぶら下げてるやつがあるから、堺のにもあるんじゃないかと気になってたから。これですっきりした。
真福八端の最後のページが可愛かった。これは初めて見たかも?
チェコの心は額縁含めて可愛いよなー。図録に額縁まで載ってなくて残念。
会場が広くて、三鷹とはだいぶ雰囲気が違った。同じ絵を見てるはずなのに印象がだいぶ違うなと。チェコ時代の絵は三鷹で見たときの方がインパクト強かったなあ。
図録は前と微妙に表紙が違うんだよね。理由は推測だけど商標がらみで揉めたんじゃないかと。中身は変わってないはずなので買ってません。グッズ売り場は事前情報でかなり手狭と聞いていたけど、本当に狭かった。物が見えんー!まあ博物館ではこういうことには慣れてないのかもねー。後ろの方からちらっと見た感じ、特に新しいものもなさそうだったので、さっさと通り過ぎた。
というわけで、お次は講演会の話。
講師は大阪市立大学の人。サラ・ベルナール研究をしていて、ミュシャよりロートレックがお好き(本人談・笑)らしい。
まずは講演の前に、東北・関東の大震災へのお見舞いの言葉。こんなときだから講演会もどうしようかという話があったけど、こんなときだからこそやるべきだということになったとか。次の巡回予定地だったいわき市に思いを馳せつつ講演開始。
こないだ私が海の見える杜美術館で見てきたレグロンのポスターのこと、この人は最近まで知らなかったんだって。研究者でもそんなもんなのか…。
私は前にも書いたと思うけど、2~3年前にどこかの美術館のライブラリーで昔のサントリーグランヴィルコレクション展の図録にこのレグロンの絵が載っているのを目にしたことがあった。そのときは「レグロン」という認識がなくて、なんだか見たことないラベルみたいな絵があるな、と思っただけだった。
広島で実物を見た後、あの芝居について調べてみたんだけど、レグロンはナポレオン2世の物語らしい(サラがあの扮装をしている写真は有名だから知ってたけど、内容までは知らなかった)。そして実在のナポレオン2世の肖像画とミュシャのポスターの肖像部分がそっくりなことがわかった(このことは講演会でも触れてました)。あのとき、私はこの芝居はサラベルナール座の公演だけど実際に舞台に立ったのはサラじゃないのかも?と思ったけど、講演の中でサラベルナール座はサラが座長となってお金を稼ぐために世界を巡業していたというようなことを言ってたので、サラが出演しないってことはあり得なかったのかなあ、だったらやっぱりあれは「サラの舞台のためのポスター」という位置づけでいいんだろうかと思ったり。
よく知られているミュシャが制作したサラのポスター群と比較してあまり力が入ってないっぽい感じがするのは地方公演だからなのかなと思ったり。他にもロレンザッチオの縮小版(ポスターの巨匠シリーズじゃないやつ)とか椿姫のアメリカ公演用のポスターとか、デザインの使いまわしで細部への気配りが感じられないものが幾つかあるし、2人の関係の末期はそんなもんだったのかもなーと思ったり(ロマンがない)。
とか思いつつ、別件の確認のためにレゾネ(レナート&ヴェイユ)を見てたら、このポスターが載ってた!今まで気づいてなかったよ…どないやねん、自分。いや、だって巻末のおまけみたいなところに載ってたし、これを手に入れた当時はマイナーな作品まで目が行ってなかったのよ!という苦しい言い訳はさておき、この本の解説によると、ミュシャの息子でミュシャ研究の大家でもあったジリ・ミュシャはこれをミュシャの作品と認めていないらしい。サラのレグロンに関するミュシャのスケッチが幾つか残っているようで、それらはこのポスターとは似ても似つかないらしい。このポスターが作られた頃はミュシャは別の仕事に忙しくて(1900年のパリ万博)満足な時間を取れなかったであろうこと、印刷会社(シャンプノワ)は締め切りに間に合わなかったから適当にありものでポスターをでっち上げたのではないかと。
講師の方もポスターとしての出来は他に比べるとイマイチに感じるということは言ってました。でもサラのためにミュシャが作ったポスターであることは疑っていない様子。当時ミュシャはパリ万博で忙しかったということも把握してらっしゃるようだったけど、ミュシャの関与具合については今となっては知る術もないから、とりあえずミュシャの作品だろうという風に考えてるってことなのかな。
(追記:ミュシャのレグロンはこんな感じ。ジリが指してるのがこれかどうかは不明ですが。→http://blog-imgs-47.fc2.com/g/a/l/galleryk21/img746_convert_20111027120955.jpg
サラとミュシャの関係といえば、たぶんあんまり知られてない作品だと思うけど、スケッチ的な作品(完成品なのかどうかもよくわからない)で、サラと息子をモデルにした母子像があるんだよね。ポスター風なデザインでモノクロの線画だった。あれ、どの本に載ってたっけなー。(これを調べるためにレゾネを見ていた。うちにはないんだっけ?誰かに見せてもらったんだっけなー。The Complete Graphic Worksの巻末に載ってるやつがそうだったっけ?自信がない)
(追記:手持ちの本からその絵を見つけた。こんなんです。→http://twitpic.com/52q03u http://twitpic.com/52q0nl http://twitpic.com/52q1t5
講師の人が出してる本、興味があるんだけど販売経路が限られてるみたいで躊躇している。アマゾンは取り扱いなし、直販はFAXでとかめんどくさいし、他のネット書店の「取り寄せ」は本当に取り寄せてくれるのだろうか。(追記:楽天ブックスで注文したら無事入手できました。)
4901409670サラ・ベルナール メディアと虚構のミューズ
白田 由樹
大阪公立大学共同出版会 2009-12-17

by G-Tools

レグロン話はそんな感じで、もうひとつなるほどと思ったのは、クリスマス神話の真実。ジスモンダは偶然の産物的な逸話が流布してるけど、実際はクリスマスよりも前にミュシャとサラは面識があったのではという話。
そのことを説明するのにまず、グラッセのジャンヌダルクのポスターについてのお話が。グラッセが作ったポスターをサラが気に入らず修正させたという話はサラベルナール好きなら知ってる人も多いと思うけど、実際のところ、修正前の方がポスターとしての出来はいいという話。サラ自身がエレガントに見られたいがために修正した結果、バランスが悪くなってしまったと。この視点は今まで持ってなかったので、なるほどと思った。そして、グラッセの例があったのでジスモンダのポスターを作らせる際に、より自分の欲するイメージで描いてくれる画家を選ぶためにコンペを行ったのでは?という説。
ここで、ミュシャがクリスマスよりも前にジスモンダを観劇していて、舞台スケッチも残しているという話が出てきます。これは特に最近の発見でもなくて、何十年も前にそういったスケッチの存在は知られてました(正確な時期は知らないけど少なくとも1980年代には知られてた)。じゃあ何が(私にとって)新たな発見だったかというと、舞台スケッチとポスターのラフな下絵(どちらも彩色されている)の色合いが似ているということ。そして、それが完成したポスターの色合いと異なるということ。ちなみにその舞台スケッチが堺市文化館のミュシャ館に展示されてました。さっき見てきたとこ。下絵は完成品のリトグラフよりも色が濃くて原色に近い。これが実際の舞台上の色彩だったんでしょう。
サラがミュシャを気に入ったタイミングがどこなのか講演からはわからなかったんだけど、ミュシャはサラの欲しているイメージをグラッセの件から知ったのかサラ自身の希望を聞いてかはわからないけど、本来の舞台の色合いよりエレガントな、サラが期待しているようなものに変えることで、サラの信頼を勝ち取ったのかな、という。色合いだけじゃなくて、サラの描き方、画面全体の構成とかも含めて。
では、ミュシャ自身が手記(日記?)で、クリスマスの日に突然…ということを書いているのは何故なのか、それは、ミュシャに運命論者的なところがあって、絵を描くことは神から授けられた自分の道であるという根拠のために、そのように書いたのではないかと。
ミュシャとサラの関わりについては、サラが亡くなった後にコメントを残していて、ミュシャはサラのことを芸術家(表現者)として尊敬していたらしいことが窺える。サラと専属契約をしていた間は共同作業をしている意識だったんじゃないだろうか。確実な証拠は残っていないけれど舞台デザインとか衣装のデザインとかしていたらしいので、今残っているポスターだけでない密接な仕事上のパートナーになっていたのかなと。
なんだかまとまってないけど、だいたいそんな感じ。
あとは、ミュシャに日本の影響はあるのか?という点は、メディアを例にとって、日本からの影響というか、中国とかいろいろ混じってる(当時の一般的な異国趣味のイメージ)という話。ジャポニズムってわかりやすく直接日本的なモチーフを描く人が多いけど、ミュシャの場合はそういう直接的な影響よりは、もっと大きな概念で自分のスタイルに取り入れてたんじゃないかなーと。
特に自分にとって印象に残ったところだけ書き残そうと思ったらえらい分量になってしまった…。
ミュシャやサラ・ベルナールについては私自身が既に色んな本を読んでいるので知っていることも多かったけど、思わぬ発見とか、色々考えるきっかけにもなって、講演会を聞きに行ってよかったな。

さて、この展覧会、次はいわき市立美術館に巡回予定でした。私が行った時点では「延期になるかも」という話でしたが、現状では開催は難しそうですね…。
少しでも早く通常の生活に戻れますように…

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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